この日本にゃ昼間から麻薬吸ってフラフラしている若者は一人もいねえんだ!サイン汁!

 このマスコミ種日照りのタイミング、それも翌朝のワイドショーには間に合うタイミングでハイな元民主議員の逮捕ですか……。
 片岡先生が「どうも小泉氏の政策アドバイザーが謎だ」と前に書いてましたが、超有力な演出家さんが警察方面から来てらっしゃることはもう間違いなさそうですね。ウマすぎる。タイミングが。
 選挙前にパクらせなかったってことは、自民党の敵対派閥にもいるんでしょう。ひょっとして、これで脅そうっていうんでしょう。
 さすがですよ。ショーの続編を期待します。
 ところで昨日は「友引」でしたか? 最近のカレンダーにゃ載ってないもんで……。


まさかF-15はB-2とニアミスしたんじゃ……?

We Won’t Wait! ──俺たちゃ、もう待たねえ!
 ……と民主党所属の国会議員連は叫んでいるようであります。
 ドライブ感ある小泉政権のテレビ演出に対抗するには、のんびりしたことは言ってられなくなった。「5年後では遅すぎる、明日だ、いや、今日からだ!」というわけでしょう。……たいへん結構な心意気です。
 憲法9条改正? 大いにやって貰いましょう、前原さんに。
 兵頭は「廃憲」論者ですから、どのグループが「改正」するという内容にも「激しく同意」はできないんです。残念ながら……。
 そもそも国民国家が民本主義で行くということは、成人国民にはおしなべて「国防の義務」がある。これはもう不文憲法なのです。憲法の精神です。
 具体的には、徴兵されずとも徴用されることは当然にあり得る。
 この「国民の国防の義務」を「改正9条」において盛り込めるのかといったら、やや無理なんじゃないでしょうか?
 しかしそれでも「9条改正」を前原さんがブチ上げることには大賛成です。
 自民党と民主党がもしこの一点で合意できるなら、もう公明党は必要ないですね。
 この改正審議を通じて、前原民主党は、党内のマルキストの追放に成功するでしょう。また、次の安倍氏以降の自民党からは、シナの工作に負ける連中が党を割って出る。やはりこのように分裂するのがスッキリする。
 その残ったパーツ同士、合体して「日本まとも党」が誕生する、という未来コースだってあり得るわけですよ。
 9条改正案と一緒に、防衛庁の国防省への昇格案をブチ上げとけばなお良いでしょうね。
 「庁」にも捨て難い味わいはあったんですが、国内外において、外務省と対等の扱いを受けられない今のままでは、自衛隊の中にインテリジェンス・ピープル(二重の意味で)がさっぱり育ちません。それじゃ、日本国がシナの工作に対抗し、米英に伍して生きることは不可能です。害務省を廃止するためにも、これは必要です。


