サイン本はグランデ5Fとブックタワーに行く模様。

 Ankit Panda 記者による2018-4-10記事「Revealed: China’s Nuclear-Capable Air-Launched Ballistic Missile」。
   中共は東風21をベースに、空中発射式のBMを開発中である。
 新型の長距離戦略爆撃機から、東風21を空中投下し、発射する。
 発射テストはすでに五回行なわれた。米軍は「CH-AS-X-13」という識別名を与えた。
 初回の発射テストが2016-12であった。最近のテストは2018-2の最終週であった。
 さいきん2回のテストは、改造されたH-6K爆撃機を使って、空中給油後に発射している。
 このALBM発射専用機体に米軍は「H6X1/H-6N」の識別名を与えた。
 「CH-AS-X-13」は、射程3000km。固体2段である。
 筒体は軽量な複合素材〔要するに炭素繊維か〕を使って、飛行機で運びやすくしているのではないか。
 「H6X1/H-6N」の進出半径が6000km弱だとすると、東風21がほとんどICBMに化けるわけである。
 ※記者は想像すらしてないご様子なのだが、これはモスクワ攻撃用ではないのか? 米本土を狙うにはロシア領空を飛行する必要があって、ありえない。ハワイ沖3000kmまで進出することも、まず無理。豪州南部を打撃したくば豪北海岸上空から発射せねばならず、非現実的。ところが、カザフ国境の上空から、筒体を軽量化した東風21を発射するなら、それはモスクワまで届く(3300kmぐらい?)。平時から新疆の西端にIRBMなど展開しておけないが、空輸発射ならロシアも文句をつけられない。米軍がこの実験を知りつつも、マスコミ向けにはあまり騒がないのも、これが中露間の対決だから、黙って見物するほうを好むのだろう。おそらく試射も、東から西向きに飛翔させたのだろう。
 シナ空軍大将は、2020年代のなかばあたりに新型戦略長距離爆撃機を配備すべく開発中、と2016-9にアナウンスしているから、2025にはこのシステムが戦列化するのだろう。
 公開情報として最も早かったのは、元DIA長官のV.R.スチュアート中将。2017-5に彼は、中共が開発中の2種類のALBMについて言及した。そのひとつは核弾頭だろう、とも。
 ロバート・アシュレイ中将は2018-3-6に、この話を再説した。
 米国は1950年代に「スカイボルト」というALBMを英国と共同で開発したことがある。ところがケネディが、1962キューバ危機の数週間後、これを一方的にキャンセルしてしまった。ポラリスSLBMがあれば要らないだろ、と。
 1974には、ミニットマンIを空中発射してみる試験を、C-5輸送機を使って1回実施した。
 また今日、ABMのテストをするとき、標的にするBMは、C-17輸送機から空中投下して発射させている。
 ソ連も類似の事業に挑んだものの1980年代前半に計画は頓挫。一回も試射はできずに終わっている。ツポレフ160を母機にするつもりだった。
 プーチンはフェイク兵器宣伝の一貫として、ミグ31から発射できる「イスカンデルM」があると主張している。