炭酸飲料に環境終末論者の矛先が向かうのは時間の問題だから、炭酸類似の人工味覚を研究する価値がありそう。

 The Maritime Executive の2021-11-18記事「MOL Reports Collected Microplastics Can Become Energy Source」。
   日本の「三井O.S.K.Lines」社は、汽船が巡航するついでに海中のマイクロプラスチックと微少藻類を集め、それを新燃料に換えてしまうという試みに進捗があったと報告している。

 ※馬鹿じゃねえの? なんでこういう発表をCOP26の前にしない? それで自社株も上がるだろうに。経営陣にこんなドジしかいねえからテスラ如きに会社価値で負けるんだ。

 この研究は「エコ・トリニティ」という。水を浄化すると同時に燃料になる資源を取り出す。「シー・ユニコーン」という大きな研究の一環である。

 MOLいわく。木質ペレットに比肩し得る燃料ペレットが、回収マイクロプラスチックからできあがる。
 マイクロプラスチックが、新燃料源になり得るのである。

 MOLは昨年、企画を発表している。ウッドチップを運搬するばら積み貨物船の、バラスト水調節装置を利用して、その航海中に海中からマイクロプラスチックを集めてみると。

 試験成績は有望であったので、2022に就役させる新造の木材チップ運搬船には、最初からこの濾過回収装置をとりつけてみる、と。

 次。
 Jesse Klein 記者による2020-10-7記事「Are the bubbles in your beer made from sustainable CO2?」。
    ビール製造業者は、これまで必然的に二酸化炭素を大気中に放出してきた。
 イースト菌が発酵するとき、二酸化炭素が作り出される。だがこれは、大気中に逃げてしまう。
 そこでビール製造業者は、わざわざ外部の工場から純粋な二酸化炭素(エタンの製造過程で副産物として集められる)を買い求めてきて、その圧搾ガスをあらためて原液に注入して、3日ぐらいで炭酸ビールに仕上げていたのである。

 近代以前には、2週間ぐらい樽に放置していたら、ビールの液体に自然に発酵副産物の二酸化炭素が混じってくれた。しかしビールを工業的に大量生産したい現代米国の業者は、その2週間が待てないわけである。

 さすがに今日の業界の課題としては、ビール酵母が発酵するときに出る二酸化炭素を大気中へ逃がしてしまわずに、それを集めて原液に混ぜ、商品のビールを完成させるというプロセスを開発するのが、現今の時代の要求だとは自覚されている。

 しかし現実的には、そのような設備投資が必要とするコストが大きすぎて、ビール醸造大手にも、手が出せないでいた。

 このたび「アースリー・ラブズ」というベンチャーが、家庭用大型冷蔵庫サイズの器材の追加だけで、その工程を実現できるように考えたという。

 醸造樽から集めた二酸化炭素を、液体ガスの形で貯蔵する。これなら場所も取らず、後で自在に再利用ができる。

 パンデミックは二酸化炭素の値段も吊り上げている。これはベンチャー会社にとっては追い風だ。

 次。
 2021-11-19記事「Thermal energy storage could play major role in decarbonizing buildings」。
    「脱炭素ビルディング」は可能だろうか?
 水に代わる、蓄熱媒体を開発したら、それは可能だと、「バークレー研究所」の面々は考えている。

 米国では、全エネルギー消費のうち40%が、ビルディングにおいて消費されている。

 その40%のうちの半分は、「暖房+温水給湯+冷房+冷蔵庫」用のエネルギーなのである。

 言い換えると、全米のエネルギー消費の20%は、ビルの中の「暖房+温水給湯+冷房+冷蔵庫」のために消費されているのだ。

 これまで、蓄熱媒体としては、専ら「水」が使われてきた。
 水よりも効率で勝る蓄熱媒体があれば、ビルの省エネ化は、半ば実現したようなものである。

 液体相が固体相に、あるいはその逆に変化するときに、吸熱したり放熱したりする新物質。これが、研究されている。
 たとえばビル壁の中にその媒体を満たしておけば、もうエアコンは要らなくなる。

