Bill Gertz 記者による2019-2-15記事「DIA: China to Deploy ASAT Laser by 2020」。
米国防情報局の報告。中共軍は来年、レーザー砲搭載衛星をLEOに投入する。
偵察衛星の光学システムを機能破壊するには、1平方センチメートルあたり300ワットを照射すればガラスも融けてしまう。
カテゴリー: 兵頭二十八の放送形式
もしアルバトロスという飛行機があってそれを海保が採用したら「あほわし」という愛称がついてしまうのであろうか?
Kyle Ferrier 記者による2019-2-15記事「What Does the Signed Cost Sharing Agreement Mean for the US-South Korea Alliance?
米政府によれば昨年の韓国の負担は米軍駐留費の40%だった。
日本政府との思いやり予算更改の折衝は、2020春の開始となるだろう。切換えが必要になる今の合意の期限が2021-3である。
国務省におけるこの折衝の担当者は、ティモシー・ベッツ。韓国に引き続いて、日本との交渉も彼が指揮する。
日本の思いやり予算も次からは5年単位ではなく1年単位になる可能性あり。
トランプがこの更改交渉に口を出せば、それは「リスク高くして得る物低し」となるだろう。
トランプは2月初頭の「フェイス・ザ・ネイション」のインタビューでも、在韓米軍の撤収を匂わせた。韓国には4万の米兵がいて費用がかかり過ぎる、とも発言。
トランプは韓国が駐留費負担を5億ドル増額すべきだと発言し、数年後にはもっと値上げしたいと閣議で語った。
次。
ロシアメディアの2019-2-10記事「China to sell aircraft carrier to Pakistan」。
中共海軍は2035までに6隻の核動力空母を保有する計画を建てた。
そのため通常動力空母は捨てる。『遼寧』はパキキスタンに売って、中共のライバルであるインド海軍をイヤガラセせしめる。売値はまだ決まっていない。
空母を6隻同時に作戦させることはできない。常に4隻が前線へ出せるようにし、ローテーションで2隻は港にてメンテナンスを受ける。
もともと中古である『遼寧』は転売される前にもまた大改装が必要である。
建造中の国産空母第1号艦は中共海軍創立70周年記念の2019-10に間に合わせるため、4月には就役するはず。
1号空母は核動力ではないが、これが就役すれば、ボロ船の『遼寧』は不要になる。
アーティストではなくファーティスト
Joseph Trevithick 記者による2019-2-11記事「The U.S. Army’s New Up-Gunned Stryker Armored Vehicles Have Been Hacked」。
2017-12からドイツに送り込んでいる米陸軍の30ミリ機関砲装備型ストライカー「ICVドラグーン」が、さっそくロシア軍から、最新ネットシステムへのハッキング攻撃をされてしまっていたことが、今になって判明。
このシステムはストライカーの同士討ちを避けるために必要なもの。
次。
Franz-Stefan Gady 記者による2019-2-14記事「F-35B Stealth Fighters Drop Smart Bombs Over Philippine and East China Seas in Drill」。
マリンコのF-35Bがはじめて誘導爆弾を演習で投下してみせた。
つまり使える状態なんだぞとシナ軍に向けてPR。
次。
Will Knight 記者による2019-2-14記事「An AI that writes convincing prose risks mass-producing fake news」。
サンフランシスコの某チームが、偽ニュース大量製造アルゴリズムをついに開発した。
デタラメな記事の出だし1文だけ人間が入力してやれば、あとはAIが残りの起承転結の全文をそれらしく書き上げてくれる。
出だしの1文は、「ロシアが米国に宣戦布告した」でもいい。じつにもっともらしく、説明文が続く。すべてAI作である。
必要な「取材」はすべてネットの既往の報道文から拾われて、それが適宜に組み合わされ編集される。その過程が全自動。
開発者のひとりいわく、あと1、2年でこのソフトはもっと洗練される。すると、真のフェイクニュース濫造マシーンのできあがりだ。
次。
Erin Winick 記者による2019-2-14記事「Why the future of satellite internet might be decided in rural Alaska」。
アラスカ住民の15%から39%が有線でのインターネットプロバイダーとの接続ができない。衛星経由だけが可能。
早くLEOコンステレーションでG5環境がもたらされないかにゃんとまちこがれているのである。
風呂場で良いアイディアが出るのは、一瞬、短期記憶が解消されるからではないか。
ストラテジーペイジの2019-2-13記事。
