紙の年賀状を差し上げなかった全ての方面へ「謹賀新年」をお伝えしたいっ!

 Hal Brands 記者による2017-1-5記事「China Hasn’t Won the Pacific (Unless You Think It Has)」。
 軍事費はどうみても米国の半分。GDPはどうみても四分の一の中共だが太平洋から米国を追い出すという決意だけは固い。
 南シナ海での砂盛島の違法工事に協力している中共企業に日米豪が制裁を加えることはオプションである。
 次。
 Ankit Panda 記者による2018-1-8記事「4 China Coast Guard Vessels Enter Japan-Administered Waters Near Disputed East China Sea Islands」。
   機関砲装備の海警船が尖閣領海に侵入して、また海保の戦いの年が始まっている。
 ※敵国に対する最前線の沖縄に軍事基地と部隊が集中しているのはあたりまえだ。辺境に防備努力が集中されていなかったらどうやって日本列島を守れるのだ?
 次。
 MATTHEW M. BURKE 記者による2018-1-8記事「Another US military helicopter forced to make emergency landing on Okinawa」。
   沖縄で1機のAH-1Z「ヴァイパー」が、警報ランプが点灯したので緊急着陸した。
 その前にはUH-1Y「ヴェノム」が同様の理由で緊急着陸している。2018-1-6のこと。
 ※米陸軍と空軍がブラックホーク系に切り換えたあとも、海兵隊だけはヒューイ/コブラにこだわりつづけ、それを大改良したのがヴェノム/ヴァイパー。外見上はローターが2枚から4枚になって特徴的なパタパタ音がなくなったことぐらいしか分かり難いけれども、内部はほぼ別物。どこかの部品が壊れる前にメンテナンスを早めに促す自己診断ソフトウェアが備わっている。そのソフトウェアが早目警報を発すれば、大事を取って着陸するわけ。
 2017-1-20にもヴァイパーのソフトが早目警報を出したのでパイロットは伊計島に緊急着陸した。ダメージ皆無。
 2017-10-1には古いスーパースタリオンが空中火災を起こし、緊急着陸のあと丸焼けになった。場所は北部訓練場の近くの農家所有地。
 次に「プラスチックキャップ落下捏造事件」が2017-12-7に起きた。
 ※思うに、これで米兵は怒った。沖縄知事とマスコミが反米なのは分かっていたからどうでもいいが、中央(東京)の大手メディアがこのフレームアップについて左翼寄りの報道しかしなかったことに、彼らは腹を立てた。〈だったらホンモノを落としてやるよ〉というのが2017-12-13のCH-53Eの窓落下事件だろう。最上層部ではさすがにヤバイと青くなり、日本の警察を米軍基地内に入れるという特別な計らいによって、事を収めた。そして米国人は学んだ。これらの事故の真相に突っ込めない日本のメジャーマスコミは掛け値なしの無能者の集まりらしいと。
 ※そこで今回の緊急着陸だが、心理的には同じパターンである。2018-1-6のヴェノムの着陸は、軍隊的には事故でもなんでもない。ところがNHKを筆頭とする中央メディアによってそのところがちっとも公正に解説されることなく、大スキャンダル扱いされた。これに米兵はまた新たな怒りをかきたてられたはずだ。ただしフライトレコーダーがあるから嘘はつけない。本当にランプは点灯したのだろう。
 ※本欄で繰り返し警告しているように、欧米では一国内の世論分裂工作はSNSが主戦場でありボットネットが主兵である。ところが日本でのみ、NHKテレビが主戦場であって、主兵も生きている潜入工作員なのである。