 バークレー研は、電池でもあると同時に、蓄熱媒体でもあるような物質を、見つけたという。
 これで、地域のソーラーや風車で発電しすぎて余ってしまった電力を、いくらでもビルの中に一時蓄積することが可能になる。電気の形で充電しにくくなったら、こんどは熱に変えて溜めればいいわけだ。深夜電力も合理的に活用できるようになるだろう。


ハエトリグサの花茎は異常に長い。そうでないと、せっかくの花粉伝送昆虫を、あやまって捕食してしまうから。

 David Choi 記者による2021-11-18記事「US ambassador vacancy in Seoul is ‘legislative malpractice’ in Washington, former envoy says」。
    1月に駐ソウル大使を降板したハリー・ハリス提督が、水曜日に発言。いまだに後任大使が空席であるのは遺憾であると。

 発言場所は、NYCの韓国協会が主催したパネル。

 このパネルには、以前の在韓米軍司令官だったロバート・アダムズ大将とウォルター・シャープ大将、以前の太平洋艦隊司令官スコット・スウィフト提督(いずれも退役)も招かれた。

 ハリス提督は2018-7から大使に起用されていた。トランプ政権人事として。

 2021-1-20にスタートしたバイデン政権は、ハリス大使の後任をノミネートすらしないで放置している。そのためげんざい、元海兵隊でプロ外交官のクリストファー・デルコルソが、公使代弁(シャルジェ・ダフェール)を務めている。

 ハリスは、後任がノミネートされるまで6ヵ月間、ひきつづき大使にとどまりますよ、と米政府に申し出たそうである。

 ハリスいわく。大使を決定するのは連邦上院だが、ホワイトハウスがノミネートすらしないのでは上院にもどうしようもない。
 この状態は遺憾である。早く決める必要がある。

 じつは駐韓大使だけではない。駐比島大使、駐泰大使、駐イタリア大使、駐サウジアラビア大使も、いまだに空席のままだ。
 駐北京大使と駐東京大使は、ほぼ決まった(上院の正式承認待ち)。

 ※キョードー電によると、2022年度の在日米軍の駐留費の負担増額について日米はすでに合意に達し、来月にも正式決定する。駐日大使など存在せずとも日米懸案はテキパキと片付くというところをわが外務省は韓国や米民主党にみせつけている。さすがである。

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 Joseph Trevithick 記者による2021-11-17記事「Top Gun: Maverick’s Massive Support From The U.S. Military Is Laid Out In These Documents」。
  『トップガン』の続編映画を撮影するにさいし、米海軍と映画会社がどんな契約書を作っていたか、その詳細が明らかになって、興味深い。

 ※F-35の機内もとうぜんに撮影することになるので、とうぜんに軍の「お目付け」が「ここは消せ」とラッシュを見て指示することになるわけである。そういった細部の取り決めの「文言」が、これから軍に協力を依頼するかもしれない映画会社にとっては、参考になるだろう。またたとえば軍人のアドバイザーには製作会社から賃金を払うのだということもキッチリと明記されている。

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 Matthew M. Burke 記者による2021-11-18記事「‘Incredible life’: Navy mourns ‘Daddy Mike,’ a Sasebo Naval Base legend」。
   佐世保で米水兵から「ダディ・マイク」と呼ばれていたミノル・ヨネダが11-3に肺炎のため91歳で死去。
 ヨネダは1930にカリフォルニア州サンマルティンの丸木小屋で生まれた。彼の父は米国に不法入国したのだという。母親は写真見合婚で渡米しており合法的に市民権を得ていた。
 ミノルには15人もきょうだいがおり、10歳まで靴を履いたことがなかったという。

 WWII中、よねだ一家は4年間、強制収容所に入れられた。

 1949年にミノルは海軍予備兵に志願し、執拗に運動して現役水兵になった。

 朝鮮戦争とベトナム戦争に参加し、兵曹として1982に除隊したあと、佐世保の基地内レストラン「ハーバー・ヴュー・クラブ」のマネージャーになった。同時に複数の厚生支援活動を兼務。
 それを40年近く、続けた。今の提督たちがまだ少尉だった頃から、知っているのである。

