ちょっと今回の大会ではオランダ人の恨みを買いそうだ。

 Jonny Long 記者による記事「Mathieu van der Poel ‘didn’t know they would remove ramp’, which caused crash at Tokyo Olympics」。
   伊豆の、マウンテンバイク(オフロード用自転車)のコースで、金メダル候補だったのに、落差数mの崖(散り桜)で前転大クラッシュしてしまったオランダ人選手。(彼は結局リタイアした。)
 彼によると、彼はあのコースを、目を瞑ってでも走れるくらいに何度も事前練習してきたのである。
 あの懸崖には本番前には「傾斜板」が設置されていた。
 ところが本番で予告なく、その斜板が取り除かれていたのだと。
 それで豪快に前転してしまったのだと言っている。

 木曜日には、別会場だが、BMXのコースでウォーミングアップ練習していた25歳の Niek Kimmann 選手(リオで7位) が、のほほんとコースを横切ろうとしたオフィシャルの日本人男に激突して大転倒。足首を傷めた。

 BMXといっても60km/時くらい出る。しかもアップダウンがあるので接近に気づき難い。どのようなクラッシュでも深刻な人身事故に直結するのだ。ここのオフィシャルを監督していた奴は素人かい? ……という話。

 フィリピンの女子重量挙げの Hidilyn Diaz 選手が金メダル。比島に五輪初の金メダルをもたらしたという。
 中共広しといえども、性改造手術を施した元男子のウエイトリフターを全女子種目で用意することはできなかったんだな……とわかる。しかし次の大会はわからんぞ。すでに3×3バスケは疑惑だろ?


自転車ロードレースのキーゼンホファー選手。抜け出しを仕掛けるタイミングは予めカロリー計算で求めることができるという仮説を立ててみずから立証したのか。カルテシアンの鑑だ。

 Stephen Chen 記者による2021-7-21記事「China military scientists work on laser to improve hypersonic speeds」。
    マッハ5以上で飛ぶハイパーソニック飛翔体の、空気抵抗を低減する方法として、中共の技術者たちは、尖頭部分にレーザー発射機構を取り付けるのが有望だと考えている。
 つまり前路の虚空に向かってレーザーを発射すると、薄い大気が「涙滴形」にプラズマ化する。直後にその「プラズマ雲」を通り抜ける本体が受ける空気抵抗は、減るのだ。

 前路大気をプラズマ化させなければ、ハイパーソニック弾は普通のショックウェイヴを作り出す。これは大きな抵抗だ。しかし前路大気をプラズマ化させてやれば、この衝撃波の構造がガラリと変わるのだという。

 この研究は中共の学術誌『レーザーと赤外線』に今月、公表された。
   ※公表された理由は、実用化までは前途遼遠だと思われたからだろう。

 レーザーが作り出す涙滴形のプラズマ雲は、発生の直後に2つに分離するという。
 小さい方の雲は、後ろ向きにスピンする。それによって空気を前方へ押す。そこに機体本体が突っ込んで行く。

 英誌『ネイチャー』に7-21に発表された論文によれば、上海の研究チームはこれとは別に、世界最小の「自由電子レーザー」を作ったという。
 これまではいくら小さくこしらえても1kg以上になっていたが、彼らは重さをその百分の一にしたという。さらに小型軽量化することも見込めると。

 次。
 ストラテジーペイジの2021-7-26記事。
   英陸軍がげんざい、新型装軌式装甲偵察車「エイジャックス」をテスト中なのだが、内部の振動が大きすぎるという難問題に直面して大弱り。

 後部のお客さん室内に響き渡る騒音もデカすぎて困っているところ。
 この問題を修正するため、開発試験は中止されている。

 ※おそらく英軍もナゴルノカラバフの実例を見て、APC/MICVは進化の行き止まりに達したと判断したはず。別概念が必要になる。エイジャックスはこのまま廃案ではないか?

