6月が涼しいのが助かる。

 J.P. LAWRENCE 記者による2020-6-23記事「Bolton memoir recounts Trump’s frustrations with war in Afghanistan」。
       トランプは就任1年目のうちにアフガニスタンから米軍を撤退させたいと考えた。そこに米軍が増えるのは米国の失敗であるという認識で。マティス長官は逆に米軍を増派した。

 押し切られたことをトランプは後悔した。アフガニスタンからの撤収は選挙公約だったからだ。

 2017年にトランプはMOAB爆弾がアフガニスタン戦局を変えると期待していたのに、それも期待はずれだった。
 米国は2017-2にタリバンと話をつけ、在アフガンの米軍は8600人にまで減らされた。

 トランプは、アフガンの今の大統領のガーニと、前の大統領のカルザイの区別がついていなかった。
 ボルトンは、タリバンなんて信じられるわけがないという立場。それでトランプに反対した。

 外野の批評家いわく、ボルトンは終始一貫、アメリカの敵たちとの「外交」に冷淡だった。

 トランプは2019の「9-11」記念日の3日前にタリバン代表とキャンプデイヴィッドで会談しようと準備させていたが、9-7にカブールでタリバンの爆弾テロが起きて、米兵7人、ルーマニア兵1人、民間人10人が死に、この話は流れた。

 このアフガン絡みの外交失敗をメディアにあげつらわれたことでトランプはボルトンを馘にする気になった。
 ボルトンはこの本の出版契約で、前金で200万ドルの印税を貰っているという。

 次。
 ストラテジーペイジの2020-6-23記事。
   6月に脱北者が夜間に放った風船には、50万枚のリーフレット、2000枚の1ドル札、数百冊の小冊子を結びつけてあったという。
 DMZの北鮮軍はこうした風船をみつけたら銃撃するように言われており、その弾丸がDMZの南側に落下するのが、韓国側住民には迷惑。だから夜間に放つ。するとこんどは北鮮は昼に砲撃で報復してくるのではないかと住民は不安。

 6-16に爆破された連絡事務所ビルは4階建てで、工費1500万ドルは韓国政府が2018年に与えていた。

 脱北者による風船作戦は2014年から続いている。
 風船だけでなく、国境の河川にペットボトルを流すという方法も併用されている。
 そのペットボトルの中にはコメの他に、薬品、小型ラジオ、1ドル札、宣伝媒体などが入れられるのだ。

 風船は、水素ではなくヘリウムである。
 平壌では6-15時点で、新コロ対策の非常事態外出制限は、なくなっている。

韓国軍のATACMSもどきから300km圏内に固定のABM基地をつくったって、有事に機能できるわけがないのだ。常考。

 Ian Le Guillou 記者による2020-6-22記事「Why Does Coronavirus Make People Lose Their Sense of Smell?」。
     偶然にも、イスラエルで無嗅覚症を研究していた者が、ロンドンに引っ越してからそこで新コロにかかり、嗅覚を喪失した。

 彼は正確な自己観察リポートを送ってくれた。
 新コロの他の症状が発症してから、1日後に、嗅覚がまったく消えたという。

 一研究者の構想。彼は「スメル・トラッカー」という大衆向きの自己診断オンラインシステムを考えた。蜂蜜、ガーリック、歯磨き粉など、家庭にありふれたモノの匂いを嗅いでもらって、それによって、昨日よりも嗅覚が衰えたかどうかを各自がモニターできる。

 自覚症状のない人たちにこれを実践してもらうことによって、新コロの次の流行を直前に予見できるのではないかと。

 においは、脳の中にある「嗅球」(olfactory bulb)で情報処理している。
 ほとんどの脳細胞は、生まれたときにできあがってしまい、あとは細胞分裂しない。
 ところが、哺乳類の「嗅球」は例外的に、脳内にあるのに、生涯、新しいニューロンを造成し続けるのである。

 なぜなのかは判明していない。仮説はある。若いニューロンがたくさんあった方が、嗅球は、匂い環境の変化に即応しやすいからではないか?

 脳に匂いの感覚を報告する嗅覚神経は、もし死ぬと、再生するけれども、フュー・ウィークスの時間を要する。それまで、嗅覚情報を脳へは送れなくなる。

 ところが、嗅覚を一回なくした新コロ患者たちが、ふたたび嗅覚をとりもどすまでの時間が、どうもそれよりも短いようなのだ。
 これは、ウイルスが嗅覚神経系のニューロンに感染したわけではないことを、示唆しているのではないか。

 支持細胞(sustentacular cells)なのではないか? 新コロ・ウイルスでいったんやられてしまうのは。支持細胞は嗅覚細胞を援助している。そして、再生スピードは速い。

 支持細胞は、高レベルのACE2 蛋白を生産できる。新コロウイルスはそれを使って支持細胞内に侵入できる。かたや、嗅覚ニューロンは、ACE2 蛋白を生産しない。よって新コロウィルスはそっちに侵入できるとは認識しない。

 仮説の続き。新コロウィルスが支持細胞を殺すことによって、信号が脳につたわらなくなり、患者は嗅覚をうしなう。しかし支持細胞はすぐに再生産されるので、突如として、患者は嗅覚をとりもどす。鼻の嗅覚ニューロンと脳の嗅球は終始、無事だからだ。

 一嗅覚研究者が昨年、こんな発表をした。人は、誰かと握手をしたあと、無意識に、その自分の手の臭いを嗅いでいる、と。すなわち、相手の臭いを、確かめようとしているのだ。