 2019に引退しているのだが、その後も時々、顔を出していた。

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 Evan Bleier 記者による2021-11-18記事「Is Bill Belichick, The Highest Paid Coach in American Sports, Overpaid?」。
   NFLの「ニューイングランド・パトリオッツ」のコーチは69歳のビル・ベリチックである。彼の長年の年俸は、平均すると、なんと、1800万ドル=20億5600まんえん になるということが分かった。

 これはアメフトのみならず、米国のすべてのスポーツ界で、コーチが得ている最高額のはず。

 他のNFLコーチだと、1400万ドル(シアトルおよびニューオリンズ)、1200万ドル(カンザスシティ)が続く。

 NBAのコーチでいちばん高給取りなのは「サンアントニオスパーズ」のグレッグ・ポポヴィッチで1150万ドルである。

 ちなみにMLBのトップコーチは400万ドルしか貰っていない。これはNHLのトップコーチよりも100万ドル少ない。


くまったくまった

 AFPの2021-11-17記事「Suspect arrested in China digital yuan scam」。
   米ドルにして数千ドルの電子人民元を、シナ中央銀行の「eウォレット」から詐取したとして、シナ人1名が逮捕された。水曜日、中共警察の発表。

 中共では2019年後半から、実験的に10都市で、デジタル人民元を流通させている。北京も含まれる。

 こんかいの逮捕者は江蘇省の高郵市に住所あり。
 まず警官になりすまし、被害者女性の個人情報をいろいろ聞き出し、被害者名義で「eウォレット」口座を開設した。

 そして被害者女性の普通銀行口座にあった30万元(4万7000米ドル相当)が、デジタル人民元に転換された。犯人は次にそれを、おのれの「eウォレット」口座へ転送したのである。

 次。
 『スプートニク』の2021-11-18記事「Russian Military Publishes First Video From Successful Anti-Satellite Missile Test」。
   ロシアの新聞&ツイッター発表。
 ASAT実験で破壊したのは、機能を停止していた古い衛星「ツェリナ-D」。1982年に軌道投入されたもの。

 ロシア国防省によれば、爆砕によって生じたデブリは、ISSの軌道よりも40kmから60km高いところを通り過ぎたそうである。

 「ツェリナ-D」は「電波調査衛星」だったと説明されている。

 ※それはエリント/シギント衛星だったのかもしれない。それをもし「X-37」のようなヴィークルによって接近調査されると、技術レベルや軍の関心範囲がバレてしまう。あるいはもっとまずい何かも搭載されていたかもしれない。それで証拠を消すための爆破処分を焦ったのかもしれない。

 次。
 AFPの2021-11-12記事「Two Russian paratroopers die in Belarus drills jump」。
   ベラルーシ領内で露軍がパラシュート降下をしたのだが、強風のため傘体がよじれ、2人が墜死した。即死ではなかったが、けっきょく助からなかった。

 ※四角いやつだったようだ。パラグライダーのようにコントロールできるメリットがある代わりに、突風に弱い。

 この訓練は「抜き打ち動員演習」で、隊員には事前に準備時間を与えないやり方であった。
 ベラルーシ軍との合同演習の一環である。
 場所は、「難民兵器」にポーランド国境で挑発騒動をさせている現場のすぐ近くである。

 つまりポーランド国境警察が、投石やレーザー照射を繰り返すクルド人どもに怒って発砲したら、すぐ戦争を始めようという態勢だ。

 ベラルーシ側も降下兵を訓練参加させた。どちらも大隊規模。

 露軍の輸送機は「イリューシン76」で、ロシア国内から飛ばした。ベラルーシはヘリコプターを飛ばした。

 次。
 Mun Dong Hui 記者による2021-11-2記事「Some N. Korean workers welcome blackouts in Chinese factories」。
   吉林省の工場では北鮮人の出稼ぎ労働者が数千人も雇用されているが、停電のおかげで、たっぷりと休憩ができて嬉しいそうである。
 なんと、ふだんは1日16時間以上もみっちりと労働させられているのだ。殺人的である。

 北鮮からのでかせぎ労働者は、米ドル換算で8ドルくらいを、毎月、実家に送金できる。
 ピンハネ率は99%とされるので、ほんらいならどれほど貰う資格があるのか、計算できるだろう。