 装軌式MICVの歩兵戦闘室内の振動、ノイズ、狭苦しさ、有色有毒ガスのたちこめ、外界視野がないために歩兵が下車する前に方向感覚を失うこと、などの問題は1960年代のBMPからずっとあり、解決されていない。

 特に振動は、電子機材にとって、すこぶる有害。それで、多くの軍隊が、装輪式を選択するようになっているのである。
 英軍は、装軌式の「ウォリアー」の後継として、ドイツ設計の8×8装輪式「ボクサー」を発注している。

 だがそれだけではダメかもと思ってエイジャックスも開発を続けてきた。重さ38トン。40ミリ自動砲の実包は、新案の、弾丸が薬莢内に埋め込まれているという野心的なもの。

 英軍はエイジャックスを500両以上調達する気でいたのだが、振動問題のため試験が2020に中断されたまま。

 ボクサーの値段は、2019年に500両を発注したときの総額が、米ドルにして33億5000万ドル。

 ボクサーは、1999から独英合同で開発し、2001からはオランダも一枚噛む。
 2003に英国はボクサーから手を引いたが、げんざい、独、リトアニア、オーストラリアも使用中。
 ドイツはアフガンに5両を持ち込み、無傷で撤収している。
 豪州軍の発注台数は、211両である。

 乗員3+お客8のボクサーは、重さが用途によって25トンから36.5トンのあいだで変動する。
 モジュラー・アーマーを後から自在に着脱できる。つまり重装甲にも軽装甲にもなるのだ。
 基本タイプでも、正面装甲は、敵の30ミリ機関砲弾を止められる。
 12.7ミリ機関銃弾に対しては、全周、止められる。

 シャシの底板部分は三重。IED対策だ。
 エンジンは750馬力ディーゼル。
 航続力はだいたい1000kmという。

 別な話題。
 米軍が導入を開始している最新暗視装置のうち、ENVG-Bは双眼鏡タイプで、単眼鏡タイプより2割重いのだが、兵隊たちの感想としては、重くともENVG-Bの方が好まれているそうだ。

 とくに、増光されたイメージに「輪郭線」を描き加えて表示してくれる画像処理ソフトが、すばらしいという。


自転車に400kgのウェイトを載せてクロカン周回を競うレースがあってもいい。

 ベトナム戦争中、便衣の北ベトナム兵は、自転車のフレームに400kgの軍需品を吊るしてラオスの密林内の小径を腕で押して夜間に長距離機動し、南ベトナム領内の友軍(ゲリラ)に補給をつけた。

 現代ではこの事実は、脱炭素にしてエコロジカルな未来輸送について考える好資料である。

 近代オリンピック競技には、動物に荷車や橇を輓曳させる種目はない。おそらくその理由は、どうしても見た目が動物虐待にしか映らないからである。

 「人力車」(リキシャ)もまた、種目となる見込みはない。こちらは、どうしても見た目が「古代奴隷制」「近代のアジア人の屈辱」を想起させるからだ。ちなみに中共は、1949の権力掌握後、国内での人力車の運用を全面的に禁止した。民族の恥だというので。(この禁制がいつ、とれたのか、知りたいものである。)

 冬季ノルディックにも、アキオを牽引する距離競技は、無かったはずだ。たぶん、競り合いになったときにトラブルが生じやすいのだと想像する。

 そういった問題のある競技とは違って、ウェイトを吊るした自転車を人間が押して進む姿は、神々しいものである。近代スポーツに仕立てるのに、何の不都合もないであろう。

 さてこれが競技化されると、「運搬車」仕様なのに本体が超軽量の自転車を製造できるハイテク先進国が有利になってしまうだろう。
 その不公平を、いかにして解消するか。
 自転車の標準自重をルールで制定して、事前に計量してそれよりも軽かった場合は、本来のウェイト(400kgとするかもっと軽くするかには考慮の余地がある。試行後に見直して行けばよいだろう)に、差分の重量も追加するようにすれば、まず公平化できるのではないか。

