まさかLRDR導入により、日本版の対支GBI/GMDでも考えているのか……。

 Tyler Rogoway 記者による2018-8-1記事「Navy’s Old Harpoon Anti-Ship Missile To Get New Tricks After Scoring Six For Six At RIMPAC」。
    SINKEX2018では2隻の廃艦がターゲットに供された。1隻は『ラシン』。もう1隻は『USS McKlusky』である。
 リムパック2018では総計6発のハープーンが発射された。そのうちの何本かが、上記2隻に向けられた。
 発射プラットフォームは、米海軍のP-8、豪州軍のP-8、シンガポールのフリゲート『RSS Tenacious』、そして米海軍のロサンゼルス級SSN『オリンピア』であった。
 洋上の『テナシアス』からは7-21に2本、発射されたようである。
 『オリンピア(SSN717)』からの7-27の水中発射は特に注目された。というのも米SSNは過去20年以上も、ハープーンを発射したことがなかったのだ。
 今日、ハープーンのユーザーは30ヵ国強。
 そして、40年選手であるハープーンの最新型は「ブロック2+」。特に、入り組んだ沿岸域で運用しやすくしてある。飛翔中に双方向通信が確保されるのだ。 ※しかし双方向通信は潜水艦向きじゃないよね。
 また、雨に強くなった。※いままでは弱かったってこと? 船がスコールに突っ込んだら、かわせたのか?
 これまでのハープーンの総生産数は8000本に近い。
 以下、米海軍ニュースのインタビュー記事にて太平洋艦隊の潜水艦隊司令のコードル中将が語ったこと。
 潜水艦からハープーンを発射する訓練ができる海域はカウアイ島沖。
 計画では空軍のLRASMの次にオリンピアがハープーンを放つ予定だったが、空軍側で不調が生じたために、オリンピアが先に発射することになった。
 また、Mk48魚雷は別の廃艦に対して発射される計画だったが、いろいろ変更があり、やはり同じ日に同じ標的に対して『オリンピア』から魚雷も射つことになった。
 魚雷はクロース・レンジで射つ手筈ゆえ、ハープーンより射点が縮まる。ゆえに、移動してから射った。
 魚雷の方には実用頭部が付いていた。『ラシン』のキールは折れ、2時間後に水没した。
 LRASMも1発発射されたという事実は、このインタビュー中にとつぜん、明かされた。
 米海軍としては、ふたたびハープーンをSSNに搭載するかどうか決めねばならぬ。 ※これまでは搭載してない?
 ハープーンの射程は今は80海里=148kmだが、ボーイング社はその射程を2倍に延ばすER型も開発中である。
 これは弾頭重量を現行の500ポンド〔226kg〕から300ポンド〔136kg〕に削減することで、燃料を増やして実現する。
 米陸軍は、地対艦ミサイルとして何を買うか、まだ決めていない。ハープーンのブロック2+ERは、買い物候補のひとつだ。
 ※逆に「12式」を日本から米陸軍に対して売り込めるかもしれないわけなのか。ハワイではそのデモをやってしまったのか。グレイ・イーグルとのリンクは完璧だったようだしな……。