米潜水艦の電子画像潜望鏡の操作端末が、ゲーム機のXBoxに換えられた。もともと3万8000ドルの手持ち操作盤がついていたのだが、これが水兵に不評で、アンケートの結果、40ドル~140ドルのエックスボックスにされた。
メーカーのマイクロソフト社はXBoxを逐次に改良している。特に2005年に大きく改良した。
米陸軍は、このゲーム機で銃撃戦をやっている若者をリクルートすればいいんだと気がついた。
さらに陸軍は、各種無人兵器の手持ち操作盤を、できるだけXBoxに似せるように努めていて、これまた、成功している。入隊前にFPSゲームで使い込んでいる兵隊たちは、すぐに習熟してくれる。
マルチコプターに狙撃ライフルを組み合わせた2008年のARSSという実験兵器。これのコントローラーには、XBoxのものがそのまま使用された。
マイクロソフト社は、軍需メーカーがXBoxのコントローラーのそっくりモノを製造することにうるさいことを言わず、寛容である。
※もうさんざん、パイオニア・パテントで稼いでいるからな。
次。
James Temple 記者による2019-2-13記事「Climate activists with cheap balloons could create a DIY geoengineering nightmare」。
いま人々は25ドルで、高々度用ゾンデの風船を購入できる。
近い将来、もし誰かがネットで「ジオエンジニアリングで地球を冷やそう」とよびかけ、それを信じた世界中の無数の阿呆どもが、安価なヘリウム入りのバルーンに二酸化硫黄を数キログラム混ぜて、成層圏に放ったら、とりかえしのつかない全地球的な災厄が引き起こされる。
バルーンは高度2万mほどで破裂し、自動的に中味を大気中に撒布するだろう。
2012年に加州の実業家が、海洋に鉄を投入することによって植物プランクトンを殺して二酸化炭素が増えることを証明しようとしたことがある。
DIYで全球環境テロができるのか、試算した者がいる。
1億個の大型風船にそれぞれ10kgの二酸化硫黄を混ぜて、高度1万mで放出させたとすると、次の年、地球平均気温は0.1℃、下がるだろう――とのこと。
対ソ報復用なら海南島にSSBNを置くのが正しい。間合いが取れる。しかし対米用なら渤海湾からSLBMを射つのがマシになる。
間合いが近づき、距離と時間でぜんぜん得なので。
と同時に、インドからは間合いが取れるので。
ということは日本が米国から求められる「Left-of-launch」能力は、はるばる南シナ海に空母機動部隊で遠征することではなく、渤海にロボット魚雷を送り込むこと、および、大連港・青島港のドックや埠頭を直撃できる弾道弾になるはずだ。
次。
KIM GAMEL 記者による2019-2-12記事「Stranded in Seoul: An Ohio Army veteran is stuck in South Korea over a military conscription mix-up」。
父親の葬式に参列するためオハイオ州からソウルにやってきた韓国移民の元米軍人の40歳の料理店主。
空港で出国禁止された。
韓国人の法的義務である兵役を逃れているという理由で空港の監視リストに入れられていた。
この40男は9歳のとき家族とともに米国へ移民。2004に米陸軍に入隊し、 アフガニスタンへも従軍し、2011年に米国市民権を得た。2012除隊。
2004に米軍人の身分で韓国入りしたときにはその身分ゆえに見逃された。
だが今回はシビリアンの身分ゆえ、お見逃しはなかった。
移民韓国人は、18歳になったときに、国籍をどうするつもりなのか、韓国政府に知らせなくてはならない。それを怠っていたために、こんなことになった。
この40男はすくなくも3月2日までは訊問対象となり、出国できぬ。いまのところ収監はされていないが。
警察署によればこの40男は兵役法違反の容疑で書類送検される。
韓国の兵役法は、二重国籍保持者は18歳になったとき、一つの国籍を選ばねばならぬと定めている。
もし外国籍を取れなかったときは、男子であれば韓国軍に2年間服務しなければならない。
韓国人移民の両親が米国内で生んだ男子〔この場合自動的に米国籍が得られる〕が、1年間英語を教えるために2002年に韓国に渡航したら、強制的に韓国軍に入営させられたという事例が過去に1件ある。当時22歳。
この当事者はその体験を本にして出版している。
もし入営しないなら、懲役刑だといわれた。
次。
Ewen Levick 記者による2019-2-12記事「The F-35B Won’t Solve Australia’s Defence Dilemmas」。
「ミサイル発射をだめにする」手段が米軍とその同盟軍にあることと、中共がジリジリと海上民兵を使って海洋主権を勝手に広げて砂盛島に各種ミサイルを配備することとは、完全に両立する。それらのミサイルを発射しないで恫喝脅迫政治で勝てばいいのだから。
※ Left-of-launch は2015年かそれ以前から米軍上層で使われている名辞で、いまだに妙訳を得ないが、「(敵の)発射をダメにする」「発射をコケにする」で、当たらずとも遠からずだろう。
豪州が使っていた短波放送の周波数は中共のラジオ局に乗っ取られた?
