読書余論の集成版・第二弾のリリースは、6月下旬に延期されたそうです。詳しくは武道通信で。
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SETH ROBSON 記者による2018-5-30記事「Yokota’s new Ospreys return to Tokyo between training missions」。
ヨコタに5機のCV-22が戻ってきた。空軍版特殊部隊機だ。
CV-22は四月前半にヨコタに飛来し、すぐにどこかで訓練するためと称して姿を消していた。
その訓練はまだ終了しておらず、この5機もまたすぐにどこかへ行く。
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CHAD GARLAND AND ZUBAIR BABAKARKHAIL 記者による2018-5-30記事「Gunmen dressed as US soldiers attack Afghan Interior Ministry」。
米軍の服装をキメて、鹵獲したHMMWVに爆弾をセットしてアフガン政府の内務省に突っ込もうとしたゲリラ数人が門前で射殺された。
現場は、米軍その他が訓練名目で駐留しているカブール航空基地から数百ヤードしか離れていない。
車両は門前で爆発した。
その爆発のあと、数人のゲリラが徒歩で内務省の敷地に突入を図った。
2時間以上の銃撃戦となり、突入は失敗した。ゲリラは全員が死亡した。
ゲリラは特定はされていないが、こうした偽装や政府建物に対する攻撃はタリバンのハッカニ・グループの用いる手口だという。しかしタリバンは犯行声明を出していない。
米兵なりすましテロはアフガンでは1年以上前から増えてきた。
IS系は、自爆ヴェストを愛用し、目標が政府に限定されず無差別的である。しばしば国内のシーア派住民も狙う。
今回、門衛が、米兵の軍服が古いバージョンであることを見咎め、車両ら降りろと命じた。そこから銃撃戦になった。
ゲリラのうち1名は自爆ヴェストを着用しており、それを起爆させたが、それによって仲間数人も死んだという。
アフガン政府の特殊部隊である「危機対応部隊222」がかけつけて、残りのゲリラを掃討した。
WP特派員氏のツイッターによれば、この騒ぎの直後、米欧軍基地の出入り口は約1時間、閉鎖された。
そして基地内で総点呼した。米軍の軍装で基地内に潜入している奴がいるのではないかという疑いから。
車載IEDにより大惨事を起こすテロ攻撃は過去1年間、抑止できている。しかし小規模な自動車自爆テロや徒歩自爆テロは頻発している。
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John Richard Cookson 記者による2018-5-29記事「Trump’s ‘Syraqistan’ strategy is a success ―― and a failure」。
オバマの元アドバイザーすら褒めている。イラクとシリアでの対IS作戦は大成功だと。2017末に政府軍がラッカ市を奪回してから、ISによる反攻は見られない。
主役は空爆だ。トランプは2015-11に、やつらを爆撃で叩き出すと揚言していた。それを実行した。
オバマ最終年の2016よりも、トランプ最初年の2017のほうが、イラクとシリアにおける米空軍による投弾量は29%多かった。
アフガンではどうか。2016年より2017年の方が、米空軍による投弾量は、2.25倍も多くなった。
大型気化爆弾のGBU-43/Bもトランプは2017-4にアフガニスタンのナンガハル州に投下させた。その1発で100人近く殺したという。
また2018-4の1ヵ月間に落とした爆弾量は、2012年以来の最高レコードとなった。
しかしながらイラクとシリアで対ゲリラ作戦がうまくいっているのとは対称的に、アフガニスタンでは秩序が戻ってこない。
むしろ過去2年でゲリラの支配区は2倍以上に増しているのである。
トランプ政権は、アフガニスタンにては、芥子畑を積極的に爆撃させている。
芥子の作付け面積は増えまくっている。2017の面積は2016より63%多かった。そしてアヘンの収穫量は88%増しだという。
アフガニスタン政府の伝統的な腐敗のせいで、2017-1から2018-1の間に、軍警の公務員が1万8000人も消えてしまった。
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※上とまったくおなじソース(インスペクタージェネラルから議会への報告書、もしくは懐疑的立場の民間団体による政策意見表明)をもとに書いている記事と思われる。
James Kitfield 記者による2018-5-28記事「The Great Afghan Paradox」。
アフガン国軍の兵力は急速に落ちている。タリバンは都市以外を自由に横行している。