 軽量な運搬用自転車の研究開発は、それじたい、人類のエコ生活に貢献するものであるから、各国の各メーカーが性能を競うようにすることが、とうぜんに望ましい。

 この競技のための断郊コースは、距離は長くてもよいが、急坂や段差を設けず比較的にゆるやかにし、かつ全コースについて十分な道幅を確保し、以て、転倒時の巻き添えの負傷の危険を、減らすべきであろう。400kgに不意に押しつぶされては、かなわないからだ。


カンカン照りの屋外会場のエンプティの客席には、ひとつひとつ、植物を植えたポット(鉢植え)を置け! 数百億円も予算を取っておきながら、なんでそれしきのことがやれないんだ?

 AFPの2021-7-24記事「Myanmar rebel group says received Covid jabs from China」。
   中共はビルマの反政府ゲリラ「カチン族独立軍」に対し、1万射分の新コロワクチンを供給した。中共政府としては、国境から中共へ病気が入ってこないようにするためだという。雲南省の職員が運んでいる。

 火曜日には、ヤンゴン市に、73万6000射分のシノファーム・ワクチンが届けられた。こちらはミャンマー政府向け。北部国境付近の住民に優先して射つという。

 ※効かないことで定評のあるシノファームをプレゼントしてどうするんだという疑問が湧くだろうが、まさにそれゆえに、はかりしれぬ深い意図があるかもしれない。

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 AFPの2021-7-24記事「China’s Tencent ordered to give up exclusive music rights in antitrust crackdown」。
    中共の「テンセント」は、政府から命じられた。同社の抱える音楽レーベルを、手放して集中排除しろと。反トラスト法違反だからと。

 テンセントは2016年に、ライバルの「チャイナ・ミュージック・グループ」の筆頭株主になった。
 これによって、中共国内の音楽ストリーミングを80%以上、支配するようになった。

 圧倒的に市場を独占しているその優越ポシセションを利用して、音楽著作権の排他的使用権を契約で求めるなど、やりたい放題しているのでブチ壊す、というのが政府の言い分。

 今月、当局は、テンセントが有力なビデオゲームのライブ・ストリーミング・サイトを買収併合することも禁じた。買収が成功していれば、やはり市場の9割を独占支配できてしまうはずであった。

 ※私企業によるあからさまな市場独占を人民が目撃すれば、いったい「社会主義」とは何なんだという疑惑が下から生ずる。統制経済こそ正義であると示すには、このくらい適切な生贄はない。

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 ストラテジーペイジの2021-7-25記事。
    ロシアは、外国艦船搭載のAISをスプーフィングできる能力を黒海で誇示した。
 英海軍、オランダ海軍、アメリカ海軍の軍艦が、あいついでやられた。
 じっさいにはウクライナ領のオデッサ港に停泊しているのに、AISの表示画面上では、クリミア半島の露軍占領地の近くにいるかのように、見えるのだ。

 AIS情報は、附近の船舶や港湾当局だけでなく、衛星とウェブサイトを通じて、世界中の誰でもモニターできるものである。ロシアの電子妨害により、その情報が信用できないことになった。

 この技術はイランも持っていて、イランの密輸工作船が武器弾薬を中東各地のシーア派系ゲリラに配達するさいに活用されている。

 ※上に政策あれば、下に対策あり。中共の漁師たちはVMSで鵜飼の鵜のように働かされるのは真っ平だというわけで、VMS/AIS無し(つまり行政への届出も登録もいっさい無し)で大和堆(日本のEEZ内)に不法出漁しているというからムチャクチャだ。国連は、AIS/VMS無しの漁船は、すべて海賊船として扱ってよいという慣行を確立するべきだろう。また、日本海岸とオホーツク海岸には、航法衛星電波とは独立した、ロランやデッカの後継システムを海保が独自に展開するべきだ。

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 Defence Review Asia Staff 記者による2021-7-20記事「The French Air Force Buys Another Nine PC-21」。
    2017年に仏航空宇宙軍は17機の「ピラトゥス PC-21」練習機をスイスから調達している。
 仏空軍は今回、さらに9機を追加調達することにした。

