スピード感のない海保定員増で北と南の領海警備が全うできると思うなら間抜け過ぎ。陸自の「デピュティシェリフ」転用しかない。

 AVI SELK 記者による2017-12-4記事「Commercial flight’s crew saw North Korean missile ‘blow up and fall apart’ near Japan」。
   サンフランシスコから香港を目指して飛んでいたキャセイパシフィック航空の893便のクルーが証言。北鮮のRVは大気圏摩擦でバラバラに砕けて落ちていったと。
 火星15は、29日の夜明け前、午前3時よりも前に発射された。
 飛翔時間は1時間近かった。
  ※ハイアングル発射は低伸弾道よりもモーターカット時のスピードは遅くなる。したがって再突入時のスピードも遅い。しかも垂直落下だから大気との摩擦時間も短い。しかもラウンドノーズで焼蝕に耐え易い形状。この好条件でもバラけてしまったということは、連中はまだ中距離弾道弾しか手にしていないということ。まあ工作員たちは逆の話を拾い集めてはしつこく熱心に和訳して伝えますけどね。嘘デタラメも百回宣伝すれば潜在意識に浸透するから。
 複数の分析者が、火星15の今回の弾頭は重さがほぼ空虚だっただろうと指摘。北鮮のスピーカーは、重い弾頭を運べると宣伝するのだが。
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 ストラテジーペイジの2017-11-30記事。
   JSAの警備兵は南北とも40人弱。その武装は拳銃のみに限定される決まりだったが、今回はからずも、連中は勝手にアサルトライフルで武装していたことが判明した。
 40発発砲されたが、ほとんどはピストルだった。
 手術した医師たちの驚き。この兵士は最初から病体だった。
 韓国の医療現場には、複数の銃創を受けた兵士を治療するノウハウが不足していることも自覚された。
 問題意識は前からあり、2001年以降、韓国軍医界は、米軍のメディックから学んでいる。
 南北は2004にDMZで拡声器宣伝はしないと合意。それは攻撃行動と看做すと。
 しかし2010に北鮮による2回の露骨な攻撃があったので韓国は合意を白紙にもどし、2015までに新型スピーカー多数を設置した。
 北の兵士は多くがDMZから20km以内に宿営しているので、この音声放送を聞くことができる。影響は至大だ。
 スピーカー放送でニュースが始まると、北鮮人たちが軍人も非軍人も立ち上がって聞き耳を立てているのが、DMZの南側からよく観察されている。
 DMZは、幅4km。
 韓国がいま抱えている脱北者は3万人。だから北鮮の事情は大概、わかる。
 脱北者は皆成人であり、韓国の自由社会にはうまく適応できていない。子供ならなんとかなるだろうが。
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 APの2017-12-4記事「Rebels kill Yemen’s former president Saleh as alliance collapses」。
  イエメンの反政府ゲリラ「フーチ」が、従来の彼らのリーダーであったはずの、サレー前大統領を殺した。理由は、首都の支配権をめぐって対立したかららしい。両派の戦闘は1週間続いていた。
 サレは首都サナ市の隣のサナン市(サレの故地)で軍議を開こうとして車列で移動中、フーシの追跡部隊(車両20台)に捕まり、銃撃戦の末射殺された。
 フーシは死体ビデオを公開している。まさしく2011に殺されたリビアのカダフィの最期を想起させる内容。
 サレはイエメンを三十年以上支配し、2000年代にはサレは米国の同盟者としてアルカイダ撲滅に強力し、見返りに多額の資金援助を受けていた。
 2011のアラブの春で追放されてからも強大な力を保ってきていた。2014にフーシと元部下軍人グループ(要するに出身地が同じ縁故部族)に支援されて首都を占領、正規政府のハディ大統領以下を逃亡させた。
 だが最近数ヶ月、サレはサウジアラビアのカネで籠絡されつつあるのではないかと、イランの代理人であるフーシは疑うようになった。サレはマリブ県からサウジアラビアへ脱出するつもりだったのではないかともいう。その末路がこれだ。
 ※サレハは米軍のリーパーによる攻撃もおそろしくなったのだろう。
 サナア市の北半分はフーチが押さえている。もともと行政中心街だった南半分は、サレの党与が確保中。