敵の姿が視認できないから、ムダ弾が射耗される。

 ストラテジーペイジの2018-8-10記事。
   中共の民間人事業家がブラックウォーターをモデルにした傭兵警固会社の設立に動いている。もとシールズで、1997に黒水會を立ち上げたエリック・プリンスが招聘されている模様だ。プリンス自身はブラックウォーターの個人所有株を売り払って引退の身。
 じつはブラックウォーターをいちばん重宝して使っているのは外国人ではない。国務省とCIAである。傭兵嫌いのバイアスのかかった欧米マスコミはそこを報じないが、支那人は黒水會のメリットと必要を中立的に見抜いていた。
 プリンスを顧問とすれば、支那版黒水會がうさんくさい反米の工作機関でないことが米政府には筒抜けになる。これも、事業家が狙っているところ。
 新興中共富豪たちが海外のビジネス拠点に出張するとき、身代金目当てに誘拐されたりする危険が増している。彼らはブラックウォーターもしくはそれと同等の護衛組織を雇いたいと、5年前から感じていた。
 治安の悪い地域で米企業がブラックウォーターによってとてもしっかりと安全に守られている様子を、同じ地域に進出している中共企業が、目撃して感銘を受けていたのだ。
 ブラックウォーターの仕事ぶりはとても用意周到で、モデルも完成されている。
 なにしろアフリカやパキスタンの地元の警備機関などでは、シナ人の安全にとって何の役にも立ちはしないと、彼らは切実に痛感させられている。
 中共国内では官僚が何かと邪魔するが、海外でプリンスと組めば速やかにブラックウォーターの支那版コピー企業を育成できる。これは民間事業として政府と無関係に進めねばならない。
 ※「できるシナ人」は、「政府の無い世界」に親近である。日本の左翼より、よっぽどね。
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 CHAD GARLAND 記者による2018-8-10記事「Army’s XM25 program officially goes kaput」。
   米陸軍は、25ミリ擲弾を空中炸裂させる肩射ち式半自動火器「XM25」の開発を投了すると正式に公表した。外野の某試算では、これによって23億ドルもの無駄な予算が使われないで済むという。
 開発受託メーカーはオービタルATK社だが、長年の陸軍との共同開発であったがゆえに、この場合、陸軍の持分であるところの知的財産の扱いが問題となる。その交渉を、陸軍はメーカーとずっと続けてきた。去年の前半から。
 試作品は2010年から2013年にかけてアフガニスタンに持ち込まれてテストされた。しかるに兵隊3人が自爆事故で負傷するという結果におわった。
 あるレンジャー部隊も、この試作兵器を本番の突入作戦に持っていくことをハッキリと拒絶したそうだ。
 最大の短所は、弾倉がやたらと重いくせにたったの36発にすぎず、実戦ではあっというまに空になってしまってシステム全部が役に立たなくなること。これは解決不能な問題なので、外野の専門家たちは2016年に早々と、開発中止を勧告していた。
 ※敵がどこにいるのか、それがアフガンではわからないから、遠間からやたらめったら探り射ちや脅かし射ちをすることになる。敵の位置がしっかりと判明すれば、火器がいくら安物の狙撃銃でも、問題は1発で解決する。だから、火器よりもまず、超小型の偵察ドローンを分隊や個人に持たせる方が優先されるべきなのだ。その次は歩兵銃付属の電子照準器の高性能化に資金を突っ込むことが有益だ。兵隊の命がかかっている歩兵銃サイトが、市販の趣味用の一眼レフ・カメラよりも高倍率ズームのキレが悪いなんてことが、ゆるされて可いわけがあろうか?
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 Greg Torode および Brenda Goh 記者による2018-8-9記事「China’s state firms cementing lucrative role in South China Sea, new research shows」。
   フィアリークロス礁にはすでに3000m滑走路×1と兵舎、ミサイル陣地とレーダーが据えられている。工事費用は11億ドルかかったと見積もられる。
 現在南シナ海にて7箇所の砂盛島の工事が進んでいるところだ。