次。
ストラテジーペイジの2019-2-12記事。
北鮮の出生率は、人口維持水準をずっと下回り続けている。過去10年以上。
かたや南鮮は2010までに1.15%という世界最低の出生率を記録。
この値が2.1%以上でないと人口は減り始める。
南鮮の人口増は2020年代に5200万人で止まる。
北鮮の出生率は1.9%である。
1990年代に人口の5%が餓死した北鮮では18歳の徴兵適齢者がガックリ減っているため、17歳まで徴兵開始年齢を引き下げ、さらに16歳での志願入営を促していたが、最近はついに15歳まで勧誘するに至っている。
北鮮人の栄養は悪く、同じ十代で比較すると南鮮人より8%身長が低く、体重は20%軽い。
北鮮は24歳までの若者をすべて兵舎にブチ込んでおくことで、政府転覆革命の発生を未然に防止しているのである。徴兵服役年限は最短でも6年間。しばしば10年間もシャバには戻れない。
北鮮では児童生徒が減っているので次々と学校が廃墟(廃校)化しつつある。教師(公務員)の仕事も減り、これさいわいと副業に出精している。
半失業教師にカネを渡して子弟のための出前授業を依頼する階層が、あるのだ。
黄海側では、北鮮政府が漁業権をシナ人に売り払っている。
自国漁民が漁場をなくして飢えようと知ったことではないらしい。
中共は漁船1隻につき7000ドルを北鮮に支払って、北鮮EEZに出漁している。
三代目が「マイバッハS600」(100万ドル以上)に乗っているのが2019-1に平壌で目撃されている。
三代目は2018-10までは、ロールズロイス「ファントム」の装甲カスタムカー(だいたい50万ドル)に乗っていたのだが……。
これら贅沢品は国連制裁の禁輸品目に入っているのに、北鮮は簡単に輸入できている。いかに、大陸部では経済制裁がザルにならざるを得ないかという実例。
高級車の注文はシナ人が受け、シナ人が運転して国境を越えて届けてくれるのである。
三代目は、制裁なんて効かないよと外国に見せ付けるために、わざとこの車であちこち出没するのだ。
北鮮は国連から、年に52万トンしか石油を輸入してはならないことになっている。これはすべて中共がタンカーで提供する。年に4回、タンカーが往復する。
しかるに韓国は違法にこの枠を超えた石油を北鮮へ提供している。
また中共も、タンカーの他にパイプラインで石油を北鮮へ送っているが、これは国連の決めた上限を2割上回る違法な供給であると見積もられている。
おかげで現在、北鮮内の石油価格は、2017年前半の水準まで下がった。つまり制裁前の値段に戻っている。
※供給が増えたのか、需要が減ったのか。そこが問題だろ?