「指導者」を探し求める勿れ

 小選挙区制による総選挙を何度も何度も反復しないと、フツーの二大政党、つまり外交・安保の大国策はもはや論点でなく、ドメスティックの小国策が争点となる、そういうマトモな二大政党は、確立されることはあるまい──。
 これは、もう、小選挙区制の導入時点から、親切な新聞・雑誌が、こぞって解説してくれていたことでした。
 ところが人間は80年くらいしか生きられないくせに、10年くらい前のことも覚えていない。そのくせあと1年以内にも「改革」が実現しないと、今度は怒るわけです。こういう人が超人的独裁者を待望するのです。民本主義議会制政治は、半年や1年では作られません。そんなに簡単に政治風土が改まって、たまるものではない。
 小選挙区制は、政府と個人の間に伝統的中間組織が多数存在する日本には向かない、中選挙区制に戻すか、大選挙区制にして、少数意見が反映され易い国会にしろ──と、こういう意見なら筋は通ってますよ。もちろん、それは現状では反日マルキストを利すだけですから、兵頭は断乎反対しますけども。
 小選挙区制のメリットは、発達した自由主義経済の日本からマルキストを徐々に追放できることにあるのです。(だからアメリカがそれを望んだのかどうか、そこまではわたくしは知りません。)その効果は、着実に現れていませんか?
 ただし、反日マルキストの追放にしても、一夕に出来ることではない。
 民主党からはまだマルキストが追放されていません。小沢氏のような国連主義者も退陣していません。つまり、到底これは未だ、ロクな政党ではないのです。
 「確かな右翼」の新野党ができるまでには、あと数回の総選挙が、小選挙区制下で反復される必要があるでしょう。
 「確かな右翼」の新野党ができれば、自民党の政策にも正しくチェックが入れられます。それには民主党こそがぶっ壊されねばならないでしょう。
 ですから今のままの民主党の党首にこれから前原氏がなろうがなるまいが、当面、国民には何の関係もないことでしょうね。
 この前原氏が防衛通だというので、わたくしは氏が登場した過去の雑誌の座談にはできるだけ目を通してきたつもりですが、はっきりいってしょーもないレベルですぜ。
 アメリカからトマホークを買えば北鮮のミサイルはやっつけられる、という、そのレベルですぜ。これだけでももう二重三重に未熟でしょう。
 尤も、「軍事専門家」諸氏の中にも北朝鮮の化学弾頭ミサイルは脅威だと騒ぐ人がたくさんいたりするわけですよ。化学弾頭は正しい高度で正しい粒子サイズを放出できなかったら、せいぜい「松本サリン事件」級の騒ぎ、すなわち障子一枚で阻止できる程度のガスが町の1ブロックに漂うだけで終わりですよ。北鮮は過去に地対地ミサイルの弾頭を正しい高度で起爆させ、正しいサイズの粒子を放出する演習や実験を、一度でもやりましたか?
 歴史を知らない日本人は多いが、これだけ高学歴者が増えてもまだ科学の「相場値」を知らない日本人が多いのも、これからのアメリカやシナとの競争上、大いに困りものですね。化学弾頭ミサイルが、実験無しでも役に立つウェポン・システムなのか、そうでないのか、科学的な直感は働かないのでしょうか……。人間の知識体系だって、一夕には改まりません。
 旧軍が消滅してしまいましたために、戦後の日本には「支配者」はいなくなって、「コントローラー」だけが在るようになりました。その筆頭機関は大蔵省です。
 ただし大蔵官僚は時代の制約で「マル歴」以外の歴史教養が無いので、国レベルの大事業のインサイダーであることの快感、私人として財産を残すことの実利がすべてになっており、そこをアメリカ政府にうまく把握されてコントロールされてしまっています。これは、「日本人」を一身に代表する「天皇」への信仰心(=奉仕の使命感)が官僚から消えた結果で、巨視的には、これまたやはり旧軍があのようにして消えてしまったことに遠因が求められます。
 田中角栄も日本経済を混乱させましたけれども、福田赳夫も元大蔵事務次官のくせに赤字国債をさんざんに垂れ流しました。旧福田派はこれを大蔵省に対する債務だと思っているかもしれません。なにしろプライマリーバランスが悪いのは事実です。
 財務省の役人が米政権とつるむと、支配者たり得ていない日本政府は基本のところではその言いなりです。すなわち、大蔵省というミニ・コントローラーを通じて、米国指導者層(それは一枚岩ではないが)というビッグ・コントローラーが、日本の首相にあまりな勝手はさせない装置になっています。
 だから小泉氏個人にできることは限られています。そして今よりももっと政党が弱くなれば、財務省には何でもできます。
 だから、確かな右翼の政党が、野党として一つ必要です。しかしその政党人が「天皇教」を信じていませんことには、アメリカと張り合える歴史的国家観は持ち得ないので、日本はアメリカの州の一つになるでしょう。
 以上がよくわからない人は、拙著『あたらしい武士道』を買って読みましょう。チャンチャン♪


グテングテンのテングの仕業じゃ〜(ついでにアフリカの陰謀も)

