今日は洗濯物が乾くだろう。

 Andrew Zaleski 記者による2019-10-14記事「Meet the wounded veteran who got a penis transplant」。
    米海軍からアフガニスタンの陸戦に手伝いに派遣されていた兵士レイ(仮名)は2010年、パトロール中に待ち伏せ攻撃され、交戦中に地雷を踏んでしまい、両下肢と男性器(陰嚢もろとも)を喪った。
 しかし2013年、男性器の移植手術ができる形成外科医(整形外科医)リチャード・レデットを知った。
 そして2018-3、レイに移植ができるドナーがみつかったとの一報を受けた。

 レイは義肢については堂々とみせびらかして外出できる。しかし股間の欠損については元戦友にすら話してはいない。両親だけが知っていた。

 しばしば、レイのようなケースでは、次のような「陰茎形成術」が施される。
 前腕または大腿部から、チューブ状にまるめた組織、血管、神経を取って、鼠蹊部へ移植するのだ。これは代用ペニスであり、勃起させるためには、外部ポンプの駆動が必要である。
 
 レデット医師は、ボルチモア市のジョンズ・ホプキンス病院で外性器再建術を担当している。初め、レイ氏に対しても、この形成術をオファーした。

 だが間もなく、レディットは考えた。世界でも前例が稀な、本物の人間のペニス全体を移植してやるという手術に、レイが適しているのかもしれないと。

 男性器移植手術は形成医学の最前線である。難手術になり、費用も高額だ。

 比較するなら、肝臓移植などはむしろシンプルである。
 死者から生きている患者へ男性器を移植する場合、主な血管4本もドナーからとってこなくてはならない。そして、太さ数ミリの血管と神経を縫合しなければならない。米粒の上に経文を書くような手技が延々と必要なのだ。

 レイが2013にジョンスホプキンスを訪れたときには、世界に前例はなかった。しかしその後、4例の手術がなされている。

 2014に世界で最初にこの移植を成功させたのは南アフリカの泌尿器科医。ドナーのペニスを、21歳の患者に接木した。この患者は結節腫=ガングリオンが悪化していた。

 次に2016に、マサチューセッツ総合病院のチームが、ドナーのペニスを64歳の患者に移植成功。この患者は癌のために性器を切除していた。

 3例目は、最初に成功させたケープタウンの医師による、41歳の患者への移植。
 よってレイが成功すれば4例目となる。

 手術は14時間に及んだ。

 もげた腕を氷で冷やして新鮮に保つ方法についてはノウハウが蓄積されているが、ペニスに関してはほとんど手探りだ。

 ドナーの遺言でもないかぎり、ドナーのペニスを再利用することについては、死者の両親に拒否権もある。

 負傷から2年後、レイは義肢で歩く訓練をしていたが、ウォルターリード軍病院の泌尿器科医が、ジョンスホプキンスの再建術部門について、レイに紹介した。

 当時、ジョンスホプキンズは、血管新生複合他家移植=VCAの先導者であった。

 顔や腕や男性器の移植では、〔肝臓移植とは違い〕この技術が必要である。

 2012-12にはジョンスホプキンスの医師たちは、IEDで四肢をうしなった兵士に対する両腕同時移植を成功させている。

 南アの医師は陰嚢までは移植していない。複雑さにおいて、レイのケースが記録をつくった。

 統計によると2001年から2013年までのイラクおよびアフガンで、1367名の米兵が、性器に重傷を負わされている。

 かつてならば地雷を踏んだ兵士はたいがい死んだものだが、ボディアーマーと最新の野戦医療システムのおかげで、下半身を吹き飛ばされても生き残る兵士が増えているのだ。これは、隠れた真実である。

 2008のDoD報告。イラクとアフガニスタンで502名の歩兵が性器をうしなっており、移植手術や再建術が必要だ。

 下半身をやられた兵隊が意識のない状態でウォルターリードまで搬送されてきて、病床で朝、目を覚ます。最初に医師に尋ねることは、脚のことじゃない。ペニスのことなのだ。それは無事かと。

 専門家の中には、どうして移植だの再建だのが必要なのかと問う者もいる。腎臓や心臓と違って、陰茎がなくても人は死にはしないからだ。

 中共ではこんな噂話がある。2006年に44歳の患者がペニスを移植された。ところがそいつの女房が、誰のものかわからない男性器は困ると騒いだので、患者は医師に、元にもどしてくれと頼んだ、と。