 ピラトゥス機の以前は、仏空軍は、双発ジェット練習機を使っていた。ピラトゥスはターボプロップ単発である。

 ピラトゥスの練習機部隊は、コニャック・シャトーベルナール空軍基地にある。
 9機が届くと、総勢は26機となる。

 ピラトゥス機の採用国としては、スイス、スペイン、フランスがある。英国は、ボスコムダウンにあるテストパイロット養成学校で、PC-21を使っている。
 全世界では230機以上あり。

 多くの国の空軍では、パイロット養成コストの圧縮が課題になっている。中等練習機にジェット機を使っていては、燃料代が嵩んで仕方がない。そこで、高速が出せる単発のターボプロップ機が、小型ジェット練習機の代用品にされるわけだ。これと地上シミュレーターを使うことにより、訓練コストは半分以下に節約できているという。


車内ぜんたいに水が入ってもなお、比重が1未満を保つ乗用車があれば、救える命があるかもしれない。

 Paul Lienert 記者による2021-7-23記事「Explainer: Understanding structural EV batteries」。
    ストラクチュアル・バッテリー(構造体型電池)は、車両の応力を分担する構造体と融合し一体となったようなバッテリーである。
 電池をシャシの一部として整形し、シャシ=電池とすることで、電気自動車の総重量を軽量化できる。よって、航続力も伸ばせる。

 米国のGM社は、マトリョーシカ(入れ子人形)のようにシャシの構造材内部に電池を封入する方法に挑戦している。

 テスラがまもなくドイツで製造しようとしている「モデルY」では、2枚の金属板の中心に長い円筒電池を接着剤で閉じ込める。

 別な企業複数は、円筒形電池を捨てて、角柱形の電池を模索する。それをそのまま構造材にできるような角柱単位を。

 ※もちろん最終勝者は、複雑で自由な三次元カスタム曲面の「板金」をそっくりそのまま電池にできる技術だろう。これを完成したメーカーは、世界中の電気自動車メーカーからその「構造電池鈑金」を売ってくれと頼まれるようになるはず。自動車だけじゃない。それで飛行機でもボートでも潜水艦でも電車でも造れる。クォンセット・ハウスも造れる。住宅と輸送機械の市場を支配できるのだ。

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 Akshita Jain 記者による記事「14 Indian post-Covid patients develop ‘unusually large’ liver abscesses, 1 dies from excessive bleeding」。
    インドの首都デリーの私立病院で、新コロに罹って治った患者、すくなくも14人に、肝臓の肥大、肝臓の複数箇所の膿瘍が認められたと。
 そのうち13人は退院できたが、ひとりは腹腔の膿瘍が破れて大量出血して死んだと。

 14人は28歳から74歳。うち4名が女性。

 膿瘍はどちらの肝葉にも複数見られた。ひとつは19.8センチあった。

 この病院の医師たちは、新コロ治療のために投与したステロイド剤が引き金ではないかと。ステロイド剤は免疫を弱める。

 そこを、汚い水に由来する寄生虫が襲ったのではないかと。

  ※とりあえずわたしゃ1発目のファイザーを打ちましただよ。皆様もどうぞご自愛くださいね。


長岡外史はカムチャツカまで占領しておくことを希望した。媾和交渉のとき、カムチャツカから撤収するかわりに樺太は北部まで取り戻せるからだ。これがロシア人と交渉するときのテクニックなのだ。

 けっきょく樺太北部までしか占領をしなかったために、ポーツマス会議では、樺太の南半分しか取り戻せなくなった。この頃から、わが海軍と外務省には、地政学のセンスがなかった。

 次。
 Dennis Ross 記者による2021-7-23記事「To Deter Iran, Give Israel a Big Bomb」。
    イランの新政権がバイデン政権に説得されて核開発をやめるなどと誰が信じるだろうか。
 米政府はイスラエル空軍に「GBU-57」(マウンテン・バスター。地下にある敵の大量破壊兵器工場を破壊するための専用侵徹爆弾で、重さ3万ポンド)を供給せよ。それしか方法はない。