 約25%のウイルス感染は、患者じしんの手と顔を経由するといわれている。

 この嗅覚研修者は、イスラエル陸軍の空挺隊員が最初のジャンプをするときの冷や汗のサンプルを1000人分以上あつめて、その臭いを分析した。「恐怖の臭い」というものがあって、それは人の相互信頼にもとづく活動を悪くすることが分かったという。しかし自閉症気味の兵士には影響はなかったという。

 人間はふだんは意識していないが、他の哺乳動物と同様、匂いの感覚を駆使して、じつは社会生活を成り立たせていたのだ、とこの研究者は言う。

 次。
 ストラテジーペイジの2020-6-22記事。
  テクストロン社が、海軍のために、次世代のLCAC(Landing Craft Air Cushion)を建造することになった。艦種の名前はSSC(Ship-to-Shore Connector)に変わる。

 オスプレイのエンジンを4つ搭載する。今のLCACの寿命は20年だが、SSCは30年に延ばす。搭載量も74トンに増強。武装兵なら145名を運べる。

 次。
 CAITLIN DOORNBOS 記者による2020-6-22記事「Surge in coronavirus cases at Air Force base on Guam sparks probe into possible violations」。
    アンダーセン基地で過去2週間たらずのあいだに地上整備兵35人が新コロ陽性。同じ部隊所属者なので、なんらかの規律違反があった。勝手外出などの。
 この者たちは5-25に島に到着した。最初の発症者が6-12にみつかり、のこりの者も検査したところ……。

 グァム随一の繁華街は、テュモンという。ここで遊んでいたのだ。

 空母『TR』は6月8日にやっとグァムを発航している。最終的に乗員の1150人以上が感染していた。

 今、アンダーセン基地の陽性者は42名。
 島内住民の陽性者は180人である。

「あぶく」そのものを「機雷」にする新案があり得る。

 Martin Pengelly 記者による2020-6-21記事「Trump adviser Navarro blasts John Bolton’s ‘silly’ China claim」。
    ボルトンの暴露本『それが起きた執務室』の中で、トランプが習近平に再選支援を頼んだ、とか書いている。

 「そんなの聞いたことがない」と、大統領の現役貿易補佐官のピーター・ナヴァロが断言。「私はその執務室にいたけどね」

 ボルトンは2018-4から2019-9まで、大統領の安全保障担当補佐官だった。その間に大統領執務室で見たこと聞いたことをメモしており、それに基づいて暴露本を出した。

 トランプ陣営はこの本の出版をさしとめられなかったが、そこからボルトンが得る収益はすべて没収してやるという民事訴訟を起こしている。

 ナヴァロはCNNのインタビュー番組の中で、ボルトンが縦縞スーツを囚人服に着替えるときが来ると吼えた。

 習近平と大統領の会話の内容は、基本的に直接引用だが、国家安全保障上の観点から、出版にさしつかえない形に修正されている、とボルトンは書いている。

 『ヴァニティ・フェアー』誌はこう報道している。2019に日本で開かれたG20のディナーの席上、トランプは習近平にこう語ったと。「俺が選挙に確実に勝てるようにしてくれ。どの道、俺は再選はされるだろうが、米国の農民をがっかりさせないでくれ。そっちが大豆と小麦を大量に輸入してくれれば、再選確実になるんだ」。

 ナヴァロは言う。トランプは歴代大統領の中で最もタフに中共の不公正な貿易流儀を攻撃している大統領だ。ボルトンの対大統領攻撃は、だから、馬鹿々々しい。

 しかしボルトンは、トランプから習へのこのような要求は、公職にある者として法的に弾劾されても仕方のないものだという。それは、ウクライナ政府にバイデンのあら捜しをさせるよりも悪い、と。

 次。
 ストラテジーペイジの2020-6-21記事。
   IRGC(イラン革命防衛隊)は、あらたに112隻の武装スピードボートを調達した。
 主力は『ゾルファカー』『ヘイダー』『ミーアド』の三タイプ。

 『ゾルファカー』ボートは、時速120kmで航走できる。しかも「ナスト1」対艦ミサイルを2発、搭載できる。このミサイルは1発の全重が350kgである。それを、全長16.3mの小型高速艇に無理に積んでいる。

 中共製ミサイルをコピーした「ナスト1」は、固体ロケット・モーターで、射程35km。弾頭シーカーはアクティヴ・レーダーだ。

 ここから考えて、『ゾルファカー』は15km先の大型タンカーを発見して、「ナスト1」を発射し、すぐUターンして逃げることができるだろう。
 ミサイルは1分しないで、タンカーに命中するはずだ。

 しかし100kgの炸薬がタンカーの上構を損傷させ、火災が起きても、巨大タンカーが沈むことはないし、おそらく航行がストップすることもない。
 巨大タンカーの「不沈」ぶりは、1980年代のペルシャ湾の「タンカー・ウォー」以来、幾度となく証明されている。機雷でもミサイルでも、沈められないのだ。

 『ゾルファカー』から「ナスト1」が試射/実射されたことはない。だから、本当に運用できるかどうかも分からない。

 『ゾルファカー』は、イギリス製の定評ある高速艇『ブレードランナー』型(16トン)をイランでコピーしているものである。
 2010年にイランは『ブレードランナー51』を1隻密輸入して、そこから『セラジ1』型と『ゾルファカー』系列をつくりだした。『ゾルファカー』には2門の12.7ミリ機関銃などが据えられた。

 イランはいま、紅海でシーア派ゲリラに使わせるための、無線操縦無人特攻ボートの技術を、提供している。
 IRGC(イラン革命防衛隊)とイラン正規軍の海軍が保有し運用する小型スピード艇はぜんぶで1500艘くらいある。予算はIRGC(イラン革命防衛隊)の方がずっと豊富で、正規海軍はカネがない。