 ペニス移植術では、ドナーは、若く健康な男子でなくてはならない。皮膚の色もマッチしていなくてはならない。サイズはアベレージでないと困る。
 そして最も大事なこと。脳死後2時間以内のペニスでなくてはいけない。それをジョンスホプキンスまで急送してもらうのだ。

 ※だめだこういうネタを読んでいると、すぐに頭の中でストーリーが走り始めてしまう! というわけでもう後半を訳すのはやめ、執筆に入る。

 次。
  Tim Fernholz 記者による2019-10-14記事「The US is rethinking the 50-plus nuclear weapons it keeps in Turkey」。
     米軍はいまもトルコのインシルリクに50発ほどのB-61投下水爆を置いているらしい。
 これを引き揚げるという話が再浮上。


ネアンデルタール人はホモサピエンスが改善した武器の威力で絶滅させられたのか?

 人間未満の生き物は淘汰を待って進化する。だが人間にとってはそれでは遅すぎることがある。ネアンデルタール人のようになってしまう。
 何万年も、カラダやアタマが変化するのを待ってはいられない。そこで、淘汰によらない進化を、人間は道具によって可能にした。

 この競争に勝ち残るためには、現状で満足していたら淘汰されるだろうという「心配」ができなくてはならない。
 その能力で優った側が、勝ち組になる。

 しからば日本人は石器時代から第二次世界大戦まで、この能力をどのように示してきたか。歴史上のどのグループが、その能力を発揮することなく敗滅させられてきたか?

 それを論ずるのが拙著『武器が語る日本史』であります。
 アマゾンで予約可能になっているよ!

 次。
 Kelsey D. Atherton 記者による記事「Beetle-like Iranian robots can roll under tanks」。
    イラン陸軍は10-3にツイッターに写真複数を公開。
 自動小銃を積めるくらいのサイズの6輪リモコンカーを自走IEDにもできる。それが、敵戦車の腹の下に入って爆発するというコンセプト。
 WWII中のドイツの有線操縦&装軌式自爆車「ゴリアテ」が、無線操縦&装輪自爆車として復活するのか。


自分で書いたエロ小説に感動して泣いてます。もうね、天才かと。

 これが活字になって世に問われる前に、どうぞ大地震は来てくれるな……。それだけを日々、祈り続けますわ。この一作で全人類が救われるんだから。

 次。
 Bill Murphy 記者による記事「The U.S. Marine Corps Uses the Rule of 3 to Organize Almost Everything. Here’s How Learning It 21 Years Ago Changed My Life」。
    米海兵隊内でいわゆる「ルール・オブ・3」とは、兵隊3人の小銃班を率いるのが伍長で、3個小銃班からなる分隊を率いるのが軍曹で、3個分隊からなる小隊を率いるのが曹長……ということ。上は少将までこの調子で続いて行く。
 ※和訳すれば「3単位制」か。

 次。
 Valerie Insinna 記者による記事「Norway’s F-35s have a problem with a unique piece of gear」。
     ノルウェー空軍が調達するF-35Aには特別にドラグ・シュートが付けられる。滑走路面が氷結していて、しかも風が強いような日に、着陸制動が安全になる。

 ドラグ・シュートは着脱できるポッドに収納して垂直尾翼の間に載せる。

 ノルウェー空軍はこの装備への要求仕様として、開傘失敗率が1万回につき1回未満でなくてはならぬ、としていた。

 次。
 ストラテジーペイジの2019-8-12記事。
     中共のような専制不自由国家であっても、次のことは真実である。
 経済成長を続けているうちは、庶民は文句を言わずに政府を支持する。しかし不況が続くと、人々は政府を憎み始める。

 米国との経済制裁合戦と、アフリカ豚熱の流行とがあいまち、中共庶民の豚肉調達コストが漸増している。これと不景気が複合している現在、中共政府は対外的にも対内的にも、とても苦しい。

 中共はイランに50億ドルを投資して天然ガスを開発するつもりでいたが、米国に強いられてそれを撤回するのやむなきに至り、こんどはイランから違約金を払えと迫られている。


