なぜ米国はモスボールの長距離攻撃機をイスラエルに売ってやらないんだ? イランまで楽々往復できるように。

 Malcolm Davis 記者による2017-9-19記事「North Korean Nukes and Space War」。
   2004年に米国の「EMP委員会」に対してピーター・ヴィンセント・プライは、北鮮はロシアの技術協力を受けて「スーパーEMP」兵器を設計したと。旧ソ連のFOBS(部分軌道爆撃システム)のような衛星内に仕込むこともできると。
 北鮮が宇宙で核爆発を起こすと、ヴァン・アレン帯の低層部分を励起させ、ますますその放射線を強化させ、低軌道を周回する803機の人工衛星が、高レベルの放射線を浴びる。
 静止衛星や高軌道周回衛星は、放射線環境が悪いからそれなりに対策してあるのだが、低軌道衛星は放射線環境が大したことはないという前提で、放射線シールドが薄い。だからヴァンアレン帯が核爆発で刺激されると、まずいことになるのだ。
 ただし瞬時に故障するわけではなく、バンアレン帯の強い放射能域を何度も潜ることによって、何ヶ月か後に故障する。
 もちろん放射線は無差別だから、支那やロシアの低軌道衛星も一緒にやられてしまうだろう。
 ※2004年から警告されていたんだから、NASDAのLEO衛星だってとうぜん今日では、高軌道衛星並の厳重な放射線シールドを施されているよな?
 2008年に、米国の「EMP委員会」は、大気圏外での核爆発は、米国内の民間企業の発電、電気通信、データ網、ロボット工業、製造工業基盤などに直接の影響を及ぼすだろうと報告。
 2017-6に「38ノース」は、北鮮のEMP攻撃によって、保護されていない民間のネットワークを実質的に障害できると。
 次。
  T.S. Allen 記者による2017-9-19記事「The War North Korea Wants」。
     もし北鮮がグァム方向に弾道ミサイルを発射し、それが途中で墜落したり、途中で迎撃され撃破されてしまったら、どうなるか。
 1953の米韓条約は、もし北鮮による失敗した攻撃を理由として、米軍が北鮮を攻撃する場合には、韓国には米軍を助ける義務はないと解釈され得る。
 中共の公式史観では、1950の朝鮮戦争は米軍が北侵して始めた。つまり北鮮の自衛戦争。そして中共はいまだに、東アジア地域に米軍が存在すること自体をとても腹立たしく思っている。韓国政府に対しては、米軍を制止せよと繰り返し命令している。
 文左衛門は、韓国内から米軍が北鮮を攻撃するときには自分の許可が要ると声明している。
 文左衛門の反戦的アクションは、米国民からは裏切りと映る。
 文左衛門いわく、韓国のGDPは北鮮の45倍であると。
 ※この記者は米陸軍の現役の情報将校で、2016-3から1年間、韓国にもいた人なのだが、「三代目にとって、半島を統一することが最終勝利」などというイタい誤認を堅持している。人間の理性はつくづく有限だ。連中はとっくに統一の野心などはなくした。できっこないからである。昨年時点では、「体制存続」だけが唯一目的であった。ところが今年からは違う。「中共を巻き込んだ自殺」でもいいかな、という気持ちになっている。北鮮としてはどうしても米国に初弾を撃たせたい。さもないと中共が中立を決め込んじまうからである。ではマティスの秘策は何か? 公海からごく少数の巡航ミサイルを北鮮領内のミサイル施設に撃ちかけて、様子を見ること。さすればボールは三代目の側に預けられる。三代目がそれを理由に京城にミサイルを発射すれば、韓国に対するアグレッサーは北鮮ということが国際的に確定し、米軍は堂々と北を空爆でき、中共は中立するしかない。