 IRGC(イラン革命防衛隊)の保有する武装小型高速艇(100トン~200トン)は40隻ほどある。魚雷艇サイズだ。
 それよりも小さな舟艇なら、1000艘以上ある。船外機と、機関銃×1といったレベルだが。

 棲み分けがある。ペルシャ湾からオマーン湾までの海面は、IRGC(イラン革命防衛隊)の海上部隊が仕切っている。インド洋沿岸と、カスピ海は、イラン正規軍海軍が担当している。

 ※ペルシャ湾の主要航路帯の水深80mというところが微妙なのだ。この深さだと、ふつうの沈底機雷では、効果ゼロ。まして今の世代のタンカーは二重底・三重底なので。繋維機雷にすれば外鈑に破孔ぐらいはできるだろうが、油槽には区画があるから、漏出も最小限で済んでしまう。そして繋維機雷は浮力を稼ぐための容積も必要なため、沈底機雷よりも炸薬量は減ってしまう。おそらくブレークスルーは、沈底機雷の罐体から「バブル」を噴出させて、その「泡」の中味が、「酸化剤ガス+サーモバリック成分ガス」になっていて、混合から10秒くらいで自爆するという新システムではないかと空想する。

 次。
 ストラテジーペイジの2020-6-20記事。
  イスラエルの地対地戦術長距離ミサイルのLORAとATACMSの関係について。

 5月にイスラエルは地中海上で短距離弾道兵器の実射テストを行なった。
 複数、発射されたうち、2つは、LORA (Long Range Artillery Rocket) であった。ロケットと名がついているが、INSで中間自律誘導し、GPSで終末誘導される。
 最大で400km飛ぶ。
 アゼルバイジャンには、輸出されている実績あり。

 イスラエルは米国供与のATACMSを参考にして2007年からLORAを開発した。だから直径が610ミリで、同じ。部隊配備は2018年である。

 LORAの全重は1.8トン。弾頭重量は400kgから600kgまで幅がある。
 通常、レンジは300km。特別に軽い弾頭にすると400kmまで飛ぶ。

 LORAの弾頭にはテレビカメラを付加することもできる。本当に目標に当たったかどうか、電送されてきた映像を見て、射ったそばからすぐ確認できるのだ。

 2017年以降、イスラエルは、貨物船のありふれたコンテナからも、LORAを発射できるようにした。
 テストは、そのコンテナを搭載したトラックを、まるごと貨物船の最上甲板に載せて、実施された。

 このトラックは2台必要である。
 1台のトラックにはLORAが4発、入っている。発射するときは非油圧の電気モーターで仰角をかける。ある方法により、貨物船の甲板が火熱で傷むことはないという。

 もう1台のトラックのコンテナには、発射管制装置や予備部品が収められている。
 発射用の複数のトラックを、1台の管制装置で管制してもよい。大きな貨物船の甲板なら、それが可能になる。
 コンテナに封入したLORAは、5年に一度、点検するだけでいい。

 ※陸自の地対艦誘導弾も、チューブ状のランチャーが上空から目立ちすぎるので、6本全体を、薄いアルミパネル(波板)で覆って、移動走行中は、衛星写真では輸送用トラックと区別がつかぬようにするべきである。

『スターズアンドストライプス』が『琉球新報』を名指し批判している。

 Michael Schulson 記者による2020-6-20記事「Pandemic Spurs Calls to Rethink Nursing Homes」。
     全米の老人ホーム入居者の40人に1人が、5月31日までに、新コロで死んだ。3万2000人強。

 ニューヨークやニュージャージーでは一時、老人ホーム内の死体置き場のスペースが足らなくなり、冷凍車を臨時モルグとしたり、屋外物置内に積み上げたりして凌いだ。

 今のスタイルの老人ホームでは、新コロの次の波にもどうにも対処ができないはずなので、このさい全廃すべきではないかという意見が、現場から出てきた。

 米国では老人ホームは、連邦政府から補助金を得ている。「メディケア」や「メディケイド」制度の一部なので。

 老人ホーム入居者は全米で130万人いる。
 さかのぼると、1930年代に「社会保険法」ができて、老人ホームが急増。年寄りの面倒は国家が見るという大枠ができた。次に1960年代に連邦および州政府のヘルスケア制度が整備されて拡大した。

 「ナーシングホーム」と呼ばれるのは、24時間ケアができる体制の集団介護施設である。入所者は老人とは限っていない。7人に1人は、65歳未満の心身不自由者である。

 老人ホームの中には、4人部屋というところもある。
 新コロ以前から、ノロウィルスやインフルエンザは老人ホーム内では急速に広がると指摘されてきた。

 米国の老人ホームの7割は、営利企業である。そして2000年以降、この老人ホームを買収し、コストカットして収益を強化し、あるいは売り払う、という投資ビジネスが盛んに……。
 そのターゲットになった場合、往々、入所者の健康度は前よりも低下してしまう。

 ケア・ワーカーたちの給与はもちろん最低である。労働者として最も保護されていない部類。

 3月の後半、連邦政府の報告によると、老人ホームの三分の一以上が、手洗いのプロトコルを守っていない。

 新コロ騒ぎは、よいきっかけだ。米国の老人ホームシステムは、不全なのだ。それがみんなに分かった。これから、改革しなければならない。
 ではどうするか。おそらく、新規制とか、追加予算では、何も改善はしない。

 ある専門家いわく。集合ケアではない、ホーム・ケアのオプションもあって、それがしかも只同然であるという国家制度を達成している手本としては、デンマークとイスラエルがあると。
 日本の老人保健制度も、もちろん専門家から参考にされている。それをヒントにモデルがつくれるのではないかと。