 石炭不足で停電になれば、まず夜勤をしなくて済む。これが非常にありがたいという。

 次。
 indomilitary の2021-11-17記事「Turkish Netizens Proud, Akinci Drone Becomes The Sukhoi Su-75 Checkmate」。
    ロシアの「ロステック」社の宣伝プロモがやらかした。
 「スホイ75 チェックメイト」が対抗する仮想敵機として、トルコのバイラクタル社製の双発無人機「アキンジー」の映像(アニメ?)を使ってしまったのだ。米国製のF-35ではなくて。

 トルコ人、大喜びである。最高の宣伝だとして。


ハイテンにいわせると中共の新設のICBM基地は、対米第一撃用にしか見えない。

 しかしFOBS実験は、往年のスプートニクショックになぞらえるほどのイベントではない、と。
 CBSのインタビュー。

 次。
 Matthew M. Burke and Mari Higa 記者による2021-11-17記事「Japan complains to US military after Marine with coronavirus takes commercial flight」。
    国外から来日した米海兵隊員1名が、新コロに罹患しているのに隔離手続きを無視し、そのまま東京から沖縄まで民航機で移動していた件について、日本政府は在日米軍に文句を付けた。

 この男子海兵隊員は20代で、キャンプ・フォスターに所属。10-30に成田に到着し、テストで新コロ陽性と出た。この場合、横田基地で一定期間、隔離されなければいけないはずのところ、翌日、民航機で沖縄に飛んでいる。

 その民航便の男の近くの席に乗り合わせた27名の乗客について沖縄県が追跡調査したところ、さいわい、この男から新コロは移されていなかった。

 米海兵隊は沖縄県にこの件を11月1日に知らせた。海兵隊の把握によれば、この海兵隊員はワクチン注射を受けており、症状も出ていなかったとのこと。

 この海兵隊員は、成田で、じぶんは横田基地に赴任するのだと嘘の申告をしていた。

 この一件は11-10に沖縄県から外務省に対して正式に調査を申し入れたことで、世間に対して隠せなくなった。

 2020-7にはこういう事件があった。米軍関係の4人家族が羽田から錦帯橋空港(=海兵隊岩国基地。軍民共用の飛行場)に民航機で飛んだ。ところが羽田で採取したサンプルから後日、そのうちの3人は新コロ陽性であると判明した。この4人は日本を出国したが、在日米軍は、10年間、基地への立ち入りを禁ずるとしている。

 次。
 APの2021-11-17記事「Turkey, Spain discuss sale of aircraft carrier, submarine」。
    トルコのエルドアンが、スペインのサンチェス首相と共同記者会見。その席上、トルコはスペインから第二の空母を購入するかもしれず、別に潜水艦1隻の購入も考えていると発言。

 げんざい、スペイン設計の強襲揚陸艦が建造中である。やがてトルコ海軍が運用するこの強襲揚陸艦のことをエルドアンは、《第一の空母》だと看做しているわけだ。

 さらにエルドアンは、スペインとの間で、あたらしい軍用無人機も共同開発するかもしれないと述べた。

  ※搭載の艦上機として「TB2改」が検討されている。その方向での新型機もアリだろう。

 次。
 ストラテジーペイジの2021-11-17記事。
    この10月、ウクライナ軍が運用するトルコ製の「TB2」無人機が、ロシア軍の自走砲×1両を破壊した。この自走砲は先に停戦協定を破ってウクライナ軍陣地を砲撃し、兵隊1人を殺し、2人を負傷させていた。その仇を討った。

 これはドンバス戦線における「TB2」の初戦果である。

 ウクライナは2018に6900万ドルを支払って「TB2」を2セット(12機)購入。2019と2020に1セットずつ納入された。以来ウクライナ軍が運用していたが、エスカレーションを懸念していままでレーザー誘導爆弾の投下を控えていた。
 しかし偵察ミッションを重ねるにつれて、こいつはロシア製のSAMではめったに落とされないと理解するようになったのである。

 次。
 Thomas Newdick 記者による2021-11-17記事「F-35 From The Carrier HMS Queen Elizabeth Has Crashed Into The Sea (Updated)」。
    英軍所属のF-35Bが、空母『QE』から発艦した直後に墜落。
 パイロットはエジェクトして無事。