 もちろんイスラエルは、それを投下する場合の条件について米国とあらかじめ合意し、それを守る。

 ※ここまでは釣り込まれて読んでしまったが、《投下機として「B-2」をリースせよ》と飛躍するにおよんで読者は目が覚め、『もう中学校は夏休みか……』と思うしかないのである。たしかに1個が3万ポンド(14トン)の爆弾を運搬できる戦闘機/攻撃機は、おいそれとはみつからない。この爆弾には重力加速が必要だから、中古の旅客機を無人機に改造して超低空で片道特攻させるわけにもいかない。大型の低速機が高度を上げれば、たちまちSAMの餌食である。さらに考えると、14トン徹甲弾でも、地下のウラン濃縮プラントを破壊できる保証はない。けっきょくイスラエルには核による先制攻撃だけがオプションとして残されいる。

 次。
 ストラテジーペイジの2021-7-24記事。
   中共に、大卒者が増えすぎて、いろいろピーンチ!

 今日、中共の18歳から22歳の青年の54%は、大学を卒業するであろう。
 しかし、卒後、それまでの教育投資をサクッと回収できそうな職にありつける可能性は、どんどん狭まりつつあり。
 2021年、中共では900万人の新卒大学生が、就職口を捜す。人数は前年の4%増しだ。

 ところが10年前とは違い、理数工系の新卒者ですら、求人のオファーが企業から来ない。
 そのため、理数工系の大卒者が、やむをえずして、高校生相手の「教職」に就くケースが著増。

 これはシナ海軍にとっては痛し痒し。理数工系の新卒者は比較的に低い給与で初級士官として雇用できる。人数は、いくらでも欲しい。ただし身体虚弱者が多いのと、女が多いので、困ってしまう。

 ※熊プーはどうして「学習塾」産業を壊滅させようとしているのか? あぶれ大卒者の行き場がなくなるではないか? そいつらを皆、軍隊へ誘導したいのか? おそらくは教育出資の家計負担を抑制することで、間接的に、人口増を狙いたいのだろう。が、絶対にその試みは失敗する。詳しくは次著で書く。

 2002年に於いて、若い人の15%しか、大学に進学しなかった。人数にして140万人だった。
 それが、みるみる増えて、2005年では、630万人。供給が、爆発的なまでに過剰になった。

 大学生余りの現象がとつぜん浮上したのは2008年だった。3割の大卒者が、望んだような待遇の就職先を見つけられなかった。また就職できた大卒者の半数は、腐敗した上司によってじぶんが「搾取」されていると思ったという。

 今から10年前において、大卒者の失業率は10%以上あった。都市部での全労働人口の失業率は4.1%だったのだが。

 中共軍は、10年前、将校は全員、大卒資格を有せざるべからず、という新方針を打ち出した。当時、人民解放軍の将校のうち5.7%しか、大学を出ていなかった。

 軍隊に志願できる年齢も24歳へ引き上げられた。それは、大卒者を念頭した措置だった。

 こんにち、中共の内務省(公安・秘密警察)も、手堅い就職先である。給与水準は軍隊に比べてそんなに高くないようで、それゆえ月給重視の若者は好まない。入省前に政治信条が問われ、高い学歴は必須である。下っ端は任期制だが、その一任期は軍隊よりも長い。

 ※記事には書いてないが、これからの凡庸な文系中共青年の間では、公安系に就職した者が普通の勝ち組だと思う。その理由は、就職成功時点で、ソーシャル・クレジットが跳ね上がり、結婚に有利だから。また、軍隊の給与や待遇がこれからいかほど悪くなることがあっても、公安系の給与や待遇が悪くなることは、中共が続く限り、ありえないから。


着色航跡雲が消えやすいことは昨年、わかっていたのだから、1つの円周につき2~3機がかりで、1周の半分または三分の一の円弧を着色させ続ける方法を採用することは、できたはずである。