昨年進水式の写真だけ公表された中共の「セイル無し潜水艦」は実験艦であり試験艦であろうと研究者が結論。

 CHAD GARLAND 記者による2019-10-11記事「Soldier severs his own leg to help wounded tank crew」。
   ポーランドで2018-9に演習していたM1A2。斜面に駐車して乗員が中で寝ていたら、車体が坂道を下り出したので、装填手はあわてて飛び起きた。
 ※輪止め、してなかったってことね。レベルお察し。

 20歳の装填手が、ドライバーの一等兵に警告した。ところが油圧系統から液漏れしてしまっており、パーキングブレーキが効かない。その油漏れのために、緊急ブレーキまでも効かなかったという。
 ※そもそもどっちも油圧だなんて設計からしておかしくね?

 戦車は谷底まですべり落ちた。衝撃で、砲手の軍曹(♀)は太腿を深く切った。操縦手は背骨を折って、座席から移動できない。

 装填手は片足を砲塔旋回歯車にまきこまれてしまい、足は粉砕された。
 ※砲塔がロックされておらず、転落の衝撃で砲塔が旋回したのか。

 しかし装填手は自分では怪我は大したことはないと思っており、止血帯を装具箱から取り出して砲手を止血した。

 装填手は自力で歯車の間から足をひきぬいたのだが、そのとき、潰された足は文字通り、もぎとれてしまったという。シャープな引き裂かれ感を感じたそうだ。

 装填手は大量出血のために朦朧としてきた。これはショック症状の前駆だと判断し、姿勢を変えて下半身の位置をできるだけ高く持ち上げるようにし、自分のベルトを臨時の止血具として下肢を縛った。

 戦車の無線は壊れて使えなかったが、装填手の携帯電話が通じたので、テキストメッセージにより、救助要請ができた。さもなくば誰にも分からぬ谷底だった。

 車長の曹長が、あとから片足を持ってきてくれた。しかし損傷が酷くて、手術でくっつけられるものではなかったという。

 この装填手は、ウェストポイントに入りなおすつもりで準備をしていたさなかだったという。

 次。
 ストラテジーペイジの2019-10-11記事。
  タイ海軍が中共から買った2万5000トンの揚陸艦、071型LPD。値段は2億4000万ドルだ。
 輸出用に10%値引きされているという。

 2017年にはタイ海軍は3隻の潜水艦を13億ドルで中共から買いたいと言い、まず1隻だけ購入。しかし2021年には2隻目を、2022年には3隻目を受け取るかもしれない。

 この買い物を主導しているのはタイ海軍の古手の退役将官たち。若手は批判している。タイ海軍に必要なのは多数の小型パトロール艇とヘリコプターであって、少数の潜水艦などではないと。
 タイ沿岸は水深が浅すぎ、並の潜水艦では活動はできないのだ。

 タイはアンダマン諸島をインドに奪われるのではないかと考えている。それを防衛したい。それと、周辺国すべてが潜水艦を持っている。これが公式説明。

 だが、古手将軍たちは、大型の買い物をすることによって、多額の資金の中抜きが可能になる。だから1990年代には、何の必要もない空母を買った。それは何の仕事もすることはなかった。
 同じパターンが繰り返されているだけだ。

 中共は071型LPDを5隻保有する。さらに2隻が建造中である。

 このフネには海兵隊員を500人から800人、収容しておける。ふつうは500人。
 無補給で60日間、作戦可能。

 中共の駆逐艦には大型の「直8」ヘリコプターを搭載できないが、LPDになら2機を搭載できる。1機の「Z-8」には兵隊を20人乗せられる。これによってソマリア沖で海賊退治ができることをすでに中共は実証している。

 ※中共のヘリでかろうじて物の役に立つのは「直8」だけ。したがって中共のLPDこそが中共海軍の真に役に立つ軍艦なのだ。尖閣占領作戦にも「直8」がやってくるはず。彼らもその価値に気づき、現実の実力を自覚したので、当初は4隻で打ち止めにするはずだった『071』級をもっと量産する方針に転換した。

 アンダマン諸島はほとんど無人で600島あるが、タイはそのうち6島を領有している。
 中共は、タイ領のクラ地峡に新運河を300億ドルで掘りましょう、それによってアンダマン海(インド洋)とシャム湾(南シナ海)を直結しましょう、と誘いかけている。
 ※運河通航料が入るからタイ政府には魅力的だ。