 早朝の一仕事を終えてテレビを点けたら、どこも暑苦しい選挙の解説を延々くりかえしていてうんざり致しましたので、パンをかじりながら、小学生いらい久しぶりに『トムとジェリー』を視てしまいますた。ここで大発見!
 わたくしはこのカートゥーンは当時はとてもつまらないものだと思っていました。裏番組に日本のアニメがあったら、絶対にそっちを視たでしょう。
 すなわち、日本アニメ式ならば、猫が超苦戦の末に鼠を獲って大団円のカタルシスで終わるストーリーが期待されるところなのです。
 が、トムとジェリーの間には、どうやら深刻な葛藤は無い。したがって、ドラマにも終わりが来ない。それとまた、頭を固いもので思い切り叩かれてもどちらも怪我一つしないという西洋伝統の野蛮なスラップスティックが兎に角気になりまして、「遊びの芸」の部分にはまだ着目ができなかったわけです。
 しかし今では、これはドタバタのお約束コメディの世界なのだと最初から分かって余裕で眺められる。すると、日本のアニメには薬にしたくとも無い芸の細かさ、観察眼の深さ、日本のアニメ作家陣には期待すべくもない「教養」までが見えてきて、案外良質な、何段階ものチェックを経て作られていた番組であったことに、いまさら気付かされました。これは子供に見せるべき番組ではなく、仕事で疲れた大人が深夜にビデオで楽しむソフトではないでしょうか。やはり、子供には理解ができなかったのです。
 目の前に堂々と展開されていることが、「意味」として理解できないことはよくあるでしょう。わたくしが大学院生のときに国政選挙があったんです。平成元年の参院選か、平成2年の衆院総選挙のどちらだったかは忘れちまいましたが、翌日の研究室で江藤淳先生が来客との懇談中、「こんどの有権者は、変化を恐れた。だから現状の変化に抵抗する勢力として社会党に入れた」というような意味のことを仰った。それを立ち聞きしておりまして、わたくしは「嗚呼、評論家とは偉いものだ」と痛嘆したのです。
 まさにそれはわたくしが漠然と感じておりました世間の空気でした。しかし、それをうまく、ぴったりな日本語には変換はできなかった。江藤先生は、あっさりとその変換ができてしまうのです。「膝を打つ」という表現がありますが、これを聞いた瞬間、ほんとうに膝を打ちたくなりました。
 その直後の諸雑誌を調べればどなたでも確認ができることですが、こんなシンプルな「国民の気分の分析」を明快に言語で残されたのは、けっきょく江藤氏だけでした。あまりに適確すぎ、却って今の人にはどこが凄いのかピンと来ないのではないかと思います。
 あれから十数年経つのですが、このわたくしが、選挙に関して文を綴るようになるなどとは当時は想像もできませんでした。「おまえが江藤淳のようなコメントができるわけがないのだから選挙の話などヤメレ」という内なる声に「いや、それでも、抱いてくれるか不敏なこの子に赤いべべなど買うてもやらねば……」と浪曲子守唄を歌いながら書かせていただいております。
 小選挙区制とは、単一の争点について、たった二人の候補の間で烏鷺(黒白)の争いをしてくれという制度です。小選挙区にふさわしい単一争点がなければ、政党や候補者は、それを創り出さなければなりません。
 今回、北朝鮮制裁やスパイ防止法や国立戦没者霊園などを、自民党も民主党も争点にしませんでした。小泉総裁にとって、それでは勝てないというよりも、それでは投票率が上がらないからだったでしょう。投票率が上がらなければ、創価や特郵や労働組合やその他の集票マシーンが生き残ってしまう。そこで小泉氏は、投票率を上げるためのいろいろな演出をして奏功しました。逆に民主党は、投票率が上がらない方が好都合と判断していたでしょう。しかし投票率を下げさせる演出というのは、相手が小泉氏のような巧者の場合は、難しいものですね。
 いままで、一票の価値は無価値だったと思います。創価のような擬似コミュニティに所属していない個人にとって、一票の使い途などはなかったのです。それが、今回は違うと有権者に認められた。その演出をしたのは小泉氏です。
 民主党は小選挙区による二大政党制という国政システムにまったく対応できていないことを、戦いを始める前から証明していたのではないでしょうか。こんご万一小沢氏が党首になっても、この欠陥は少しも直りますまい。有志の方々には、早く党を分解してしまうことを希望します。そして「北朝鮮に制裁するか、シナと戦争するか」等を争点に掲げられる真正の「確かな右翼」政党がスピンアウトすることを期待いたします。
 北海道では民主党が強かったですね。江藤先生のコメントを、わたくしは思い出しております。中央からの補助金が「所与」の地域ですから、誰も現状は変えたくないのでしょう。
 自民が勝てば官僚の天下だという評論家もいましたが、官僚が恐れるのは、圧勝した総理だけでしょう。
 それにしても、9月のある時点で所によっては選挙運動が燃え上がり過ぎ、暑さで頭をやられた奴がとんでもないことをしでかすだろうと兵頭は気を回していました。それで月刊『正論』に「日本刀による襲撃」の話を書いて各候補者の事務所に警報をしておいたのですが、大外れですた。
 うまく台風が投票日を避けてくれたのは、天佑神助でしょう。
 西村先生、ご当選おめでとうございます。
 シナ・朝鮮の方々には、どうもお生憎様です。いまごろ祖国は、戦々恐々としていることでしょう。工作員のみなさんも、ご苦労様でした。
…つ【おしぼり】