いよいよブラジル軍の出動か。
Private E 記者による2019-1-18記事「The Tactical Application of Open Source Intelligence (OSINT)」。
世界にオープンにすべきではない友軍の主情報要素をEEFIという。
これが、スマホ時代には、いつ兵隊からSNS経由で世間に漏らされてしまうか、わからない。バカッターの大リスク。
では、OSINTは具体的に、米軍側では、どう使われるのか。
そのシナリオ。
某ゲリラの国で味方パトロール隊Aが、IEDにやられた。
遠くにパトロール隊Bもいて、音を聞いたが、状況がわからない。
そこでB隊長は、上級部隊にいる「情報アナリスト」兵=BGIAに尋ねた。
オシントにより、地場のゲリラが爆発シーンをソーシャルメディアにアップロードしていることが知られる。
近傍のすべての部隊に、BGIAから、判明した重要情報が配られる。
事件の正確な場所。爆発の規模。損害程度。無辜住民の存否……。
おかげで、味方部隊Cにより現場近くでゲリラ2名が捕獲される。
CからゲリラのマグショットがBGIAに電送される。
BGIAがネットで顔検索し、ゲリラ集団の素性がますます絞り込まれる。
次。
Jerry Hendrix 記者による2019-2-7記事「To Rule the Orbits」。
中共が、中共領土上空の宇宙空間も、中共の主権の及ぶ領空だと言い始めているのである。
だから、米「宇宙軍」が必要。
中国人の悪癖は、じぶんたちが弱いときに結ばれた国際条約をすべて否定すること。 ※それは儒教圏人の通性。
「1967外宇宙条約」は、署名国が地球外の天体上に領有権を主張することを禁じている。さいきん中共は、これを破る気満々なのだ。
次。
Hal Wilson 記者による2019-2-11記事「Alternative Futures: United Kingdom Options in Venezuela」。
近々、米軍のラピッドレスポンス部隊とブラジル軍がヴェネズエラを挟撃して、すくなくとも首都カラカスと主要港のマラカイボは占領するかもしれない。
英国軍はこれに全面的に協力ができるだろう。
というのは英国はBOT=British Overseas Territories をカリブ海に何箇所か持っているからだ。
※カリブの地図を見て印象的なのは、オランダ領の島が多いこと。オランダが平時から米軍の世界工作に協力しなければならない理由がよくわかる。
英国では対艦ミサイルのことをAShMと略す。こいつを敵国が余計に入手できないようにする工作。フォークランドいらいの経験がある。
ベネズエラ内にはロシア人傭兵が多数存在する。
次。
SETH ROBSON 記者による2019-2-10記事「Air Force Ospreys make first-ever stopover in Vietnam」。
タイでの「コブラゴールド19」演習に参加するための途中給油――という名目で、ヨコタのCV-22×4機が初めてベトナムのダナン空港に着陸した。1時間ほどでまた離陸した。
この機体は、所属は沖縄の特殊部隊群(第353)だが、ふだんはヨコタに駐機しているもの。
米軍の航空機がダナンで給油するのは、ちっとも珍しくない。だがCV-22は、これまで立ち寄ったことはなかった。
コブラゴールドは1-20~2-23。米兵は4000名参加している。
次。
ストラテジーペイジの2019-2-11記事。
インドのSSBNアリハントが昨年、たったの20日しか外洋パトロールできなかったのは、ロシア設計の原子炉が不出来であることを示唆している。
インドは水中からK4を発射して弾道飛翔させることには2016前半に成功している。ただ、レンジ3500kmではインド洋の南部から北京に報復できない。
※コルカタから北京までの最短距離が3264kmなので、おそらくベンガル湾の岸近くから発射すれば届くのだが、それでは中共のSSNが場所の見当をつけ易くなるので、安定抑止とは言い難くなる。
K4は20トンの固体ロケット2段式の弾道ミサイルで、弾頭重量は1トンである。
DMZ近傍の飛行禁止政策は、MQ-1Cグレイイーグル配備を恐れた三代目のために文左衛門が企んだ手だったか
2018-2-22報道では、MQ-1C グレイ・イーグルは2019-4から群山[クンサン]に配備が始まるという話だったが、これまで続報が途絶えている。
それはピョンチャン五輪が終わった直後の米韓演習に参加するとも報じられていた。
そもそも2017-3-13の米軍発表では、展開は2018からだと予告されていたのに。
