Adam Cabot 記者による2017-10-4記事「Evolving Challenges: Redeploying the Nuclear Tomahawk」。
ロシアが1850発の戦術核弾頭を、短距離弾道ミサイルのイスカンダルや、巡航ミサイルのカリブルに搭載できるのに、米側はたった150発のB-61爆弾があるだけ。
われわれは、2013年に引退させた、核弾頭搭載型の対地攻撃用巡航ミサイル「TLAM-N」を、復活させるべきだ。
そして、ロサンゼルス級、シーウルフ級、ヴァジニア級のSSNに搭載しよう。
中共はINFに手を縛られていない。だから勝手をやり放題だ。これにチェックをかますためには「TLAM-N」配備しかない。
韓国内の米空軍基地にB-61水爆を置いてもいいだろう。しかしF-16が発進する航空基地は当然ながら北鮮のSSMによって緒戦から使用が難しくなってしまう。それに韓国内のアカも騒いで配備そのものを妨害するに違いない。
しかしTLAM-Nならもっと話は早い。陸上基地は不要だからだ。
そして日本も防衛してやることができる。
※「TLAM-N」を米海軍艦艇が搭載して横須賀に頻繁に寄港する、という形での「持ち込ませ」が、日本外務省にとっては理想の核抑止スタイルなので、この記事の主旨を外務省は総力を挙げてバックアップしなければ税金泥棒だろう。ただしわたしが過去に何度も指摘したように、SSNの水雷室で核弾頭の上に寝る水兵は、微量の放射線を常時浴びるのである。これについての配慮のない軽躁な議論を日本の論筆家は控えなくてはならない。