復興の跡

 雑誌『北の発言』の連載のための取材で、今日は空自レーダーサイトの付け替え工事中の奥尻島に行ってきました。
 平成五年から十二年……。青苗地区の海抜ゼロメートル家屋は高燥地に移され、仮設住宅は消えていました。莫大な義捐金と補助金が注入されたことが偲ばれました。
 興味深い話の数々は、二ヵ月後の『北の発言』をご覧ください。


「保険の統合」は役人側ニーズなのに九官鳥のタラズ党共

タラズとは北陸の方言でidiotのことです。
 昨日までの時点でほとんどの政党が、まず公務員の共済年金とリーマンの厚生年金を統合する、次にそれと自営業の国民年金を統合する──とTVカメラの前で語っていました。
 もうね、アホかと。馬鹿かと。stupidかと。
 今の日本社会はフリーターとプータローで若者のほぼ半分ですよ。ということは国民年金こそが最大唯一の問題です。しかも、それは保険金じゃなくて保険料の問題。それが払えない。厚生労働省という役所の問題じゃなくて、国民の問題なんですよ。これは健康保険も同じこと。若い国民が払えなくなっている。役所が「集められない」から問題なんじゃないんだ。
 それをなんですか、まるで役所のスピーカーではないか。政党人に九官鳥を越える頭脳は無いのでしょうか。
 「このままでは破綻。だから統合だ」と厚労省の二流役人は言いますよ。そりゃ言いますよ。役人には自分の省の経営しか眼中にない。総合政策なんか考えつけないようにできているのです。
 それを党幹部が鸚鵡返しに党の方針にしますと語って、どうするんですか。
 むかし選挙投票日前に大蔵省と取引のつもりか、大蔵の一セクションの要求そのマンマの拡声器になって「増税しなければ」と公言して、自爆した馬鹿総理が一人か二人、いましたよ。そこから何を学んでるんですか。
 政党人の頭は、どのように使うべきなのか?
 たとえば、間接税を上げたら、直接税は同時に下げると公約する。
 税金を上げるから、保険料は据え置けよとマスコミの前で役人に命令する(パフォーマンスでOK)。
 有権者のみなさん、わが党は、保険料をすぐに下げたいので、その手当てとして消費税をどのくらい上げたらいいか検討する、と、こう言えなきゃダメなんですよ。選挙前の政党ならば。
 ところがこれまでの与党は、間接税を新設すると同時に直接税を激減する、いくつかの特別税は廃止する、そういう劇的な演出が打てなかった。
 大蔵省のために税率を増してやった直後に、厚生省も保険料を増してくる。そんなふざけた真似を認めてしまった。
 そして今、消費税を上げなくちゃならんといいながら、「プータロー階級の保険料はグーンと引き下げます」と言えないと来た。
 もう役人に翻弄されて役人に統帥権干犯されて自滅しかかっているんじゃないのですか。政党は。
 これらの税金、保険をとりしきる役所は異なります。また役所の中にもセクションがあって、課レベルのめいめい勝手な都合を政党に言って来ます。
 その一つだけをとりあげてそのマンマ採用したら、そりゃ国民にソッポを向かれるにきまってるじゃないですか。あたりまえじゃないですか。その政党は一体どっちに顔を向けてるんだと。一省庁、一局・一課の言うなりかよ、と。そんなの頼りにならんぜよと思われても仕方がない。
 厚労省も財務省も、手前の役所・部局の都合だけ満足させる要求を、てんでバラバラ勝手に政党につきつけているのみ。それを聞き置いて、独自の発想で統合し、なにより政治家を選んだ有権者のためになり、また同時に、国家の未来のためにもなるスーパーソリューションを考えつくのが、良い政治家じゃないんですか。
 もしその智恵が出ないというのなら、政治は役人に丸投げしたも同然。それこそ戦前の幕僚ファッショと変わりない。「幕僚統制」という名の無統制。たちまち亡国です。シナの餌食です。シナ人エリートには忠誠心はゼロだが、政治工作力は日本の役人よりも遥かにある。忠誠心ゼロの人間を動かす訓練を積んできていない日本の才子など、ハナから敵ではありません。
 日本をシナと戦争できる国にするには、今度の選挙ではプロ・コイズミに圧勝してもらう以外に国民の選択はあり得ません。戦争を堂々とうけて立てる国であって、初めてシナ人との共存も考えられるのです。
 プーの保険料は、年金と医療とあわせて月々1万円まで引き下げますと公約しなさい。穴は税金を突っ込んで埋めると言いなさい。その財源の手当てとして、消費税を15%以上に上げると言ってしまいなさい。この15%は、宗教にもパチンコにも投網がかかるものです。日本国政府への草の根の信頼を元から腐らせつつある「法の下の不平等」の現状が是正されることになります。
 ガソリン税や自動車税は将来、廃止したいと言いなさい。プータローの関心はクルマしかないんだから。そこをアピールしなさい。
 三種類の保険の統合など、その後でも良い話だ。有権者は誰もそんな話に興味は持ってません。そもそも理解してません。自分が月々納めねばならぬ保険料が、実感として払える金額まで下がるのかどうか。それだけが関心です。
 松原隆一郎先生は、日本の消費がどんな手を打っても回復してこないのは、みな老後が心配でたまらず、貯金を崩せないからだ、と仰っていましたね。説得力があると思います。
 プー共の保険料を毎月1万円の納付まで引き下げてやることで、老後に対する国民の漠とした不安感は緩和されます。それによってしか、消費は復活しないでしょう。
 「消費税が上がれば消費は冷え込む」と叫んでいる人々は、老後に何の不安もない、自分さえよければ良いという小金持ち階級の人々でしょう。そして反日最左翼政党の共産党がその尻馬に乗っていることは間違いありません。皆さん、悪質なプロパガンダに騙されないようにしましょう。

