KIM GAMEL 記者による2018-3-22記事「US military plans evacuation drill at same time as war games with S. Korea」。
在韓米軍は4月16日から20日にかけて、エバキュエーションの恒例リハーサルである「フォーカスト・パセージ」を実施する。
このリハーサルは毎年、春と秋の2回、することになっている。
今回は、一部の家族を、じっさいに北米までフライトさせてみるという。
この訓練にあわせて、逆に半島へは他地域から米軍が増派されるであろう。
太平洋コマンドのハリス大将は2-14に議会で証言している。半島で戦争が起きたら、在韓のシナ人100万人と、在韓の日本人6万人も、逃げ道を探さなくてはならぬ。
米軍家族の荷物はとりあえず米軍基地内の体育館に集められて、そこから空送される。厄介なのはペット。これの処理には赤十字が協力する。また私有車両をどうするのかも課題として残る。
日本行きを望む米民間人は、横田基地へ運ばれる。
リアルに避難させなければならない人数のだいたい十分の一がこの実動訓練に参加してくれる。リアルとなれば米人の観光客もエバキュエートしなければならぬ。
そして訓練では厳密に米人だけ救出するのだが、リアルとなったら日本人など多国籍の民間人も便乗させることになるだろう。
韓国人も脱出しようとするだろうし、シナ政府とシナ人は近海で使えるフェリーの切符をぜんぶ買い占めて、同胞の半島脱出のために使わせようとするだろう。
北鮮のミサイルは全空港と港湾に落下するはずだ。またエバキュエート先を最寄の在日米軍基地にしようとした場合、日本政府は「日本人も助けてくれんか」と求めてくることは必定。
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Ian T. Brown 記者による2018-3-22記事「John Boyd on Clausewitz: Don’t Fall in Love with Your Mental Model」。
ジョン・ボイドいわく。クラウゼヴィッツは集中が最も大事だといいながら、それには四つの例外があるという。四つも例外があるのになんでそれがいちばん大事なんだ?
ちなみにスピードが大事であることについての例外はクラウゼヴィッツは無言及である。
よく読めば、クラウゼヴィッツは、作戦を素早く進めれば集中は不可欠ではないと考えていることがわかる。だったら、彼の掴んだ真の第一原則は「集中」ではなくて、「スピードの原則」だったのだ。
クラウゼヴィッツは敵兵力が最も密集しているところに敵軍の重心はある、という。ボイド駁していわく。ドーナッツの重心は密度ゼロではないかと。ダンベルの重心は、両端よりも物量が少ないではないかと。
※1830年代の欧州知識人は皆、ニュートンの偉業に倣いたいと願っていて、無理して物理学的な用語にこだわった。その自設トラップにクラウゼヴィッツはからまってしまっただけ。
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Austin Bay 記者による2018-3-13記事「Is Russia’s Nerve Gas Attack in Great Britain An Act of War?」。
2003年いらい英国では14人のロシア関係者が奇妙な不審死を遂げている。
内訳は、元スパイ、事業家、反プーチンの政治活動家たちだ。
プーチンを批判していた元公安高官のアレクサンダー・リトヴィネンコは2006年、紅茶に混入されていた「ポロニウム210」によって悶絶死した。
英警察は2016に、この事件の犯人はロシアのFSBだと結論した。
3月4日のスクリパリ父娘の暗殺未遂に使われたのは「Novichok-A-230」という強化神経剤。液状もしくはパウダー状で使用される。
VXの8倍の殺傷力があるという。
英国メイ首相は、これは「NATO・アーティクル5」案件だと言った。
同条項は別名「三銃士条項」とも呼ばれる。加盟国のどれか1国の領土に加えられた攻撃を、全加盟国に対する攻撃だと看做して防衛行動を発動するものである。
これまで「アーティクル5」は一度しか適用がされていない。すなわち「9・11」の時。
※ワールドカップをボイコットなんてできまい、ムムははは、とプーチンが高をくくって攻めてきているので、おそらくNATOはボイコットを決めるだろう。ここで決意を示さないと、やられ放題になるのが目に見えているから。