 ブルーインパルスでは機数が足りんというのなら、別な低速の飛行機を選んで解決するのが空軍じゃないのか?
 円周の径を縮約するといった臨機の算段も、いくらでもあり得た筈。
 プロなんだから、そのオプションをいくつも用意しておいてくれなくては、いささか頼りなく覚える。

 とにかく専門部隊が1年準備して失敗したなら、空軍は責任取らんとな。他国への聞こえも如何かと思われるでな。

 着色スモークについて英文ネットで調べたところを略述すれば以下の如し。

 着色スモークを作り出すスモークオイルは1957年に英国海軍の曲芸ヘリ集団「ブラック・キャッツ」がファンバラ上空で初使用した。
 当時は軽油が使われていた。だから発色が悪かった。

 今日では、着色オイルは生物学的に分解される。もちろん無毒。

 アエロバティックオイルは、パラフィンをベースにした鉱物油である。

 ジェット機を使ってこの着色航跡オイルを撒く場合、タンクからエンジンノズル直後の排気中に噴出せしめ、燃焼させる。

 ラクトース、塩素酸カリウム、デキストリンなどが燃料となる。これらは比較的低温で燃えてくれる。
 それと同量、あるいは半分くらいの量の染料を混ぜる。これで発色する。
 それに、冷却材として、重曹(重炭酸ナトリウム)が2%ほど、添加される。

 ピストンエンジンの飛行機でも、染料入りのパラフィン油を高熱のマニホールドパイプにぶっかけることで、着色煙を発生させることができる。

 さて以下は開会式についての私見だ。
 気の利く人間が、其処此処の要所に1人づつ居るだけでも、組織のパフォーマンスは劇的に改善される。

 どうすれば段差で、低身長の女性隊員の短靴の先がつっかからないようにできるか?
 段差をなくしてしまえばいい。旗の掲揚塔まで、バリアフリーの緩いスロープにするだけ。たったそれだけのことだった。
 そもそも儀杖用隊員の身長は揃えるというのが典礼を成功させる従来の行き方だろうが、時代と国柄が違うことを強調したいなら、階段をなくすべきであった。

 森喜朗氏は視界内の他者に対しては気の利いた対応ができるのだろう。同じ石川県の松井選手を登場させるためには長嶋氏を病院から引っ張ってくればいい――などとすぐに智恵が回るのだろう。
 ところが視界外の他者=大衆に対しては、森氏は何の気も利かない。だから彼は総理大臣となって以降、マスコミから憎まれ続けている。マスコミ=大衆にエサをやる方法が分からないのであろう。それを考える回路が、彼の頭の中にないのである。
 聖火を最後に運ぶ役に王・長嶋・松井のトリオを出して、それで石川県民や読売新聞社社員以外の視聴者はどう感じるんだ?
 いや、松井氏だって、今回のは、先年の国民栄誉賞を上回る、大迷惑だったであろう。森氏には、身内の松井氏を推すことが大衆無視の小さなオナニーだということが分からない。

 近代オリンピック招致は大衆をイカせる大きなオナニーである。そこを理解している演出家が日本にはいないんだということが、よくわかった。このことは、わが国からは決して「ヒトラー」が出ないことをも保証するので、ある意味、安心である。
 開会式は、大きなオナニーでなくてはならないのだ。日本人にはそれができないのだから、今後は演出家を外国人の中から探すほかないであろう。平時から気をつけて見つけるようにしておけば、候補者リストはすぐに充実する。電通に頼るまでもなくなるだろう。

 とにかく日本人の頭で「小さなオナニー」を集めて「ちらし寿司」を作ってはダメだ。

 ところで、橋本・バッハの背後でぴょんぴょんやってた選手たちに「もっとやれ!」と念波を送ったのは、俺だけ?


