ロシアのおわりが近づきつつある。

 TOLUSE OLORUNNIPA, JENNIFER JACOBS AND TONY CAPACCIO 記者による2018-4-14記事「Warship ruse and new stealth missiles: How the Syria attack unfolded」。
  地中海に入ってシリアに近づいたことで世界の注目を集めていた2隻の駆逐艦『チャーチル』〔英艦ではなく米艦である〕と『クック』は、合計するとトマホークを90基も抱えていたが、なんと、これら駆逐艦は「陽動」任務艦だった。敵の眼〔ロシアのトロール船〕を惹き付けておくための囮、撹乱用だったのだ。メインディッシュは違うところから配られた。
 シリア軍の防禦のためのミサイル発射は、ほとんどが、3箇所のターゲットが被弾した後からのうちあげだった。
 トランプのツイッター書き込みを読んだシリア軍は、ターゲットになりそうな場所から事前に、防備兵員を疎開させていたと考えられる。
 米軍の攻撃計画段階で、トランプには、五種類の「破壊ターゲット・セット」がオプションとして呈示された。トランプはそのうちの1セットを選んで命じた。
 助言の中心はマティスとダンフォード(統合参謀本部議長で海兵隊大将)。ボルトンとペンスも参与した。
 ニッキー・ヘイリーは、対シリア軍事膺懲必要論をトランプに吹き込んだ筆頭者であった。
 米英仏合計で105発を撃ち込んだ。
 紅海、アラビア湾、地中海の三方向から飽和攻撃。
 ロシア製の防空兵器はただのひとつも「交戦」できなかった。
 ペンタゴンの発表。カタールのアルウデイド基地を発進した2機のB-1Bから19基のJASSM-ERが発射された。
 また、SSNの『ジョン・ウォーナー』からは6発のトマホークが水中発射された。
 米巡洋艦『モンテレー』はトマホークを30基発射した。紅海から。
 米駆逐艦『レイボン』は7基を発射。紅海から。
 米駆逐艦『ヒギンズ』はトマホークを23基発射した。アラビア湾北部から。
 フランス軍機は「SCALP-EG」巡航ミサイルを9基、ヒムスシミシャーの化学兵器倉庫に向けて発射した。
 それとは別に2基の「SCALP-EG」と9基のトマホークと8基の英国製「ストームシャドー」巡航ミサイルも発射された。※つまり英軍機は合計17発、仏軍機は合計11発ということ? だったら総計113発???……。