 Maxで12人以下の入所者しか受け入れぬ経営方針の、スモールホームも注目されている。新コロいらい、問い合わせは殺到しているという。

 さすがに単身世帯の老人が認知症になると、在宅介護は難しい。

1万m(+)の不審飛行物体を 低速で目視確認できる多用途機がないというのは、大問題だったね。

 Altan A. Ozler 記者による2020-6-19記事「Libya: A Catastrophe for Russia’s Pantsir S1 Air Defense System」。
      リビア内戦にロシアが供給している短射程自走地対空ミサイル「パンツィール S1」(NATO側呼称SA-22グレイハウンド)が先月、評判を下げた。

 リビア国内では、トルコが後援する政府GNAと、割拠するカリファ・ハフター軍閥が、トリポリ市をめぐってせめぎあっている。ロシアは昨年前半からハフター側に、この、短射程自走対空システムを供給している。
 政府軍側の〔トルコ製の?〕武装UAVに対抗する手段とし、だったらしい。

 GNA軍は先月、トリポリ郊外のアルワティヤ航空基地を奪い返した。惨劇はそのとき起きた。
 9両の「パンツィールS1」が、次々にUAVの餌食となって爆砕されてしまったのだ。その動画フッテージはSNSに公表された。

 あげく、10両目のパンツィールはGNA軍に無傷で鹵獲され、トリポリ市内の戦勝パレードに引き回されている始末。

 パンツィールS1は、8×8トラックの上に、連装30ミリ機関砲と、SAMと、レーダー管制システムがひとまとめに載せられたものだ。
 1両1500万ドルくらいでロシアはこのシステムを輸出している。すくなくも11ヵ国に。
 輸入国には、UAE、イラク、セルビアが含まれる。セルビアはEU加盟申請中で、米国の「対敵制裁措置法CAATSA」=対露制裁法のひとつ を公然と無視した。

 ロシア国防相は2018-12にこのシステムによってダマスカス上空で米国の巡航ミサイルを撃墜したと宣伝していた。
 しかし2018-4と2019-11に、このシステムは逆に破壊されている。どちらもイスラエル空軍は証拠動画を公表した。
 イスラエルは「Harop」という特攻型無人機で、パンツィールを屠ったようだ。

 2018-11の シリアのフメイミム航空基地に対する ゲリラの無人機スウォーム攻撃も、パンツィールは防げなかった。

 2020年、イドリブ県をめぐる、ロシアとトルコの代理戦争で、パンツィールはさらに過酷なUAVスウォーム攻撃に直面した。
 電子戦手段に支援されたトルコ製の武装UAVは、最小の損害でシリア軍のパンツィールを無力化できた。

 リビアではこれまで、政府軍側のトルコ製、イタリア製のUAVと、ハフター軍閥側の中共製翼龍UAVのどちらもが、撃墜されている。翼竜は味方の火器で誤射された。

 ハフター軍閥は油田を押さえているので金持ちだ。すでに23両のパンツールが破壊されているのに、まるで平気なようだ。

 次。
 ストラテジーペイジの2020-6-19記事。
   5月10日のオマーン湾におけるミサイル誤射事故の詳細。
 イランのコルヴェット艦が、中共製のC-802対艦ミサイルを発射した。それが、650トンの『コナラク』に当たってしまった。

 『コナラク』は1988年にオランダで建造された。もともと非武装の支援艦である。乗員15名、速力39km/時。
 ミサイル訓練のための洋上標的を据える仕事に使われていた。

 C-802(イラン名「ヌール」)を発射したコルヴェットは『ジャマラン』である。
 『コナラク』は、標的からはじゅうぶんに離れていた。

 C-802の弾頭レーダーは、単に、より大きな反射が返ってきた『コナラク』に向かったのだろう。
 『コナラク』は上構をやられて19名死亡。15人が負傷した。

 『コナラク』は被弾後に複数の内部爆発を起こしている。これは、従来非武装であった同艦が、今は武装していることを示唆する。
 『コナラク』は曳き船によって軍港に戻った。

 『コナラク』の負傷者救助をしたのは、現場から16km離れていた漁船であった。その動画はインターネットにUpされている。
 事故現場に、他の軍艦がやってきたのは、セベラル時間後であった。イラン海軍には緊急即応力が欠けていることが示された。

 『コナラク』は2018に改装されて、そのとき武装が強化されたと見られる。2発の対艦ミサイル(C-704)が積まれていたかも。

 「ヌール」は輸入品ではなく、イランがC-802を内製化したものである。重量650kg。射程170km。
 さいしょは1990年代に60発を買ったものだが。

 「ヌール」は、イランから、ヒズボラや、イエメンのシーア派に渡されている。
 2006年にヒズボラがイスラエル軍艦に2発のヌールを放ったが、電子妨害されて外れた。カスリ傷は与えたという。

 紅海では商船にヌールが当たっているようである。米艦も狙われたが、個艦防衛システムによって阻止された。

 『コルナック』に後から詰まれたC-704もイランでコピーしていて、「ナスル1」と呼ぶ。
 「ナスル1」は固体ロケットモーターなので、射程は35kmだが、スピードは大。

 2011年にイランはガザ地区のハマスにこのミサイルを手渡そうとして、途中でイスラエルに阻止された。

 中共製のC-705は、インドネシア大統領の観覧する前で2連続でデモンストレーションに大失敗するというパフォーミングで有名だ。
 1発目は、発射コマンドを出してから5分すぎてから不意に飛び出し、目標は外した。2発目はすぐ射出されたが、飛翔途中で墜落。