ところで、在韓米軍のOH-58Dは、いまどうなっているのか? これをグレイイーグルで置換するという話だった筈……。詳しい人、教えてください。
次。
KIM GAMEL 記者による2019-2-10記事「S. Korea, US sign $920 million defense cost-sharing deal in time for summit」。
交渉妥結。韓国負担額が1兆ウォンをついに超えた。米ドルにすると9億2000万ドルだが。昨18年の実績は8億3000万ドルだった。
ただし、合意は、韓国国会で承認されないと、発効しない。
これまでの5年刻みと違ってこれからは1年刻みの金額更改となる。したがって、次の交渉はすぐに始まる。
トランプは15億ドル/年を払わせたがっている。
そして、これが一段落すれば、次は在日米軍の思いやり予算が俎上に乗る順番だ。
トランプが春の米韓軍大演習「キーリゾルヴ/フォールイーグル」も中止するのかどうかが注目されている。演習予定日は ハノイ・サミット以前には発表されないと発表されている。
韓国は米軍公用車の高速道路通行料金をタダにしてやっている。※あたりまえだ。
次。
Kyle Mizokami 記者による2019-2-6記事「That Time the U.S. Navy Sank a Fake, Yellow, North Korean Submarine」。
最近ネット公表された2004年撮影の写真で、米海軍は北鮮の「サンオ」級ミニミニ潜水艦のそっくりモノをこしらえ、ASWシステムの仮装敵をやらせていたことが判明。
この標的艦は、魚雷テストの的にした上で、加州沖へ曳航して処分されたという。
詳しい人によると、サンディエゴの米海軍が、対潜魚雷に最適のプリセットをするためのデータを得るための「ウェポン・セットトゥヒット・脅威ターゲット」(WSTTT)として、これを建造したと思しいという。
試験魚雷には実用頭部はつけない。標的潜水艦も、水上艦からの操作で単に垂直に深度を変えられるのみであったはず。
艦長室用のベッドは特製にしなければならない。せめて頭部だけは確実に衝撃から保護されるような……。
ちょうど枕の上にかかる部分だけ、半ドーム状に、もしくは合金パイプのラティス構造のロールバーのようなもので、覆うことができるはず。
本当は全身を棺桶状に防護できたら、いちばん安心なのだが……。
誰も睡眠中は身を守ることはできない。『フィッツジェラルド』事故のように、そのときに何かが艦を襲った場合でも、目が醒めるまでの数十秒間、艦長の頭脳だけは防護しておく必要があるだろう。
その「ケージ」には、新素材の衝撃吸収クッションが、内張りされることが望ましいだろう。もちろん、不燃材料。
次。
JERUSALEM POST STAFF による2019-2-7記事「Russia attacks targets held by Iranian militia in Syria」。
在シリアのロシア軍は、イランがユーフラテス川に架けた橋を爆砕した。
知られている限り、露軍がイラン陣地を攻撃したのはこれが初。
次。
Talal Husseini 記者による2019-2-7記事「US Army invents 40mm grenade net to ensnare enemy drones」。
米陸軍は、40ミリ・グレネード弾の中に網を仕込み、それを上空に向けて発射することでUAVを捕獲する方法を完成した。
すでに特許を取得。
弾頭内に火薬は入っていない。ネットは、スプリングの力で展張する。
まず空中で、この40ミリ弾丸が標的に近接すると「コントロール・ボード」から信号が送られる〔近接VT信管付きだとは書いてない。地上から送信するのか? あいまい〕。
それで、弾丸の先端蛋形部が分離する。すると円筒胴部も花びら状に散開する。それがネットに結びついている。
すべて、ニュージャージーの陸軍研究開発技術センター(ARDEC)の軍人たちで、考案した。
M302グレネードランチャーから発射した場合は数百ヤード届く。
Mk-19グレネードランチャーから発射するならば、もっと遠くまで行く。
次。
Martin Chulov 記者による2019-2-7記事「Isis leader believed to have fled coup attempt by his own fighters」。
ISの総大将、アブバクルアルバグダディは生きている。だが1月10日、シリア東端のユーフラテス川近くの村で、外国人武装集団から玉を狙われた。護衛が銃撃戦の末、撃退したという。
ISは、アルジャザイリという外国人戦士を、賞金首として公示した。この男は長年ISに加わっていたのだが。
ベンジャミンのベンとビンラディンのビンは同じなのか!