 



もっと可能性があるNシステム

内地のみなさんはこの季節には一部自動二輪/四輪車の騒音でお悩みではないでしょうか?
 北海道は冬はオートバイどころではなく、高価な二輪車を買っても投資の回収には内地の2倍かかってしまうと計算されるせいか、あまり売れません。まあごく少数の人が夏の間に走るだけです。
 それに比べますとわたくしが以前に住んでいた横浜の国道1号線沿いなんてムチャクチャでしたね。
 集団暴走行為が、シナ人の石投げゴミ投げのように、反政府暴動のガス抜きの役に立っている……といったプラス面は、日本では皆無です。ぎゃくに住民が国家や警察を信じなくなる雰囲気が国じゅう瀰漫するだけでしょう。
 Nシステムやネズミ捕りに、集音マイクも付加すると良いのでしょう。つまりスピードだけでなく、法令に違反する騒音を感知した場合にも映像をしっかり撮影しておいて、後日の検挙の一資料として役立てるのです。
 さて本日、福田和也さんの新刊が届きました。『俺の大東亜代理戦争』(角川春樹事務所)。まちがいなく投票日の前には書店に並んでいるはずですから、過去数年間の日本の政治をてっとり早く振り返っておきたい人は、第三章だけでも読みましょう。
 本書の内容は要するに『マガジン Wooooo!』の何年にも亘る連載コラムを集めたものなのですが、この頃、遺憾にもこの雑誌を読んでいなかったわたくしには一つ発見がありました。
 この文章を書くために江戸落語のテープを聴き続けてきたと思われる福田氏の地道な努力の成果があがってきているのではないかということです。
 継続は力ですね。
 インターネットに没頭している人たちは、長期連続して自分を鞭励する、そういう努力が嫌いな人が多いのかもしれませんが、文章の道に王道は無いです。
 それから、九月の一日、二日。このあたりに出る月刊オピニオン誌では、いわゆる「保守」系の言論人も、「9・11」総選挙について考えていることは一つではないという、興味深い読み比べができるのではないかと、期待をしております。果たして誰の言うことが、いちばん説得的でしょうか?
 そうそう、本日の報道で、岩国沖にメガフロートでNLP用滑走路をつくるという政府のアドバルーンが揚がってました。これは、小泉政権は土建利権は切っていく、鉄鋼メーカーは喜んでください、というメッセージですね。普天間の移転事業がストップしてるのも、なぜか防衛庁施設利権に土建屋勢力が食い込んでいたためで、彼らがメガフロート案を早々と潰しました。防衛庁はいろいろな醜聞をうけて機構改革をしてきましたが、それと連動しているのかもしれません。この間、小泉政権が斥けた政治家たちがいます。彼らと防衛土建利権は結びついていたのかもしれません。