 次。
 Geoff Ziezulewicz 記者による2020-6-16記事「Tinder, Sailor, Hooker, Pimp: The U.S. Navy’s sex trafficking scandal in Bahrain」。
       2017年6月、バーレーンに駐留する1人の米海軍水兵が、タイの娼婦と暗号テキストで通信した。
 この水兵の名は、ジハード・H・リトルジョン。階級は2等ガナーズメイト。※重機関銃などの特技兵曹。

 リトルジョンは29歳でニュージャージー州出身。警備艇『ハリケーン』に乗務。
 リトルジョンがコンタクトをとったタイ人女 リン・ライウェストは、只の娼婦ではなく、娼婦送り出し業者であった。英語で「ママサン」と呼ばれる地位。

 ここから、商売が大きくなった。ライウェストはタイ人娼妓を多数集めてバーレーンに送り出す。
 リトルジョンがバーレーンに借りている日曜下宿に、複数のタイ女性が収容されて、そこを拠点に売春ビジネスがスタートした。もちろんリトルジョンが上がりをピンハネする。パスポートは預かっていた。

 リトルジョンはライウェストに、米ドル換算で2650ドルを支払っていた。
 ライウェストはリトルジョンに、彼女のパスポートを与えた。担保・抵当として。

 海軍犯罪捜査局(NCIS)がリトルジョンの日曜下宿をガサ入れしたのは2017-9である。金庫の中からそのパスポートが出てきた。

 なにゆえか、ライウェストは法廷証言を拒み、リトルジョンは、2019夏に、すべての嫌疑について無罪放免となった。
 だがNCISはこれをきっかけに、他にもバーレーンを根城に売春斡旋の副業を営んでいる米海軍将兵が複数あることを知った。

 彼らがアパート(その家賃の一部は税金から賄われている)に囲っている娼婦たちが取る客は専ら、米海軍の将兵たち。バーレーンが所属港の者もあれば、たまたま立ち寄った軍艦の乗員のこともある。

 じつはレイウェストはNCISのインフォーマントにもなっていた。もちろん、国際売春犯罪の大物なのではあるが、米海軍内の犯罪者追及捜査がまず優先されたのだ。

 バーレーンの首都はマナマである。そこにジャッファー通りがあり、別名は「アメリカ横町」。酔っ払った水兵と娼婦が朝まで同衾する本場として何年も前から知られている。飲み屋やアパートでゴミゴミした地区だ。

 それがなんと、米第5艦隊のバーレーン根拠地司令部の基地門前町なのだ。そこには7500人が勤務している。

 NCISに対する一下士官の証言。バーレーン勤務の水兵の15%は、アパートに娼婦と一緒に棲んでいると。
 ひとりで15人を囲って、売春させていた下士官もいる。この娼婦たちは、タイのママさんに、1人が6600ドルの借金をして、送り込まれて来るのだという。

 こうした米海軍兵曹たちによるバーレーンでの見苦しい副業は、遅くとも2012年から始まっていたと。
 この犯罪行為に関連して2017年からこれまで9人、訴追されている。そのうち1人は中尉であった。

 『ミリタリー・タイムズ』もこの醜聞を独自に調査してきた。2018年から。
 海軍によれば、こうした犯罪行為は2018後半をもって、廓清されたという。
   ※長すぎるのでここまで。

中共軍がチベット高原に増援部隊を送るのに最短でも40時間以上かかる。

 Benjamin Schreer 記者による2020-6-18記事「What Japan’s U-Turn on Aegis Ashore Says About U.S. Alliance Management」。
     地ージス導入が閣議決定されたのは2017末。
 SM-3とSM-6を発射できるという話だった。

 この話は、安倍政権が、トランプからのバーデンシェア要求に応接しようという雰囲気の中で、倉卒に決められた。

 日本政府はアメリカ側から知らされていなかった。この地ージス用の新規のレーダーの試験はハワイで行ない、そのレーダーによってミサイルを誘導するシステム・テストもハワイで行ない、日本が、そのミサイル試射費用を負担しなければならない、ということを。

 このごろでは、「固定基地」の本質的な弱点も無視できなくなってきた。 ※中共のハイパーソニック弾から基地そのものを自衛できないだろうということ。

 地ージスをサンクコストとして処理すれば、浮いた予算を、日本のハイパーソニック兵器や宇宙アセットに回せる。そっちの方が有意義。

 日本はアメリカから高額なF-35を買うことにしたが、トランプはもっと兵器を買えという要求を引っ込めはしなかった。

 次。
 Brad Glosserman 記者による2020-6-17記事「Canceling Aegis Ashore raises problems ? and hopes」。
    地ージス計画のサスペンドは、そのまま、地ージスのキャンセルになりそうだ。
 現状、日本は、7隻のイージス艦と、4個のペトリ高射大隊で、2段に防空されている。(8隻目のイージス艦が建造中。)

 2017年閣議決定の当初の計画では地ージスは2025運開予定だった。その費用は1基地が800億円で、トータルコストは15億ドルのはずだった。
 だが2017年に見積り額が変わった。1基地あたり1000億円だという。

 そして、30年間運用した場合のトータルランニングコスト見積もりは、当初は21億5000万ドルだと言っていたのが、40億ドル=4500億円に膨らんだ。

 地ージスのブースターは、高さ2km~3kmのところから落ちてくる。重さは200kgである。

地ージスの候補地が、本州の陸上に限定されたのは、米軍/米企業のオペレーターが通勤しやすいという都合もあったのだろう。

Steven Novella 記者による記事「The Stats on Police Killings」。
    2019-8のデータに基づいて比べる。
 米国の黒人男性は、警察官に殺される人生確率が「2000分の1」ある。黒人女性だと「33000分の1」である。