水害救助に強い車両とはどんなものなのかについては、旧著『空母を持って自衛隊は何をするのか』の後半部分を参照してください。この点、米陸軍をあなどれないよ。

 Prime Gilang記者による2021-7-23記事「Fighting Forest Fires, US Has Firewatch Cobra ‘Attack’ Helicopters」。
    米国森林局は1996年から、陸軍の退役した「AH-1F」を貰いうけ、武装を撤去して、2003年からカリフォルニア消防署に運用させている。25機。特に森林火災を全天候で遠くから発見できるセンサーを、チン・ターレットにとりつけている。

 直接消火作業にあたることはない。陸上の消防隊員や空中消火ユニットに情報と指示を与える。
 同様の任務のために、「OV-10 ブロンコ」も、森林局は保有している。

 コブラの改装はベル社において実施。そして名称を「ベル209 ファイアウォッチ・コブラ」と付けた。
 赤外線および増光光学センサーは「FLIR Star SAFIRE 380HD」をとりつけた。

 似たような装備をフロリダ州の消防局も使っている。こちらは退役した「AH-1P」を3機改造したもので「ベル209 ファイアースネイクス」と呼ぶ。特に耐熱仕様になっているという。

 次。
 Kristin Huang 記者による2021-7-23記事「China uses drone to restore phone coverage, assess damage after floods」。
    中共は中型ドローンのCH-2に電話中継機を吊るして、こんかいの洪水被害地の上空を飛ばした。
 臨時のスマホ中継塔にしたわけ。

 このようにした機体を「翼竜 2H」という。

 次。
 The Maritime Executive の2021-7-22記事「USS Ford Completes Second Shock Trial and Prepares to Deploy shock trial Image courtesy USN」。
   建造中の空母『フォード』は、2度目の水線下耐爆テストを実施した。

 次。
 ストラテジーペイジの2021-7-23記事。
 ナイジェリアが2隻のLSTを買った。
 UAEが1978年にドイツから買ったLSTがあり、それを参考に、UAEにおいて、新型を設計した。

 以前からUAEは造船所や修船船渠の殖産に熱心だった。とうとう、そこから軍艦が輸出されるようになったのである。
 設計は、2008に誘致していたオランダの「Damen」社。製造はそことUAEの合弁造船所。

 売った商品は「LST 100」。最大速力は時速30km。巡航だと27km。航続距離7200km。
 大きさは古いドイツのLSTと大差無いが、自動化がすすんでおり、乗員は18名で済む。
 これに必要とあらばさらに27名の乗員と、235人の兵隊のお客を、追加で乗せることができる。
 補給なしで15日間、洋上行動が可能。

 UAE軍は「NIMR」という軍用トラックを1500台以上、調達している。このメーカーはUAE資本なのだが、組み立て工場はヨルダンにある。要するにHMMWVもどきで、単価8万2000ドル。

 UAEは8×8のIFVも2014から国産している。「エニグマ」という。28トン。V断面ハル。BMP3のターレット(100ミリ低圧砲)をそっくり拝借。乗員3+兵隊お客8人。

 NIMR社は、南阿設計の「TG35」というMRAPも製造する。

 ※もうすべての後進国が武器製造で独立を図るのは当然の話だ。永続するおいしい兵器輸出ビジネスなど、どこにもありえないのである。リーパーのように、輸出したくてもできないハイテクも増える。高額製品のリース、安価品の完成品輸出、どちらも相手の方で満足すまい。そして、わが国の武器下請け系の中小企業で、どうしても身売り仕舞いをしたいという場合は、UAEのようなところへまるごと移るのが、奥の手になるのかもしれない。

 次。
 Dakota Cary 記者による2021-7-22記事「China’s new software policy weaponizes cybersecurity research」。
    中共が9月から施行する法律。外国企業は、支那で商売したければ、そのソフトウェアについて発見された脆弱性をすぐに中共政府に報告しなければならない。
 報告された脆弱性を中共政府が利用してハッキングに使おうというわけ。