 マラッカ海峡の通航料は、超大型タンカーの場合、1隻1回10万ドルである。

 日本のタンカーの場合、もしクラ運河を通航できるならば、マラッカ海峡経由よりも2日分、航程を短縮できる。距離にして2200kmのショートカット。これは大きな経費削減になる。


中共で12月1日以降インターネット回線を開設する者、スマホを購入する者は、顔面スキャンを政府に提出せねばならないそうだ。

 Michael Elleman 記者による2019-10-9記事「North Korea’s New Short-Range Missiles: A Technical Evaluation」。
 結論。3種類の短距離地対地ミサイルKN-23/24/25は、いずれもさらなる発射実験が必要。そのテスト回数を見ていれば、北鮮の「狙い」も読める。
 20回ほど繰り返すようなら、それは短射程SSMによる敵軍相手の打撃能力を持ちたいからだ。
 テスト20回未満で新SSM群を実戦配備するなら、彼らは敵の軍隊相手に必要になる命中精度についてはまったく妥協したことになる。命中精度が悪いSSMは、実戦では、1目標に対してやたら多数を発射しなくてはならない。対都市攻撃の役にしかたたないのだ。
 おそらく北鮮は液燃式のレンジ300kmの「火星5=スカッドB」とレンジ500kmの「火星6=スカッドC」を、固体燃料式SSMで更新することを望んでいる。それは発射シークェンスが短いことでも有利。
 米国の調べ。KN-21はレンジ250km。KN-18は450kmだろう。
 KN-02トクサは、ソ連のSS-21「トチュカ」に似ている。レンジは大きく見積もって120kmか。固体燃料。
 20回も飛翔テストをしているから、命中精度については北鮮軍は納得したのだろう。
 KN-23はイスカンデルもどきだ。420kmは飛ぶだろう。ポテンシャルとしては600kmくらい。
 KN-24は、ATACMSもどき。すでに実射で400km飛ばしてみせた。
 KN-25は径45センチ弱の多連装ロケット弾で、レンジ380kmを実証済み。GPS誘導される。
 KN-09は、径30センチの多連装ロケットで、レンジ250km。
 KN-23からKN-09までは、すべて、弾道の最高点が50kmを越えない。これは、大気の抵抗を利用して空力フィンによってコースを変えることを可能にする。
 落下中にGPSによってコースを自己修正できる場合、半数必中半径CEPは100mまで縮まると期待できる。GPSを利用できず、INSだけで自己修正する場合でも、CEPは200m以下を期待できる。
 地上の硬化目標を破壊するには、500kgの弾頭が、距離20m以内で炸裂する必要がある。
 地上に暴露している航空機を破壊するには、500kgの弾頭が、距離60mで炸裂する必要がある。
 もし弾頭重量を1トンにできるなら、硬化目標は距離25mで、暴露航空機は距離70mで破壊できる。
 この関係を数式的に言い表せば、単弾頭の重量を8乗に増やしたときに、やっと、必殺半径を2倍にできるのである。
 すなわち、砲弾や、地対地ミサイルの単弾頭を重くしていく努力をするよりも、軽い弾頭の地対地ミサイルの精度を高める努力をした方が、ずっと、軍事資源は節約できるというわけだ。
 新顔の北鮮ミサイルの弾頭重量のデータは得られていない。推定では250kgから500kgの間だ。
 もしある単弾頭の破壊殺傷半径がCEPに等しいならば、破壊殺傷期待率は0.5である。すなわち50%である。
 もしある単弾頭の破壊殺傷半径がCEPの2倍であったならば、破壊殺傷期待率は0.94になる。
 スカッドB=火星5の弾頭重量は1トン。CEPは750mから1000mであった。このレベルの精度の地対地ミサイルでは、何か特定の軍事目標を破壊できると期待することはできないことが、わかるたろう。
 だからロシアはイスカンデルMをつくった。
 北鮮はこれを模倣することで、破壊殺傷期待率が0.5(すなわちCEPと破壊殺傷半径がイコール)から0.9(すなわち弾頭威力=破壊殺傷半径がCEPの2倍ある)のミサイルを獲得したがっているはずだ。
 KN-23/24は、400~500kgの単弾頭か、数百発のクラスター子爆弾を運搬するのだろう。
 その破壊殺傷期待半径はだいたい50mから100mである。
 KN-09/25の弾頭はKN-23/24の半分くらいだろう。ところが、弾頭重量が半分になっても、もし精度が等しければ、破壊殺傷期待率は、2割しか減じないのだ。
 もし1発の地対地ミサイルでの目標破壊期待率を90%に高めたかったら、そのミサイルのCEPは25m未満にせねばならない。
 それには最低限、GPS誘導と弾頭センサーによる終末ホーミング装置が不可欠である。
 あるSSMの弾頭が特定目標を破壊するのに必要な炸裂距離が、そのミサイルのCEPの半分であった場合、90%の期待率でその特定目標を破壊したければ、同一座標に対して13発のミサイルを発射しなければならない。
 北鮮にはCEP40mを実現する技術はない。200mで妥協するしかないだろう。すると、1軍事目標の破壊には、最新型ミサイルが10発必要だ。
 これを覚えておけば、近未来の脅威を読み間違えることはないだろう。スカッド・レベルの旧式ミサイルは、都市攻撃以外には、無意味である。
 KN-02は20回の実射テストでようやく精度面での納得が得られた。
 20回未満の実射テストしかやってない北鮮の新顔ミサイルは、CEPを期待されていないか、未完成品である。