 この確率のピークは、年齢が20歳から35歳の間である。
 警察官に殺される確率を黒人と白人で比べれば、黒人は白人の2.5倍である。

 従来の論者は「発砲」だけに注目しがちだったが、それでは真相をミスする。
 統計は示している。米国の警察官は、非致死的な暴力を、対白人よりも対黒人で多用している。
 警察官が、銃を抜いて威嚇する頻度、警棒を使う頻度、手錠をかける頻度、テーザーを用いる頻度、いずれも、対白人よりも、対黒人が、上回っている。

 これは警察署内の教育が反映しているとしか考えられない。

 武器をもっていない被疑者が警察官に殺されたケースについての、信拠できる統計は、存在しない。
 存在しない理由のひとつは、そのケースが稀だから。

 データが多くあつまればあつまるほど、たしかに人種ファクターはある、と認められる。
 警察による被疑者の取扱いに、人種ファクターに基づく区別なんかない、と主張する人は、少数データをいじっている。

 突出したもうひとつのデータ。工業化された諸国家の中で、アメリカ合衆国は、警察官による被疑者殺しの件数が、断トツの第一位である。

 毎日、全米の警察官が殺している人の数は、1年間に全英の警察官が殺す人の数と等しいのだ。

 つまり米国の現象は、最低2つのファクターから説明されねばならない。
 ひとつは、米国においては警察官がしょっちゅう力を行使しているという事実。致死的と非致死的のどちらの力もだ。
 もうひとつは、警察官がその力の行使をするさいに、被疑者の人種によって、手加減の差異があるということ。

 米国の警察官が銃を発砲するケースのほとんどは、被疑者が武装している。警察官の命が危なくなればなるほど、警察官の力の行使はふだんからエスカレートしておかしくない。

 ※この記者は、米国の銃規制が緩すぎることが「もうひとつの主要なファクター」であるという必然の結論を回避している。

 警察機構のリストラクチャリングが必要であるのに、「警察の予算を止めろ」というスローガンが前面に出ているのは残念だ。それはミスリーディングなフレーズである。

 ※高性能拳銃と低性能テーザーの中間威力の制圧道具/制圧戦術が欠落していることが、米国警察機構の道具面での大問題ではないのか。改革提案列記の中にこれが見当たらないのが、おそろしい。映画『ロボコップ』が.22口径のフルオート火器で現行犯犯人を殺さずに倒していた描写こそ、まさに未来警察への提案だったのでは?

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 Jenny Wang 記者による2020-6-13記事「Corporate America stands against injustices ? except those ‘Made in China’」。
     スポーツ用品メーカーの某社等、米国産業界は急に、黒人を声援し、そういった自社の姿勢を宣伝し出した。これは大した偽善である。なぜならそれらの会社の製品は、中共国内の奴隷労働によって安価に製造されているのに、ずっと、それら海外奴隷の人権については、頬っかむりをしたままであるからだ。

 ウイグル族の強制収容所=労働キャンプ内で下請け製造された製品も米国市場に流れ込んでいる証拠がある。
 某靴メーカーは2019年に香港の民主政治支援運動に協調するのを止めた。
 ゲーム&エンターテイメント系の某社の場合。中共に屈服して、そのライブストリーミングゲームから香港民主主義運動に関する言葉の排除検閲をしているのに、それと同時に、反レイシズムを応援しますとか標榜している。

 ヒューストン・ロケッツのジェネラルマネジャー、ダリル・モレイは、香港デモに味方するツイートを書き込んだ。すると中共からおびただしい抗議がNBAに殺到。モレイの追放を要求した。NBAは屈しなかったが、ナイキは中共内の系列店舗から、ヒューストン・ロケッツ関連商品をすべてひきあげた。またナイキは、ジュン・タカハシがデザインしたストリートウェア商品の販売も停止した。理由は、タカハシが香港での抗議運動に対する支持をSNSに書き込んだからだ。

 米企業が中共政府の味方をする行為は、FCPA(海外腐敗商行為法)違反にあたる可能性が高い。また、それら企業が検閲をすることは、米国法人が深刻な人権侵害に加担することを禁じた、グローバル・マグニツキー法に抵触する。

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 ストラテジーペイジの2020-6-17記事。
    P-8Aが5月に海南島の近くを飛んでいた。
 この機体の腹には APS-154 という、航空機用の先進センサーが吊るされている。
 AESAレーダーであり、合成開口レーダーであり、逆合成開口レーダーでもある。それをぜんぶ、同時に使う。写真のような2次元イメージを得ることができる。

 しかも、搭載機から見て、360度、どの方位に対しても、これで撮影ができる。そのデータはすぐに転送してしまえる。
 APS-154 にはEMSも連動する。写真のどこからどんな電波が出ているかも、マッピングしてくれるわけだ。

 電波源のライブラリと照合すれば、はるか遠くの艦船が、なんという艦船なのか、写真写りが悪くても、即座に判明してしまう。
 こうしたデータが、味方の空対地ミサイルによって、利用される。精密に特定の施設や艦船を、はるか遠くから、打撃できるのである。

 APS-154の前の機材は、APS-149といった。これはP-3Cにもとりつけられた。
 APS-154は、2015年にテストされ、2018年からP-8に実装されるようになった。

問題はブースターではなく、レーダー。

 地ージス醜聞の核心は、はるか過去の記事「2018-8-2」Up分と、「2018-12-11」Up分に、十全に書かれているから、いまさらだが、参照して欲しい。

 ブースターなんて問題じゃない(それが問題だというなら、PAC-3はもっと問題だろう。まるごと、東京都内に落下するんだから)。
 ブースターの話は、プロジェクトを堂々と断れる理由付けとして利用されているだけだ。

