先端がラウンドな再突入体は焼蝕を制御し易いが落下中のコースぶれが大きく、CEP=5kmにもなり、並の原爆イールドならほぼ無意味。

 ALEX HORTON AND THOMAS GIBBONS-NEFF 記者による2017-8-26記事「Deadly Navy accidents in the Pacific raise questions about systemic problems」。
   第七艦隊は酷使されすぎていて、それが事故連発の下地である。
  母港で訓練しつつ休養ができる期間が圧縮されすぎている。
 いつも任務に出ずっぱりにさせられている。
 これでは当直士官の集中力がとうてい持続不可能なのである。
 任務行動中の軍艦の若手士官の当直は、毎日4~5時間に及ぶ。
 これではどんなシャープな士官でも感覚は鈍ってしまう。
 というのは、実質の睡眠時間は4時間しか取れないからだ。
 ふつう艦長は夜間の当直士官に、他の船舶が3海里に近づいたなら、寝ている自分をたたき起こせ、と命ずるはずだ。しかし『フィッツジェラルド』ではそうしなかった。衝突時に艦長は自室で爆睡中であった。どうしてそうなったのか、今のところ、謎。
 2017-1月にミサイル巡洋艦が東京湾で座礁。艦長は解職。
 3月にミサイル巡洋艦が韓国漁船と衝突。
 この艦長は馘になってないらしい。なおこの艦だけは第七艦隊のフネではない?
 『フィッツ』事故がそれに続いた。
 そしてこんどの『マケイン』事故。北から南下してシンガポールを目指しているところで、同航船〔3万トンタンカー?〕が左サイドに当たった。
 平時における米軍艦の、典型的な仕事サイクル。これは2年先まで予定される。6ヶ月、作戦任務展開/遊弋したら、18ヶ月はメンテナンスと訓練と休養にあてる。これがまともなパターン。
 しかし今日の太平洋では、3ヵ月間、作戦任務展開/遊弋して、6ヶ月間在港という異常パターンになりつつある。
 第七艦隊の場合、敵が近いので、在港中もいつでも出撃できなくてはならない。気が休まらない。
 『マケイン』の場合、直前の12ヵ月のうち7ヶ月も作戦していた。
 ※当直士官の代役となる「AI」すらできないというところが、今の「AI」開発の現況なのだ。イージスのソフトウェアよりよっぽど行数が少なくて済むと思うのだが……。日本企業が作ってやれよ。ていうかF-35の全周センサーを外舷にペタペタ貼り付けりゃいいだけじゃね?