 



不明瞭座標と、反対に位置バレバレの諸施設について

 昨日の報道によると、竹島の経度が修正されたそうですね。日本政府がこの領土問題をいかに先送りし続けていたかが、分かったような気がしました。
 竹島の東方では、韓国のADIZ、すなわち日本の外側ADIZでもある線が、日本のFIR(すなわち韓国のFIR)の線よりも日本本土側に食い込んでいます。
 竹島の南方23マイルでは、両国FIRと両国ADIZは交差します。
 そして竹島の南西では、こんどはADIZがFIRより韓国側に張り出しています。
 この複雑な位置関係をビジュアルで把握しようと思ってインターネットで検索しても、うまく出てきません。航空会社の人に個人的に頼んでチャートを見せて貰うしかない。それにしても見易い地図ではありません。ADIZやFIRが屈曲するポイントの座標が必ずしも書き込まれていないのです。
 日本政府の公式ウェブサイトで、この関係が一目で分かる地図を掲示すべきではないのでしょうか? 現状では、政府はヤル気を疑われても仕方がないですね。特に、世界の航空界を仕切る米国に対する広報宣伝としては、O点です。
 これに対して防衛庁は真面目に仕事をしてるのは良いんですが、同庁だけが真面目で、政府の危機意識が全般に低いと、困った情報ギャップが起きます。
 たとえば、防衛庁が制作して航空会社に配布している冊子『航空路図誌 低高度用』(平成16年9月15日号)を繙いてみましょう。
 この八九ページから九一ページにかけ「飛行規制」の一覧表が載っているんですが、な、なんと、日本にあるすべての原子炉の炉心位置が、北緯・東経ともに「何度何分何秒」までご丁寧に明記されているのです。
 たとえば九州電力玄海原子力発電所の4号炉は、北緯33度31分00秒、東経129度49分57秒に炉心がある──と、たちどころに判ってしまう。「もんじゅ」や「ふげん」の座標まで載せちゃっている。
 もちろん「ここを避けて飛びなさいよ」という指示なんですが、GPSでミサイルを誘導している時代に、これはマズいんじゃないですか?
 しかも、動力炉だけではない。ウラン加工施設や、廃棄物埋設施設、廃棄物管理施設、再処理施設、研究炉、臨界実験装置まで、悉く座標網羅ですよ。いやあ、けっこう大学の研究炉が町の近くにあったりするんですねえ。しかし、これじゃ北朝鮮のSSM担当者に「これをインプットどうぞ」と進上してるようなモンじゃないんですか?
 もちろんスパイが根気よく調べたなら、こんな座標はいずれ判ってしまうのでしょうけどね。しかし、一体、他の国でも同様なんでしょうか? とても気になります。
 注記によれば、こうした原子力施設の周辺には、黄色の閃光式灯火が設置されているそうですね。てことは、小型特攻機は、光度10万カンデラ、毎分40〜60回点滅の黄色い閃光で囲われた地点を目指して深夜に超低空で接近すればよいわけでしょうか?


