Pavel Felgenhauer 記者による2018-3-30記事「Moscow Surprised by Western Show of Solidarity With Britain」。
神経毒ノヴィチョクによる国家テロに制裁すべく、28ヵ国が計150人以上のロシア外交官を違法諜報活動の咎で追放した。
ルクセンブルク、マルタ、ポルトガル、スロヴェニアは、ロシア外交官の追放をしないかわりに大使を一時召還した。
ロシアは完全に読みを誤った。英国はブレグジットで欧州から切断されつつある上、女の首相では何もできまいと高を括っていたのだ。
さらに米国のトランプを抱きこんだと思っていたら、米国は列国中最多の60人のロシア人外交官を追放。その中には国連代表団員も居り、かつまたシアトルの領事館が閉鎖された。
クレムリンに近いメディアいわく。この報復として多数の米国外交官がロシアから追放され、大使館の人手不足から、以後はロシア市民が渡米のためのビザを得ることもできなくなるだろう、と。
オーストリーはロシア外交官を追放しなかったというのでロシアメディアから褒められている。
ドイツは、四人追放したがその代人を入国させてもいいよという生ぬるい措置。これもロシアメディアから褒められた。
ドイツ政府は、ロシアの天然ガスをガスプロム社がウクライナ領を通らずにドイツに供給する2ルートのバルト海底パイプラインの建設を許可した。ワシントンはこの事業に反対しているのだが。
ただしこの敷設を開始する前にロシアは、フィンランド、スウェーデン、デンマークからも同意を貰わねばならない。
次。
ストラテジーペイジの2018-3-30記事。
ロシア軍とNATO軍の総力格差は、冷戦中よりも今の方が甚だしい。これはロシア人も認めている。
ロシアはトルコをNATOから離反させようと工作中。
3-29時点で判明。露軍はウクライナ軍との最前線で「目潰しレーザー」を実用し始めた。これは国際合意で禁じられた兵器である。
シリアに持ち込まれたスホイ57はロシアへ戻った。2月末までに。目的はセンサーの実地テストだった。