 場所は地中海の東部。

 英空母艦隊には、空母1隻を中心に『45型』の駆逐艦×2、『23型』のフリゲート×2、補給艦×1、艦隊給油艦×1、SSN×1が随行している。

 ※2019年にディスカバリーチャネルが制作した番組で、5万トンくらいの世界最大級のコンテナ船を韓国の造船所で建造する模様が取材されていたが、ディーゼル主機はMAN社からの輸入頼み、スクリューはイタリア製の輸入であった。5万トンのフラットデッキで、かりに25ノット出せるなら、なんでそのまま「準空母」を「国産」しないのかと思ったが、ダメコンや神経システムを考えるとそうも行かないのだろう。おそらく英国からQEもどきの空母システムの建造ライセンスを韓国が買おうとする場合、コンポーネントごとの守秘義務契約の細部が甚だしく面倒なことになると分かってきて、韓国軍は空母の早期建造に二の足を踏まされているのだろう。


時給893円の清掃のバイト募集に応募したら、門前払いされたでござる。

 ……というわけでまたユグドアのご支援をお願いします。

 次。
 Tyler Durden 記者による2021-11-17記事「Fresh Armenia-Azerbaijan Fighting Erupts, Multiple Casualties, As Yerevan Urges Russian Military Help」。
   またナゴルノ・カラバフで戦闘再開だ。

 いまのところ、アルメニア側からの情報発信だけが比較的に詳しい。

 ※露軍が駐留していたはずだが、ウクライナへ出張して隙ができたかな?

 次。
 2021-11-12記事「Airbus demonstrates aircraft inspection by drone at Farnborough」。
   ジェット旅客機の機体上部の目視点検は通常、2時間かかるが、ハイレゾ撮影ができるドローン(クォッドコプター・タイプ)を使えば15分に短縮できる。
 そのデモンストレーションがファンバラでエアバス社によってなされた。「エアバスA330」の機体を使って。

 飛行は自動プログラムなので、誤ってぶつけてしまうこともない。
 写真はしっかり記録されるので、あとから解析すれば塗装ハゲなども仔細に把握ができる。

 次。
 Anne Trafton 記者による2021-11-16記事「This light-powered catalyst mimics photosynthesis」。
   MITの研究チームが、光触媒の新型を設計。
 光を吸収した上で、いろいろな光合成をさせられる。

 この「バイオハイブリッド光触媒」から、たとえばバイオフュールを製造できるかもしれない。HIV用の製薬などもできそうであるという。

 光をよく吸収する蛋白質としては、赤い海草内にあるRPEという物質が知られている。
 これを光触媒に組み合わせる。

 リグニンの「解重合」も、あたらしい触媒反応によって可能になるかもしれないという。もしそれに成功すれば、建材としては使えないような山林の雑木が、バイオフュールに化けるであろう。

 ※森林植物から燃料を取り出せたって、70億人の消費量においつくわけがない。そんなものよりも、人工触媒で炭水化物や糖を製造できるようにするのが先だ。それによって、「働かなくとも喰える社会」が実現するのだから。大衆が働かなくていいなら、燃料需要も激減する。これで地球問題はすべて解決だ。世の大金持ちは、こういうところに投資して人類の未来に貢献するべきじゃないのか? それが面倒だというのなら、せめてユグドアで兵頭二十八を支援しよう!


(管理人Uより)

 先日は小売系のアルバイトが不採用だったらしい。今度は清掃のアルバイトが。
 どうして? ちゃんと面接にも行ってらっしゃるのに、どうして兵頭先生のアルバイトが決まらないの?
 もう11月も半ばを過ぎた。兵頭先生はちゃんと年を越せるの?