 愚かな、あるいは悪徳な前任者たちが契約させられた地ージスは、日本のABMシステムとしては永久に機能せず、ただ、米国のためのDEWL(遠隔早期警戒線)の新レーダー開発プロジェクトとしてだけ、役に立つスキームになっていた。

 レーダーが日本の資金でやっとこさ完成したところで、米国としてはとりあえず、中共製の中距離ハイパーソニック弾や、発射後5分で全MIRVが分離してしまう中共製ICBM東風41や、そろそろ完成しそうなSLBMを早期警戒することができて、嬉しいだろう。

 しかし、肝腎のABMを誘導することはできない。それができるのは、10年がかりでレーダーが完成したあと、さらに10年後の話となってしまうのだ。

 そのあいだ、20年以上も、わが国の本土上空高層は、ガラ空きなのだ。
 20年と1800億円があれば、日本版の地対空レーザー砲を開発できる。方針の大転換が望ましいだろう。

 当面の本土防空には、旧型イージス艦を離島か軍港に擱坐させて「浮き砲台」にしてしまい、軍艦としての登録を抹消すればよい。そのまま、「地ージスもどき」になってくれるだろう。海自のイージス艦定数には2隻の(もしくは数隻の)空きができることになる。それは新鋭艦で埋めればいいのだ。

家賃格安の3LDKマンションがあればそこに移るのだが……。

 Alex Lauer 記者による2020-6-16記事「Everything to Know About Errol Musk, Elon’s “Brilliant,” “Terrible” Father」。
      イーロン・マスクの父親のエロール・マスクは、南アでエメラルド鉱山を持っているのか? これは有名な伝説である。

 イーロン・マスク自身が、去年の年末に、メールで答えたこと。
 まず、彼の父はエメラルド鉱山を所有してはいない。
 イーロンは、大学の学資をじぶんで稼いだ。卒業時には10万ドルの奨学金借金があった。2つめのパソコンを買う金もなかったので、夜にそれでプログラミングし、昼はそれをウェブサイトに用いた。

 アシュリー・ヴァンスの書いたイーロンの評伝によると、エロール・マスクは宝石鉱山こそ持っていないが、プレトリア市内の超豪邸のあるじである。その商売は、巨大オフィスビル開発、複合商業施設開発、さらには空軍基地建設にまで及んでいる。

 2018の英国タブロイド紙のインタビュー記事を信ずるなら、イーロン本人も30歳になる前に百万長者であった。
 イーロンは1971-6-28うまれである。エロールと前妻メイが20代で成した子。エロールと前妻との婚姻関係は9年間続き、1979に離婚している。そして「エメラルド鉱山」伝説への人々の関心は1980年代なかば以降に広まった。

 その話の出所は、フィリップ・デウェットという南ア人ジャーナリストが『ビジネス・インサイダー・サウス・アフリカ』誌に載せた記事である。この記事いわく、エロールは80年代のある年に、ザンビアのエメラルド鉱山の共同所有者になったと。そして6年間、エメラルドを採掘したと。さらにどうにも疑わしい話として、イーロンとその兄弟のキンバルは、最上のエメラルド宝石のいくつかを、五番街のティファニーに売ったのだという。

 エロールは、英タブロイド紙および『ローリングストーン』誌に対して、じぶん自身、ヨハネスブルグの自邸に押し入ってきた強盗3人を撃ち殺したと言っている。それは自衛だと認められ、無罪放免になったと。

 イーロンじしんはヴァンスに対して、親父の昔話なんか信じちゃだめだぞ、と注意を促している。

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 Michael Le Page 記者による2020-6-16記事「Birds and other animals may see colours that we cannot even imagine」。
     人が知覚できる色は、紫色を除いて、単波長の分光色(スペクトラル・カラー)にできる。
 しかし紫だけは、赤い光と青い光の合成波長でなくては、知覚できない。非分光色なのだ。

 人の網膜には三種類の円錐細胞があり、それぞれ、赤色、緑色、青色を探知する。そのうち赤に反応する円錐体と、青に反応する円錐体だけが刺激されれば、われわれは紫色を感覚する。

 しかし、鳥類、爬虫類、両生類、魚類の網膜には、紫外線を探知する円錐細胞がある。ということは、人間が思い浮かべることが難しい、5種類の「非分光色」を、彼らは感覚できるということだ。たとえば「紫外線+黄色」といったもの。

 野鳥の餌やり台に、真水と、砂糖水を置いておくと、人間の目にはどちらも透明なのに、ハチドリは、見ただけで、その区別がつく。

 脊椎動物の中で哺乳類の網膜だけが、紫外線対応の円錐体をもたない。これは、哺乳類の先祖が夜行性であったのでいったん、円錐体の種類が2個にまで減り、その後、あらためて3個目を獲得したが、もとから昼行性の生き物よりは、かなり性能が劣っているのである。

 ※新コロで生ごみの量が減ったことと、春のシーズンが重なったため、日本の各地で、カラスが大暴れしている地域があるんじゃないだろうか? 自粛明けでひさびさに現れたみずしらずの観光客に異常にフレンドリーな態度を示す地場のカラスがいる反面(わたしは、「バス停にもうじき帰りのバスが来るから、急げ」と先導して速歩を促すカラスに、某温泉地の裏山で出会った。何の見返りも与えてはいないのに)、ナワバリの激変で異常に攻撃的な街のカラスも増えただろう。いろいろな法律にひっかかるので、われわれは迷惑カラスを勝手に弓で撃ったり「捕殺」「毒殺」することもできないが、鳥が媒介する未知の病気のことを考えれば、やはり、こいつらとは距離をおいた方がいいに違いない。おそらく、鳥の網膜にだけ、電柱の上にはいたたまれない程度の刺激を与え、人の目に当たってもまったく害が無いライトを開発することは、できるはずである。その波長の組み合わせ、あるいは最適パルスパターンを、早くつきとめて欲しい。都市の衛生状態が、劇的に改善されるかもしれない。