T. Christian Miller, Megan Rose and Robert Faturechi 記者による2019-2-6記事「It’s the dead of night, and the USS Fitzgerald is on a secret mission to the South China Sea」。
事故は6月17日未明であった。
『フィッツジェラルド』の艦長は、翌日の港での訓練時間を長くするために、横須賀への帰港を急ぎたかった。だから混雑海域で低速航行させなかった。
とにかくスケジュールが過密だった。
フィッツは、ABM任務については、乗員たちがまだその技倆に達していないと認定されていた。同艦の主任務はABMなのに。
事故前から、軍艦用のEメール・システムは、秘密用も秘密指定なしのものもどちらも使えなくなっており、しょうがないので士官たちはすべてGメールで代用していた。
ナビゲーション用のスクリーンは、バックアップ電池がなくなってしまった。
航海士官は、手持ち式GPSと紙の海図で、なんとか帰港した。
艦長は日頃、士官たちにこう言っていた。「なにか問題が発生したら俺を呼んでくれ。それで俺のキャリアは終わったと分かるから」。
このジョークが本当になってしまった。
日頃ベンソン艦長は、予定航路より500ヤード以上はずさなければ他艦を避けられないというときは、俺を呼べ、と艦橋当直に伝えていた。しかしこの晩は、1000ヤードの航路変更までは当直将校に任せた。過密訓練スケジュールを余儀なくされており、とても疲れていたので。ベンソンは23時に自室に引っ込んだ。
衝突直後、艦長がブリッヂに艦内電話で「閉じ込められた」と連絡。
艦長室のドアが、艦の歪みのため、開かなくなっていた。スレッジハンマーで外から50回叩いたがダメ。次にアメフトでオフェンスをやっていた6フィート2インチの巨漢水兵も、ドアをわずかに押し広げられただけ。
※スレッジハンマーとともに、ジャッキも常備する必要がありそうだ。さもなくばすべてのドアを真円形にする。
そこでスレッジハンマー水兵は今度はブリッジから筋トレ用の鉄ボール(重さ35ポンド)を持ち来たり、頭上高くさしあげてたたきつけたところ、ドアが開いた。
ベンソンの前任のシュー艦長が、艦内をずんだれさせていた。ベンソンはそれを矯正するべく1ヵ月前に艦長になったばかりだった。
『フィッツ』の乗員の40%は新米将兵だった。上からの人事で、ごっそりと異動させられたのだ。これほど古参が少ない駆逐艦は第七艦隊では同艦だけであった。
さらに海軍は、配乗員数を減らしていた。『アーレイバーク』級に本来必要な乗員は303人なのだ。しかし、それを270人で運用しなければならなかった。
水兵の訓練担当の兵曹長が2年間も空席。レーダーを修繕できる特技者は病気治療のため乗艦していなかった。
2017-2に横須賀を出港したとき、それは短時間の新米訓練の予定だった。
ところが北鮮がまたSSMを発射しそうだというので途中から急遽、隠岐堆あたりでの遊弋が命ぜられた。そうなると訓練どころではなくなる。あたかもピンチヒッターのように、『フィッツ』には次々と臨時任務が与えられていた。南シナ海からグァムにかけて中共の弾道弾発射を警戒していたこともあった。そのたびに、訓練とメンテナンスの計画は先送りされた。
艦長室に突入した水兵は、室内の天井のケーブルが垂れ下がり、そこから火花が雨のように降り注いでいるのを見た。
ベンソンは、頭から流血し、長袖Tシャツにトレーニング用短パン、裸足というありさまで、自室から引っ張り出された。
ベンソンは衝突から16分後にブリッジに立った。そこは停電しており、非常用のランタンだけが薄ぼんやりと灯っていた。
そこに居合わせた将兵の手にした懐中電灯と携帯電話の光が右往左往していた。だれもが茫然とした顔。
だが全身ずぶぬれの艦長は椅子に座ることもできず、ガタガタと震えだしたので、ショック症状になりかけた患者に準じた扱いを受けた。椅子を組み合わせた臨時寝台に寝かされ、誰かがそこでブーツを履かせてやった。
艦長が強く頭を打って、正常でないことは明らかだった。
とても見ているに忍びない状態だったので、皆で、艦橋のすぐ隣にある「シー・キャビン」へ艦長を移した。そこは寝台のある小部屋なのだ。