 右や左の旦那様、どうか兵頭先生にお仕事のオファーを!
 私は兵頭先生の『あたらしいマッカーサー伝』が読んでみたいです。

 ユグドアの事はこちらに記載しております

屋上支線形風力発電装置はなぜ有望か。

 支線塔(guyed mast・ガイドマスト)は、わが国の中波ラジオ放送用の電波塔でよく見られる型式だ。

 通例、角度120度の間隔で3方位に地表のアンカーまで引っ張った鋼鉄ワイヤーの支線で、中心の主檣(非自立構造)をささえている。

 支線は一段(3本)のこともあれば、二段(6本)のこともある。主檣の頂冠までの地上高が100mもあるのなら、支線は二段にされるのが普通だ。

 主檣は今日では中空鋼鉄管のことが多いが、昔は鉄骨トラス構造のこともあった。

 以上は一般的な形式だが、提案したい屋上発電設備では、このスタイルを反転させる。

 すなわち、中心に直立させるのを、自立式鉄塔とする。装置の中心のこのタワーは、装置全体の「主柱」である。

 その主柱の頂部や中間部から、3方向といわずに、4方向、5方向、6方向、……多方向に、斜めの鋼鉄ワイヤーを張り下ろす。さながら、Maypole(五月柱)のリボンの如く。

 このワイヤーは、途切れの無い連続縒り線ではなく、途中で多数の「継ぎ手」がある。
 その継ぎ手の単位ごとに、数珠あるいは管状ビーズのように、多数の小直径の風圧感応ローターが、ワイヤーに串刺しにされる格好で配列される。

 発電力を欲張ると、この風車を大径化させたくなるだろうが、それはよくない。暴風時に自壊しやすくなるからだ。
 発電力を欲張らずに、ひとつひとつの風車を小直径にしておけば、台風に吹きまくられても、自壊し難いであろう。

 もちろん、微風時にはまったく発電しなくなるが、それでOKだと割り切るべし。
 ビルのオーナーが「再生可能エネルギー」に関して「意識が高い」と世間に示すことのできる、視覚的宣伝になってくれることが、この装置の最大の眼目である。

 日本のビル街の単調な矩形のスカイラインも、複雑化して、あらたな美観を呈するだろう。

 発電した電力は、ビルの揚水ポンプの駆動エネルギーの一助にする。それだけでいい。

 既にビルの屋上にヘリポートが設けられている高層ビルや病院ビルには、この発電システムを設置することはできないだろう。

 しかし、ヘリポートの設けがない低層~高層ビルには、この発電システムは、問題なく適応する。
 空調用クーリングタワーや無線のパラボラアンテナ等の機能に、ワイヤーが悪干渉することもない。
 干渉しそうなワイヤーは、張らなければいい。それだけなのだ。

 この方式の強みとして、「着雪・着氷を気にしなくて済む」ことも挙げられるだろう。

 風を受ける回転体が、算盤珠状に区切れて並んでいるため、支線上には雪は積もらない。着雪しなければ、着氷も大きく発達しにくい道理だ。

 大都市の、ビルの屋上の面積は、合計すれば、膨大なものである。
 いままで、その屋上の直上の空間は、まったく無駄に放置され、すこしも有効利用されてこなかった。
 ビルの屋上部こそ、恒常風の宝庫であったというのに……。

 メイポール形風力発電設備は、この空間と自然エネルギーをフルに活用する。
 設備の総重量は、十分に軽くできる。よって、ビルの耐震強度に悪影響を及ぼさない。

 ところで、これに関連する業界の用語を調べていて、面白いことを知った。

 英国では「送電鉄塔」のことを「パイロン」と通称する。米語では「トランスミッション・タワー」である。
 ところが米国で「パイロン」と言えば、それは道路上に置き並べる「コーン」の意味になるらしい。

 また「ハイドロタワー」という英語があって、水道管でも渡すのかと思ったら、そうではなく、これは、水力発電ダムから電力を送り出す送電線の経路に樹つ鉄塔のことなのだそうである。


さて、またバイト探しなわけだが……。

 Thom Patterson, and Meg Scarbrough 記者による記事「Major eVTOL Companies Ramping Up Flight Schools」。
   カリフォルニアにある「ジョビー・アビエーション」社が火曜日に発表。
 この会社が製造する、電池モーター動力の小型VTOL機のための、操縦学校を自前で設立すると。

 電動の小型VTOL機には、政府のレギュレーションが未だない。市場に投入されている製品がゼロだから当然だ。
 よってメーカーがその学校を創り、この学校で学んだ生徒には、このメーカーの社員になる道も用意してやる。