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 Neel V. Patel 記者による 2020-6-15記事。
     新コロの「スーパースプレッダー」現象について、学者たちが、だんだんわかってきた。「パレートの法則」があてはまりそうだ。
 あらたに新コロに感染してしまった人の80%は、感染源を辿ると、陽性者のうちのわずか20%の人から、新コロをうつされていたとわかる。その20%が「スーパースプレッダー」である。それ以外の陽性者は、基本的に人に新コロをうつさない。
 深セン市のデータだと、あらたに感染した80%の人は、既感染者のわずか10%から、新コロをうつされていた。

 たまたまこの10~20%のスーパースプレッダーと、その他多数の人々が《三密》の状態となれば、あっというまにクラスター現象が起きてしまう。たとえば韓国の教会のように。
 ヨルダンでは、ある結婚式に参集した350人のうち76人が陽性になっている。

見島と奥尻で、何の不都合があったんだ?

 「地ージス」の用地選定が最初から甘すぎたことがハッキリした。
 ブースターが地元に落下するのは昔の「ナイキ」だって同じなのだが、「地ージス」の場合は、移動展開式ではないので、そのサイトから試射・訓練ができなくては意味がない。そこに気がついていなかったとは、じつに迂闊じゃないか。

 本州から陸続きのアクセスを重視したのだろうが、これは原発の立地と同じく、建設で楽をしようなどと欲をかいたら、最初から行き詰まるに決まっている話なのである。

 奥尻の米国製レーダー部品の保守は、不便ながらも、ぜんぶ空輸で何とかしていたのである。それをサポートできるファシリティがすでにあったのである。
 すでにある離島の分屯基地を活用すれば、工費はよけいにかかっても、政治的な不都合は最小になるのである。ひいては最短時間での運用開始につながる。地元島民からは歓迎され、しかも、あらたな夢がひろがる。

 「地ージス」用の本格的なファシリティが仕込まれることによって、その離島は、もはや「僻地」ではなくなるからだ。そこには、追加の施設構想が、可能になるのである。

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 Christian Toto 記者による2020-6-14記事「’Gone With the Wind’ is gone with the protests ? so what’s next?」。
   『ワシントンポスト』紙が、コップ・ショー(TVの警官ドラマ)はぜんぶ止めちまえと騒いでいる。
 『風とともに去りぬ』の次に槍玉にあげられる映画作品は、メル・ブルックス監督が黒人を起用しているおふざけ西部劇コメディ『ブレイジング・サドルズ』(1974)だろうか。

 はたまた、シャイロックというユダヤ人イメージを定着させてしまったシェイクスピアも配信禁止されるべき?

 ぶざまなアジア人のステレオタイプをはめこんでいたジョン・ヒューズ監督の『すてきな片想い/16 Candles』はどうだ? 1984年の若者映画なのに、なにもかもが古臭い。しかしまちがいなく文化が前進していることも、我々は認識するだろう。

 アンチ・ヒーローのキャラであるジョン・ウィックは、一体、ロシア・マフィアを何人、殺してしまうんだ? しかし、これは西洋文明が長年かけて獲得した、表現の自由なのである。

 検閲は、ダメ、絶対。ジョージ・オーウェルはそのために1冊、書いてるだろ?

 ※スラヴ民族の語源だって奴隷。漢字の「臣」も奴隷。古代ギリシャ哲学者は奴隷所有者。

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 CAROL MORELLO AND MIN JOO KIM 記者による2020-6-15記事「US Embassy in Seoul removes Black Lives Matter banner, two days after it was unfurled」。
    ソウルの米国大使館は、そのビル正面の壁に「ブラックライヴズマター」と書かれた垂れ幕を6-13から展張していたが、15日にひっこめた。

 朝鮮戦争70周年を記念する「われわれは忘れんぞ」の旗を出したついでの掲示であった。LGBT応援のレインボーフラッグも、いっしょに出してた。

 ハリー・ハリス大使が、連帯感の強調のためにそのバナーを展張させたのだが、あたかも、それらのプロパー団体に人々が寄付することを促しているようにも見えるので、降ろすように命じたという。全米の納税者から集められている公金が、特定機関のために使われているという間違った印象を与えてはいけないのだ。これ、公式説明。

 しかしブルームバーグ・ニューズによると、国旗掲揚塔の米国旗の背後にBLMのバナーが見える構図が不愉快であるとポンペオ国務長官と大統領が不快感を表明したためだったという。

 国務省職員はハリスの味方であり、ポンペオとトランプには抵抗しているという。

 ハリスはツイッターに、BLMの旗とともに、マーチン・ルーサー・キングの仕事はまだ完了していない、などと書き込んでいて、BLM運動にはかなり同情的である。
 ハリスは1960年代の米南部で育った。

 昨年ポンペオは、在外米国大使館は、米国国旗を掲揚するその同じ塔に、レインボーフラッグを掲揚してはならない、と命じている。
 そこで、たとえばソウル大使館は、それを建物外壁に張ることにしている。

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 H I Sutton 記者による2020-6-12記事「Why The Navy’s Latest Narco Submarine Seizure Is A Big Deal」。
  さいきん拿捕された2隻のナルコ密輸船(半没・高速型)の特徴が酷似しているので、南米のジャングル内で、同一設計により、密輸ボートが量産されているのではないかと疑う。
 愛用されている船外機は「ヤマハ・エンデューロ」2サイクルである。航続距離、スピード、信頼性をすべて兼ね備えている。