4月にはダーシュ=ISが一連の自爆テロによってカブール市内でジャーナリスト9人と警察官4人を殺している。
モニター集団である「長期戦ジャーナル」によれば、タリバンは国土の58.5%を支配している。芥子栽培はむしろ増えている。
トランプ政権はアフガン駐留米軍を8400人から14000人に増強し、空爆も増やしているが、効果無し。
オバマは2009~2012にアフガン駐留米軍を増強した。タリバンはパキ内で保った。2014に米軍もNATO軍もあらかた撤収。タリバンはまた出てきた。アフガン政府が腐敗しているので、簡単だった。
オバマ時代に10万の米軍でも撃退できなかったタリバンを、どうして1万4000の教導隊でなんとかできるとトランプ政権は考えるのか、不思議でならない。
アフガン軍警は31万3728人いることになっている。しかし給与が悪くて辞める者が続出。質はとことん悪くなっている。
政府が腐敗しているのはドラッグ商売が儲かりすぎるため。
イラクの経過。2014夏に米軍を再増強。ようやく2015-12にラマディ奪還。2016-6にファルージャ奪還。2017にモスル奪還。
タリバンは、主要都市を支配することはできそうにない。
アフガニスタンのパラドックス。欧米軍の勝利の成果が持続しない。欧米軍が勝利すると、けっきょくイスラム・テロリストの勢力も強くなる。そして欧米軍将兵の流血は果てしがない。
アルカイダはまだ残党がいる。そのリーダーを2018-4に米軍は殺した。ナンガハル州にて。
※芥子畑の光学スペクトラムを感知できる航空機搭載センサーが求められている。そこに輸送機やスーパーツカノ機から投下できる人道的爆弾も必要である。警報音とともにパラシュートでゆっくり着地したあと、除草剤を噴出するような。そういうものなら、投弾許可などいちいち得る必要がないから。
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Robert Burns 記者の記事「At least 50 Taliban leaders die in HIMARS strike in Afghanistan, US says」。
アフガニスタンで先週、米軍砲兵がHIMARSを使ってタリバンの幹部50人以上を一網打尽に爆殺した。
砲撃した場所はタリバンのコマンドポストで、幹部どもが集まって作戦会議しているところだった。
快挙は5-24になされた。ヘルムランド州。
トランプは、現地指揮官に攻撃決定権を大幅に与えている。その成果が出た。※攻撃許可を求めてモタモタやっていては、じきに散会して敵幹部どもが皆帰宅しちゃう。
米軍は、タリバンがこうした圧力に屈して和平会議に応ずるようになることを期待している。
※米国内ではアフガン撤収論が勢いを得てきた。軍としてはそれに反論しておきたい。そのための好都合なニュース。
米軍はアフガンに17年近くもかかわっている。
現在は約1万5000人を置いている。
駐アフガンのコーリション軍の司令官は今はニコルソン大将だが、このたびスコット・ミラー陸軍中将が大将に昇進して、あとがまに推挙された。議会が承認すれば、この夏に交代する。ミラーはSOCOM畑の者である。
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ストラテジーペイジの2018-5-29記事。
スパホのグラウラーにも酸素吸入器トラブルが……。トルコの飛行場にパイロットが緊急着陸した。
アリゾナ基地のF-35Aでも昨年この問題があったし、その前のF-22でも大問題だった。
なぜ米国製の戦闘攻撃機の酸素吸入器のトラブルがなくならないのか。
理由の一つは、空中給油機と連携して長時間滞空することが増えているから。
それだけの長時間の吸気を賄えるだけの大量の圧搾酸素をボンベの形で戦闘攻撃機内に設備するわけにはもういかないのだ。
そこでOBOGという化学的な酸素発生機を装置しているのだが……。
90年代から西側空軍の標準になったOBOG(機上酸素生成装置)。これには、呼気から二酸化炭素を除去して再利用する機能もある。
どうやら米国製品にだけ依然として欠陥があるらしいのだ。西欧、ロシア、中共の戦闘機では、OBOGのトラブルがごく僅かしか報告されていないので。
※CSのチャンネルにいつのまにか「ナショナルジオグラフィック」が増えやがって、あわてて録画したものがいろいろ溜まり過ぎて、困ったもんだ。近年痛感するのは、拳銃バンバン、自動車ぎゅんぎゅん……、こういう最新の映画やアメドラが一向におもろうない。もうおなかいっぱいだ。しかしながら『プレデター1』は何度視ても飽きない。やっていると、つい、視とおしてしまう。話は矛盾だらけで、そこから滑稽味さえ生まれ、しかもあんなに安く製作しているのに……。夜のシーンはスタジオでしょ? 鍛え方過剰な肉体の存在感が演技の巧拙をもはやどうでもよくしている? だがそれだけじゃない。その秘密が解けない。