そっちのほうではストトコトントントン。

 ストラテジーペイジの2018-3-21記事。
   経済制裁が効いている。
 在中共の北鮮資本レストランでは従来は学生は働かせていなかったが、平壌の女子大の1年生は2年間そこでウェイトレスとして働けという政府の指令が出された。外貨が必要なため。
 また、中共領内で外貨を稼げる北鮮商人に対しては、平壌政府は、従来より長期間の出張を許すようになっている。
 また平壌政府は、およそ売れる物ならば何でも売る方針を余儀なくされつつある。「マンスデ・チャンネル」は北鮮版のネットフリックスである。従来は特定公務員にしか視聴を許して来なかったこのIPTVに、カネを支払えば誰でもがアクセスできるようにした。
 そのインストール代と月々の視聴料の支払いは、中共の通貨「元」でしなければならない。加入料が100ドル相当とも言う。平均労働者の月給2ヶ月分に等しい。
 コンテンツは、海外ニュースの他に、冷戦中に中共や東欧で放映されていた古い番組だそうである。
 シナ国境に近い北鮮の某水力発電所は、従来、北鮮軍の弾薬製造工場に給電していたのだったが、今では電力のほとんどを中共へ越境売電し、シナ人の建材工場がその電気を買っている。つまり北鮮軍は弾薬製造を止めてしまった。
 発電所長は、それらシナ人から、米ドルもしくは中共元で、電気料金を受け取っている。
 北鮮政府が「北鮮ウォン」札を刷り過ぎているのは確実。市場も敏感に察しており、誰もウォン札など受け取りたがらない。
 現在、1米ドルは8100北鮮ウォンである。1中共元は1200北鮮ウォンである。
 2017年後半の交換レートでは、1元=1400ウォンであり、また1ドル=8500ウォンであった。
 3年前だと、1元=1300ウォン。また、1ドル=8200ウォンだった。
 「元」は対支商売の小口決済で主用される。ドルは、大口の決済や、ガソリンや軽油を買い求めるときのとっておきの通貨である。そして法的にはドルの北鮮内流通は違法。
 北鮮国内の燃料代は、昨年に比べて2倍になった。瀬取り密輸がなければ、もっと高騰している筈。
 北鮮政府は、ガソリンや軽油を買いに来る自動車所有者に対して、「去勢牛で曳かせる荷車を使え」と指導中である。