新刊の発売は今月下旬に。早まりました。

 戦国合戦を見る目がガラリと変わりますので、ご期待ください。
 タイトルは『武器が語る日本史』の予定。
 兵器の進化論の新説を提示しています。
 次。
 Michael Schwirtz 記者による記事「Top Secret Russian Unit Seeks to Destabilize Europe, Security Officials Say」。
     ロシアの政治撹乱工作部隊「ユニット29155」は10年以上前からの活動暦がある。欧州における暗殺を含む政情撹乱工作は、このユニットの一元的なプランニングのもとに実行されている。
 このユニットそのものがGRUの下にある。
 2016年の米大統領選挙にはインターネット工作によって介入した。クリントン陣営のサーバーにハッキング侵入したのは、「26165」部隊と「74455」部隊であった。
 2016年のモンテネグロのクーデターで首相を殺したのもGRU下の工作部隊である。
 次。
 Joseph Votel、Elizabeth Dent 記者による2019-10-8記事「The Danger of Abandoning Our Partners」。
    シリア北東部からの米軍撤収は、同盟国に何の相談もせず、米軍上層にも謀ることなく、ホワイトハウスが決定した。
 ※だから何だってんだ。50人の特殊部隊だぞ。


北鮮漁船に大和堆で勝手に密漁させている現状は、日本政府が北鮮に軍資金を与えているに等しい。その怠慢は「国連決議違反」であろう。

 JOHN VANDIVER 記者による2019-10-8記事「Lawmaker sounds alarm over possible US withdrawal from Open Skies Treaty」。
      オープンスカイ条約は2002に34カ国間で結ばれている。
 ところがロシアはカリニングラード上空を飛ばれるのを勝手に制限。
 米国も対抗して米本土の一部上空の飛行を拒否している。
 次。
  Todd South 記者による記事「The plan to give soldiers a day’s worth of MREs in one ration. Seven days of food weighing less than 10 pounds」。
      いま米陸軍の歩兵の1週間分の携行糧食は、重さ32ポンド=14.5kg。
 これを10ポンドまで軽量化する研究が進んでいる。
 基本技術は真空電磁圧縮。フリーズドライと違って冷やさないし、完全には乾燥させない。真空空間でマイクロウェーブを当てて食物を圧縮すると、最低限の水気は、中に残されるのである。
 次。
 ストラテジーペイジの2019-10-8記事。
   モスクワ市議会議員選挙の腐敗。
 ユーチューブにデモ行進のライブをUpすると警察がそれを削除する。
 イドリブ地方の反政府ゲリラはトルコが後援している。
 SDF(シリアのクルド人)はアメリカが支援している。
 アサドは地中海沿いのラタキア地方を支配している。そこはシーア派が濃い。だからイランが兵隊の給料を肩代わりしてやっている。ラタキアには露軍基地も点在。
 アサドはイランにもトルコにも出て行って欲しいが、それを口にはできない。
 シリア東部でのSDFとトルコ軍の対決気運は1月から高まり始めた。たがいに部隊を集めて交戦準備態勢を進めている。
 トルコは、進攻すれば必勝なのだが、フリーハンドではない。国内で、対シリア外征が不人気なのだ。そんなところでトルコ兵は死ぬべきではないと有権者は思っている。だからトルコ政府は、シリア内にFSAという傀儡ゲリラ勢力を育成し、FSAをして対クルド戦争の矢面に立たしめている。
 ロシアが大量の自動小銃を無料で中央アフリカ共和国にプレゼントした。
 侵略国ロシアは、国連制裁を受けており、その一環として、国際銀行間決済システムSWIFTの利用をブロックされている。
 しょうがないのでロシア政府は、独自にSPFSという代替システムを構築した。これに参入している国は3つだけ。ロシア、イラン、中共だ。
 9月28日、ロシアがシリアから飛ばした偵察用UAVを、トルコ空軍のF-16がトルコ領空上で撃墜した。2015年にも同様事件あり。UAVはウクライナ戦線で2014から使っているタイプだ。
 ロシアの鼠輸送。9-27に衛星写真が捉えた。2隻のキロ級潜水艦がシリアのタルトゥス港に入っているのを。こっそりと、荷物運びをしているらしい。
 F-117は52機が残っており、いまだにちょくちょく駆り出されている。