小部屋で艦長はあらぬことを断続的に口走り、断続的に昏迷した。
副長のショーン・バビット中佐がベンソンに尋ねた。艦が浸水しています、と。ベンソンは応じた。「ショーン、当艦の指揮を執れ(Sean, fight the ship)」。
衝突前から、SPS-67 レーダーの調子がずっと悪かった。周辺の他船の動静がモニターに連続的に更新表示されないのだ。
他船の刻々の位置を知るためには、ボタンを毎時1000回も押し続ける必要があった。その動作は、モールス信号でも打っているかのように見えた。
『フィッツ』のナビゲーションシステムは、「ウインドウズ2000」で動くという古モノだった。他艦はアップグレードされていたのだが。
このシステムだと、AIS情報は表示されないのである。
ナビ用のレーダー SPS-73 は、しばしば、実際と異なった針路を表示した。しばしばフリーズし、再起動が必要だった。アンテナは寿命寸前で、4月に交換を予定されていたのだが、急に北鮮監視の出動が命じられたために、その交換は延期されていた。
衝突の2週間前、1水兵が配電盤を短絡させて火事を起こし、全艦停電したこともあった。
それは4ヶ月連続の航海を終わって横須賀に戻る直前であった。
AIS情報は、ラップトップPCで得ることができた。
それに誰かが気づいて、その方向にサーマルイメージカメラ(視程数マイル)を向けたら、巨大貨物船が突っ込んでくるのがわかった。
だが遅かった。
軍艦を機能させる通貨は、水兵間の「信頼」である。海軍は鋼でできているのではない。乗組員でできているのだ。それも、なかった。
明け方4時37分、海保のヘリがやってきた。このとき、無線の言葉(英語)が通じにくくて弱った。事務系下級兵曹のシンゴ・ダグラスという日本語が得意なやつが一人だけ、『フィッツ』には乗っていたのだけれども、そいつは事故で行方不明になっていた。
海保ヘリから1名がロープで上甲板に降りてきて、ベンソンの担架を吊り上げさせた。『フィッツ』からは、付き添い1名もその海保ヘリに乗った。
艦の動力ポンプがダメなので、ポータブル発動ポンプが持ち出された。艦内に排気が立ちこめてえらいことになったが、これは役に立った。最も深い浸水区画からの排水に成功した。
だが他区画はそれでも間に合わないので最後はバケツ・リレー隊を動員。24人くらいがローテーションで10時間、これを続けた。
8時30分、初めて米海軍からの救援が到来。横須賀のタグボートだった。続いて駆逐艦『デューウェイ』も来着。
地球統計が間違っていたら?
Megan Molteni 記者による2019-2-4記事「The World Might Actually Run Out of People」。
この2月5日に、二人のカナダ人が書いた新刊『エンプティ・プラネット』が発売された。
同書のおどろくべき人口動態予測。いまから30年すると、地球総人口は「減少」モードに転じ、その趨勢は、二度と止まることはない。
つまり、地球人は、自然に、消滅する。
『ワイアード』誌が、著者らにインタビューしている。
デリー市のスラム街を見た。そこですら、すべての女たちが、もうスマホを持っているのだ。文字が読めて、世界中のデータを握っている。
だったら、次に何が起こる?
女の教育と都市化とは連動している。
ウィーンの人口統計学者、ルッツに訊ねた。彼の予測では、西暦2100年の地球人口は80億人から90億人の間だろう。それは国連の予測値よりずっと小さい。
ルッツいわく。人間の最大の生殖器官は「思想」也。
これはルッツの確信。生涯出生率を変化させる唯一最大のファクターは、女たちの教育水準。これに尽きている。
国連はアフリカで人口が爆発するという。ところがどっこい、今のアフリカの都市化スピードは、地球平均の二倍なのだ。
ケニアの高等教育機関の卒業試験場をのぞいてみよ。座っているのは、男女がほぼ同数だと確認できる。すでに女たちの教育水準は男と並んだのだ。
女が自分の一生を決定するマインドをもつ。この根源的な文化大変貌は、過去には全世界レベルで起きたことはない。だから国連の人口動態予測は外れる。
フィリピンでは出生率は2003年の3.7%から2018年には2.7%に落ちた。クイックすぎる。変化は加速しているのだ。