 ※2018年12月に私が『米中AI大戦』(並木書房)で予言した話が次々と現実になる。これからは、中共系デジタルを使うか、米国系デジタルを使うかで、世界のすべての商品と消費者が分割されるしかないのである。あの本が出て以降、日本から中共に工場を進出させようだとか、中共企業と提携しようなどと言い出した経営陣は、すべて株主総会で背任を糾弾されて可い。



空母を持って自衛隊は何をするのか: 朝鮮半島危機後の安全保障を再考する (一般書)


米中「AI大戦」

パキスタン政府がまたTikTokをブロック。

 ここのところ頻繁にやっている。理由は風紀紊乱。

 次。
 Thomas Newdick 記者による2021-7-21記事「Marine UH-1Y Venom Helicopters Have Been Assisting In The Hunt For Submarines」。
   南カリフォルニア沖で実施中の「サマー・フューリー」演習。西海岸の海兵隊航空隊としては最大規模の参加。そして今回は海兵隊が「UH-1Y」汎用ヘリを、試しに海軍のAWSに協力させているところだ。

 ペンドルトンの軽攻撃ヘリ・スコードロンに所属する複数の「ヴェノム」機が、ソノブイを投下しているのだ。

 HU-1のY型ヴェノムは、170ノット出せる。初期のN型ヒューイより速い。

 UH-1には専用のソノブイ投下穴などついていないので、乗員が窓から手で投げ落とす。

 2016年の「ツール・キット」演習では、海兵隊が前線近くの小島に設けた臨時の飛行場に、あとから海軍の艦載ヘリが進出して、そこから近海のASWを展開できるかどうかを実験した。
 今回も似たようなことをやる。なお、もっか、海兵隊によって最前線近くの陸地に急設される、燃弾補給処を「FARP」と称す。


流氷がおしよせる沿岸があるのに、耐氷規格の警備艇がないのは、おかしい。

 Matthew Strong 記者による2021-7-21記事「Taiwan’s first indigenous submarine to launch in 2023」。
  台湾の国産潜水艦第一号は2024年に航海できるようになり、2025には就役する。予定が少し早まっている。
 進水は2023-9を見込む。
 台湾政府はこの1番艦のために、米ドルにして17億5000万ドルつぎこんでいる。建造は2020からスタートしている。

 2022末までには船体がほぼできあがる。
 2023前半に、電装が了る。

 公試運転を経て海軍に引き渡すのが2024前半。

 うまくいけば8隻から12隻、さらに追加建造する。それらは2~3隻単位のバッチで、逐次に改良を加えるつもり。
 最終番艦が完成したら、こんどは1番艦のリファービッシュ改修にとりかかる。

 米国製の魚雷「マーク46 Mod 6 Advanced Technoloty」(レイセオン製)は2026~2028に46本を輸入する。

 ※スケジュールの照準は2030年に合わせられている。なぜ2030年かというと、中共が老人大国になっておちぶれ果てるのが2050年なので、賭けに出るとしたらギリギリ2030年までだろう、と見積もられているから。すでに2030でも国としての元気は半分なくなっている。時間は米国の味方なのである。ここから逆算すると、わが自衛隊の装備とドクトリンと編制と訓練も、2030までに整っていないものはすべて、中共の暴発抑止に貢献し得ず、しかも、登場したと同時に「用無し」であるおそれがある。にもかかわらず、三幕も軍需業界も、そこを考え抜いているように見えないところが、おそろしい。もっと、スピード感が必要なはずである。

 次。
 Mike Yeo 記者による記事「How Japan chose where to base its F-35s」。
   日本の防衛省はF-35Bをまず6機、FY2025から九州の新田原に配備する。

 このB型は、改修後の『いずも』に搭載する。
 『いずも』の上甲板はガラリと変わる。
 艦首部は台形ではなく四角形となり、左舷にはアングルドデッキもどきが張り出す。
 表面はもちろん耐熱コートされているだろう。

 改修はFY2024内に了える予定。

 『中国新聞』によると姉妹艦の『かが』の飛行甲板の改装は今年度からスタートする。