 2008~2016にはシリア方面に出張して、空爆後の戦果確認偵察をしていた。
 また米本土では、敵国のステルス攻撃機の仮装役として飛ぶこともある。
 次。
 Karen Hao 記者による記事「The US just blacklisted 8 Chinese AI firms. It could be what China’s AI industry needs」。
    中共の監視ビデオメーカーの「Hikvision」、人の声を識別するAIのメーカー「iFlytek」、顔認識AI企業の「Megvii」および「SenseTime」、ロボットのための顔識別と音声認識の技術企業「Yitu」など8社のAI関連シナ企業が、米政府のブラックリストに載せられた。
 これらの企業と取引きを続ける西側企業も、米政府からの制裁対象になる。
 中共はAI構築に必要なグラフィック・プロセッサのチップを90%、国外からの輸入に頼っている。米国には「Nvidia」社の製品がある。これらのチップが中共に供給されないようにして行くことが、世界人民の人権を擁護する道につながる。


公船は頑丈に造っておけば、よいことがあるよね。

 CHRISTOPHER DENNIS 記者による2019-10-7記事「British family calls for return of American diplomat’s wife suspected of killing teen」。
    ロンドンから北東へ車で1時間半のところにある英空軍クラウトン基地は、オスクフォードに近い。じつは米空軍が通信傍受をやっているところで、米国務省の被用者や出張者も大勢所在する。
 この基地城下町で8月、19歳の住民の少年が自動車に衝突されて殺された。
 運転していた犯人は42歳のA.N.(♀)である。
 女は英国にやってきて3週間目で、事故のあと車外に出て自分の罪を認めていたという。どうやら右側走行していて、真正面からぶつかったらしい。
 しかし女の弁護士が外交官特権を主張したので、ノーサンプトンシャー警察は立件を諦めた。
 女とその一家は、飛行機で米本土に逃げ去ってしまった。
 少年の両親は、犯人が英国内の法の裁きを受けることを望んでいる。
 ※少年もなんらかの車両を運転していたのかどうかはこの記事からは分からないが、ヘッドオンと書いてあるので可能性あり。しかし『スターズアンドストライプス』編集部のレベルはこんな程度なのかよ? 欧州版が配信されない他地域読者のために、基本事実をまず紹介すれや。事故の日時もスルーだし、学級新聞?
 次。
 ストラテジーペイジの2019-10-7記事。
    5月の豪州の国政選挙の前に、中共の公安部が、大規模なインターネット輿論工作を豪州住民に対して展開していたというリポートの詳細がリークされた。
 工作努力のピークは投票日の3ヵ月前に設定されていた。
 次。
 Angela Chen 記者による記事「Forget fake news?nearly all deepfakes are being made for porn」。
   ディープトレースという、合成メディアを見破る会社による調査によれば、いまのところ、選挙工作のために作製されたと思われるようなディープフェイクの数はとるにたらず、ディープフェイク作品の96%は、純然たるエロ目的のポルノ動画であることがわかった。
 ディープフェイク動画は2017後半から、ネットにアップロードされ出している。
 「ディープフェイク」という用語自体、そもそもポルノ用語だ。ポルノスターの首から下の動画と、セレブ女優の首から上の動画を、AIソフトで合成してみたもののことだった。
 ザッカーバーグに偽のムチャクチャなスピーチをさせるといった、政治的に悪質なAI加工動画が散見されるようになったのは、こうしたポルノ動画の流行より後である。
 それを見た人々が《これって選挙戦の怪文書として使えるんじゃね?》と気づいた。
 ディープフェイクの女優版、女性歌手版は、ユーチューブにUpされてもすぐに削除される。だから、現在ユーチューブに残っているのは、すべて男性のものだ。
 それはネット全体の割合を反映していない。
 趨勢として、ブィープフェイク投稿の数は加速度的に増えつつある。
 加州のニューソン知事はこのたび、選挙の2ヵ月前までの期間において政治家の顔素材を加工したディープフェイクの製作および公開を禁ずる法令に署名した。
 これには批判もある。
 もうひとつの法令も成立しそうだ。その内容は、本人の許諾なくしてディープフェイク動画に自分の顔が使われてしまった人が、その製作者等を訴えることを容易にするもの。


