8月25日の富士総火演には行くことにしました。

 ここ十年以上、参観してなかった。毎年招待されているのに申し訳ないから、今回は推参します。
 当日、雨になったりするのはぜんぜんオッケーなのだが、首都圏の熱波でノックアウトされぬかどうか、それだけが心配。
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 Kyle Mizokami 記者による2018-6-20記事「Laser Attacks Against U.S. Forces Spread to the Pacific」。
    2018年前半、ペンタゴンはNOTAM(航空従事者への注意喚起)を発した。ジブチ上空で米パイロットたちに対する複数件のレーザー照射妨害行為が発生していると。
 すべて中共軍の基地から発射されたもので、その基地は米軍基地から8.3マイル離れている。
 その後、シナ人は東シナ海でも同様の米軍機へのレーザー照射行為を繰り返すようになり、すでに20件以上、報告されている。
 人の眼を傷つけるレーザー兵器の使用は国際法違反である。しかし中共は対人幻惑用や目潰し目的のレーザー武器を開発し、それを売っている。
 商品名も「BBQ-905 Laser Dazzler Weapon」「WJG-2002 Laser Gun」「PY132A Blinding Laser Weapon」「PY131A Blinding Laser Weapon」と、露骨である。
 『エヴィエーションウィーク』誌の取材によれば、中共は陸上からだけでなく、東シナ海上の漁船からもレーザーで米軍機を照射するようになっている。
 米軍航空隊は緊急対策として、レーザーから搭乗員の眼を守るゴーグル/バイザーを調達する。単価は500ドルから2500ドルになる。飛行機ごとにヘルメットが違ったりするから、1つのタイプでは間に合わない。
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 ストラテジーペイジの2018-6-21記事。
    中共の警察が、従来のロシア式7.62×25ミリ弾薬(トカレフ用)ではなく、9mmパラベラム弾を用いる新型のサブマシンガン「JH16-1」を採用。
 これは全重2.8kgで、旧SMG「79式」の全重1.75kgよりも重くした。
 また新SMGは1秒に13連射。「七九式」の毎秒16発より、抑制した。
 治安出動用としては、その方がよいのである。
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 Nick Brunetti-Lihach記者による2018-6-20記事「Are We Seeing The End Of History At The Army Command And General Staff College?」。
     CGSCとは、米陸軍の、コマンド&ジエネラル・スタッフ・カレッヂ――すなわち、指揮&幕僚大学校なり。(旧軍の、陸軍大学校に相当。)
 同校の校長はこのたび決定した。2019学年度からは、戦史の授業のコマを減らし、その分を、他の現代的な素養の教授のためにあてる、と。
 だが余(海兵隊少佐ながらも陸軍CGSC卒)はこの陸軍の決定は間違っていると思う。海兵隊のCSC(指揮&幕僚大学校。クワンティコにあり)では、陸軍が顧みなくなった軍事史をガンガン教え続ける。
 陸軍大学校では従来、戦史課程を3ブロックに分けていた。
 1、西洋流の戦争流儀が世界の主流になる、はじまり。
 2、その後の軍事上の数々の発明および進歩の流れ。
 3、今日ただいまの最新の作戦環境。
 「1」で習うのは、三十年戦争とウェストファリア体制より以降、WWIまでである。
 グスタフ・アドルフス、フリードリッヒ大王、ナ翁、そしてクラウゼヴィッツの『戦争論』について学生は学ぶ。
 「2」では、戦間期における列強の失敗と成功を学ぶ。第一次大戦というサンプルがあり、あたらしい軍事理論、ドクトリン、物質資源が眼の前にある。にもかかわらず、されらを採用しそこねた国家が、どうなったか。
 ある国は、機甲部隊、空軍、水陸両用作戦軍を導入して成功した。別な国は失敗したのである。
 「3」では、冷戦、ベトナム戦争およびその後の米陸軍、中共およびソ連の軍事思想、米軍固有の戦争流儀について知る。
 じつは米国においても、最高級レベルの教授陣による軍事史の講義を聴ける学校は、CGSCしかない。だからこのコースは、学生には人気なのである。
 軍事史家の Williamson Murray、 Antulio Echevarria、 Colin Gray、 Brian Linn らは異口同音に指摘している。米軍は過去に学ばなかった失敗を何度でも繰り返すと。朝鮮、ベトナム、イラク、アフガニスタンはその実例だと。
 ※少佐の分際でこんな投稿をおおやけにできてしまうというところが、米軍の超うらやましいところだね。ところで少佐。真の歴史学徒なら米国失敗の要点をA4一枚にまとめてくれたまえ。君ならばできるはずだ。さすれば軍事史の授業も1コマで済むわけじゃろう。
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 Sydney J. Freedberg Jr. 記者による2018-6-1記事「Why A ‘Human In The Loop’ Can’t Control AI: Richard Danzig」。
    前の海軍長官リチャード・ダンツィヒは言う。AI判断のループの中間に人間の許認可者が噛んでいるとしてもかならず核兵器誤射のようなまずい結果は起きる。だから、自動システムの設計の最初の段階で、セイフガードを組み込むようにするしかないのだ、と。
 ノースカロライナ州で爆撃機が2個の水爆をうっかり落としてしまった。しかしセーフガードが組み込まれていたので核融合爆発は起きなかった。
 エアフランス447便のクラッシュ事故。些細なセンサー故障から、コンピュータがオートパイロットを解除した。焦った副操縦士が急激に機首上げして失速。228人死亡。
 2003年のイラク侵攻時に米陸軍のペトリオットSAMが英軍機を撃墜してしまった。いくらループに人が噛んでいても、モニター画面に「敵機」と表示されたら、それを信ずるだろ。
 米陸軍のペトリは、米海軍機も1機、全自動で撃墜している。
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 Mark Pomerleau 記者による記事「How the Army will plan cyber and electronic warfare operations」。
    米陸軍は、旅団の参謀の中に「サイバー・プランナー」専門幕僚を1名、置くことにする。
 正式呼称は「サイバーおよび電磁的活動」=CEMA。
 旅団長に対して、いろいろなオプションを示す。
 敵のインターネットプロバイダーやルーターを電子的にぶっ壊すかどうか。これを旅団長が「やれ」と命令すれば、実行される。
 地域のネットワークに強力な妨害をかけることもできる。
 また、座標が標定済みのスイッチング・センターがあれば、投弾もしくは砲撃によって物理的に吹き飛ばすオプションも、示す。