わたしたちが九月上旬に注意すべきこと

 また不毛猿芝居の6ヶ国協議とやらが9月2日から「再開」されると報道されております。
 この会議期間中に間違いなくシナは、対日心理戦をドドドーン、ゴゴゴゴゴ……と打ち出してくるでしょう。
 狙いは、言うまでもありません。
 旧田中派や対支「友好」諸党に属する売国候補者を声援し、またすべての立候補者が「北鮮に経済制裁をすぐ行なえ」とは声明しにくい雰囲気を作り出し、9月11日の有権者の投票行動にダークサイドの影響を与え、旧田中派と対決モードが続いている小泉氏の「9・11」以後の権力基盤を揺るがせてしまおうというのです。
 9月上旬のシナの工作に対して、9月上旬売りの日本の各雑誌では、本格反論が間に合いません。つまりは審判不在なのですから、もうワールドカップの韓国人の反則なみにエグい工作が炸裂しまくるでしょう。TVなどは、勿論あてになりません。広告代理店と旧郵政省の役人人脈には、既にシナの「阿片」が効いています。
 この9月11日に向け、わたくしたちは、シナ発のいかなる宣伝、演出、脅迫にも動じないようにしましょう。
 シナ大好きの旧田中派が過去に人脈を扶植してきた、現国交省、および総務省内のスパイ官僚による世論工作に、厳重な注意をいたしましょう。
 ネット上の仮面を被ったスパイ、工作員たちを見破りましょう。
 以上、隣組の回覧板ですた。


心ならずも拉致された人たちがこの夏、すっかり忘れられた件について

 前の参院選挙で、出陣前の合同演説会の応援弁士として都内の某所に出かけた折のことです。泡沫候補を立てまくっていた自由連合の徳田党首がテーブルを回り「いい候補はいませんかねえ」と言うのです。すると、わたくしがたまたまお呼び立てしていた光文社の編集者さんが「だったら横田めぐみの父を出せ」と強く迫りました。
 わたくしは『なぜそれをもっと早く思いつかなかったか……』と己れを恥じたのでありました。光文社編集者氏、GJ!
 徳田氏は、秘書の人にその場で、すぐコンタクトをとってみろと命じていました。しかし皆さんもご存知のように、これまで横田家のご両親は被選挙人となってはいません。その理由はなぜなのかは分りません。残念なことだと思います。
 わかりにくいことと言えば、ライブドア社長の堀江貴文氏は、なぜ「無所属」で出馬なのか? これは、小泉氏には広島6区の亀井氏を本気で潰す気は無く、広島県連とは妥協したのだということでしょう。これで6区はもう亀井氏で決まりですから、有権者の皆さんは9.11にはずっと家に居ても同じことでしょう。
 亀井氏は創価学会票をほとんど恐れておらぬ(つまり広島6区という小選挙区に関していえば、集票マシーンとしての学会は初めからヘタレであった)、有力な権力基盤を保持する代議士です。小泉氏は、そこに何らかの将来の利用価値を見たのでしょう。
 片山さつき氏の財務省ご退職と立候補は、どういう風の吹き回しなのでしょうか。財務省の偉い人の心の中を読めば、『この職員は使えんから、出て行って欲しい』ではないでしょうか。そこで小泉氏は財務省の偉い人に「貸し」を作ることにしたのでしょう。この取引が世間から察知されるのも迷惑ですので、財務省のスポークスマンは「OJTその他に多額の国費を投じている職員が早期退職して選挙に出るのは困るな」などと心にも無いリップサービスを記者クラブを通じて書かせたのでしょう。
 しかし片山氏が過酷なドブ板選挙を戦う過程で、自分の限界を知り、一皮剥けて社会人として成長を遂げるという可能性も億万分の一くらいはあるかもしれないので、そこに多少期待したいと思います。
 甲子園決勝進出を決めた駒大苫小牧にはどんな勝利法則があったでしょうか?
 野球はゲームバランスが洗練されている球技で、運の要素が大きく介在します。必勝の法則などありませんので、このチームが強運であることは確かでしょう。
 ただし強運の前提として、機会均等の実現があります。ビニールハウスのバッティングケージ、屋内のジムと投球練習場……。日本全体がリッチになり、高校運動部の全天候施設が充実した結果、このごろでは逆に、暑苦しく土地の狭い西日本の固有事情がハンデとなりつつあるのかもしれません。