『朝鮮日報』によると発射点は平壌国際空港の滑走路だった。
起点が分かれば、津軽海峡のどこを通過したのかは絞り込み易い。
地球上の2点間の最短距離を教えてくれるネット上のソフトを使えばいい。PCなら簡単にアクセスして利用できる。(スマホだと画面が狭苦しすぎて使えないかも。)
このソフトで表示してくれる最短距離コース=大圏コースの曲線は、そのまんま、弾道弾の飛翔コースと同じになる。
できるだけ陸地にかからないように太平洋に抜けさせるためには、下北半島の大間町の少し南を通過させるのが、いちばん問題が少ないと判る。
そのコースより少し北にすると松前町の陸地上空にかかってしまう。
しかし、大間・佐井・風間浦の上を通すとすれば、北海道のどの陸地の上も通過しないで太平洋に抜けられる。そして襟裳岬から数十km南の洋上を通過する。
万一、途中で墜落したり、ブースターまたはサスティナーまたはその一部が落下しても、最悪でも下北半島の大間岬の山中に当たるだけだ。
最大射程を実験したければ、またこのコースで発射するだろう。
ということは、航空自衛隊の襟裳分屯地と奥尻島には、もっとマシな警戒レーダーを据えなくちゃダメだろ。刷新工事を前倒しだ!
海自の白神岬(松前)のSOSUS基地にも、テレメトリー傍受のアンテナを増設した方がいいだろう。
津軽海峡はこれから北鮮ミサイル実験回廊となることがほぼ決まりだと思う。
空港を弾道ミサイルの発射点にするという戦術は、北鮮にとってはすばらしく合理的である。
まず北鮮国内は航空燃料が涸渇したので、いまや航空基地も飛行場も宝の持ち腐れ。他の目的に転用した方がよい。
次に北鮮軍は飛行機を地下に収容する地下バンカーをこれまでにたくさん建設してきているから、その飛行機用の地下バンカーを使って弾道弾の事前隠匿や発射準備ができる。
次に国際空港であれば支那やロシアやイランの飛行機も駐機しているから、米軍がプリエンプティヴ攻撃でTELを爆破しようとすれば、国際問題に発展する。米大統領がやるべしといっても、側近の腰抜け軍人と国務省役人が制止するから、手が出せないだろうと期待ができる。
なお、平壌市の北24kmにある飛行場から襟裳岬突端までの距離を改めてソフトで測りなおしたら、1513.99kmでした。1514+1180=2694km。ご参考迄。