この5年で何がタブーではなくなったのか。逆に、何がタブーになりつつあるのか。

 David Grossman 記者による2019-10-4 記事「NASA Gets Its First All-Electric Experimental Plane」。
   NASAは全電動式の航空機「X-57 Mod II」の試作機を受領し、これからテストする。9人乗り以下の都市交通手段として、レギュレーションを考える参考にする。
 原型はイタリア製の「P2006T」である。
 自重3000ポンド。そのうち860ポンドはリチウム電池の重さだ。
 高度8000フィートにて、時速172マイルで巡航できるという。
 2016年から開発されてきた。
 次。
 Eric Tegler 記者による2019-10-1記事「Bugs: A Self-Driving Car’s Worst Nightmare」。
     走行中の、ロボット運転カーのセンサーに、虫が衝突してつぶれて張り付いてしまったら、センサーは狂ってしまう。特にレーザー光走査による物体探知&測距センサーである「LIDAR」が大問題。
 これをどう解決するか。
 2017からロボット運転カーを、ピッツバーグの「アルゴAI」社といっしょに開発しているフォード。このたび、ひとつの解を出した。
 ノズルから高速の空気を、35度~40度の角度で噴出させることによって、雪、埃、虫の飛行コースをほんのわずか変えてやり、センサー鏡面にはくっつかぬようにできるという。
 「空気シールド」と称す。
 この空気の流れはまた、LIDARの冷却にも役立つという。
 それでも何かがくっついてしまった場合は、洗い流す必要がある。
 それには、欧州車がよく採用している、ヘッドライト用の洗滌システムを、参考にできるだろうという。


移設先サイトの件 途中経過(管理人より)

お世話になっております。
兵頭ファンサイト管理人です。
難しいですね!wordpress。私がわかってないだけなんでしょうけど!
移設先は↓に作ったのですが、まだログの移行はできておりません。

兵頭二十八ファンサイトって?


.htaccessを書き換えても、なぜかなんにもなりません。
(レンタルサーバ会社へお問い合わせして、お返事待ちです)
しかも、投稿になぜか時刻が表示されません。
(これはレンタルサーバ会社はサポート外だそうで、自分で考えてますがうまくいきません)
https://www.adminweb.jp/wordpress/disp/index2.html
この通りしているんですけどね。
日付表示は変更されるのですが、時刻がでてきません。
24時間表示のものを選んで変更を保存しているのですけどね……。
テンプレートタグを変更しないといけないのかな、と思うのですが、
どこのファイルかよくわかりません。
何度も申し訳ありません。
お分かりの方いらっしゃいましたら教えてください。
よろしくお願いします。
※ちなみに写真は私が撮影した、私の好きなアユタヤの駅です。
兵頭ファンサイト管理人
28funsite@gmail.com