 たぶんFAAは2023年にはこのタイプの航空機のレギュレーションを定めるだろう。それを待ってはいられない。

 ジョビー社は、パイロット1名+客4人のVTOL機「eVTOL」を開発中。
 航続距離は、満充電で150マイル。そのさいの巡航速度は200マイル/時である。

 すでに試作機は、1回の充電で154マイルを飛んでいる。
 ティルトローターが6基。つまりモーターが6個だ。

 ジョビー社はまずロサンゼルスでこの飛行機300機による輸送ビジネスを、Uberをパートナーにして、2024から始めたい。スマホで飛行機を呼びつける、ライドシェアのエアタクシーのようなものを考えている。

 次。
 LeRoy Cook 記者による2021-10-29記事「Off Airport Landings Are Risky Business」。
    小型機で、飛行場でない不整地に降りるときは、まず、高度800フィートから、よさそうな地形を見渡す。ついでに、地上で吹いている風の向きを見極めねばならない。

 ついで、200~300フィートまで高度を下げて、着陸の予行フライパスをしてみる。これで、着地滑走中にハマってはまずい水溜りなどを視認できるはずだ。

 フラップ半開でアプローチし、着地直前に、フラップを全部引き出す。
 もちろん、途中でゴーアラウンドできる心構えが必要だ。

 荒地着陸の素人がやってしまいがちな失敗は、失速速度よりも10ノット高速でタッチダウンすること。その方が安全余幅が得られると思うのだろうが、その10ノットが破滅を引き起こす。

 荒地着陸は、着地の瞬間には失速速度に落ちていなければいけない。

 地面から12インチしか離れていないところで機体が失速しても、何の問題もないのだ。それに慣れることだ。

 座席ベルトは、きつく締めておけ。

 荒地で離陸するときは、座席をできるだけ前へ出しておく。下方視界を得るためだ。
 首輪式の飛行機であれば、できるだけ首輪は浮かせ気味にして滑走する。特に植生のボサは踏まないように。
 尾輪式の飛行機では、ボサを越すとき以外は機首上げを焦ってはならない。揚力を稼げなくなる。高速にすることなく、低速で空中浮揚してしまうことが肝要である。

 もし、離陸滑走地面に全面的に丈の長い草が茂っていたなら、何度かそのコースをタクシングし、草を圧してから、離陸滑走するとよいだろう。


軽量級の成人しか未だ乗れないレベルのホバーバイクでも、早く製品リリースしてしまった方がいい。

 ノウハウの蓄積で先行できるから。

 次。
 Stavros Atlamazoglou 記者による2021-11-15記事「Why America never sold the F-22 Raptor to foreign countries」。
   F-22は186機製造されたが、そのうち130機ぐらいしか、かつて、作戦飛行したことはない。
 スペアパーツがないので、今後、実戦が起きたとしても、100機以上のF-22が飛ぶことはない。すなわちF-22は「絶滅危惧種」だといえる。

 2011年をもって製造を打ち切ったロックマート社のF-22製造ラインは、F-35用に転用されている。

 F-22を買いたいと求めた外国には、イスラエル、日本、豪州がある。すべて断られた。

 記者いわく。米国はステルス製造技術がロシアや中共へ漏洩するのを警戒して、F-22を門外不出にした。

 イスラエルには、米国から輸入したF-16をリバースエンジニアリングして「ラヴィ」を造り、その技術を中共へ売ったという前科がある。「J-10」はその産物なのだ。

 空軍内部には、F-22の輸出専用バージョンを作って輸出すればいいじゃないかと信ずる者もいた。
 しかし議会は、その予算を拒否した。F-35計画が進んでいたので。

 ※この記事に新味は無いが、「ウォー・ゾーン」スタッフが情報公開法を駆使して、なぜF-22の輸出が認められなかったかの理由を改めて探ったというところに意義がある。肝心なところは未だに公表されていないと疑える。

 次。
 Shoshana Wodinsky 記者による記事「Hundreds Stung as Extreme Storms Unleash Scorpion Plague in Egypt」。
   エジプトのアスワン市に大雨洪水と降雪があり、この気象脅威から逃れようと、戸外の巣にいられなくなったサソリが人家の中へいっせいに逃げ込んだため、蠍に刺されてしまう人の被害が相次いだという。

 日曜日にエジプトのメディアが報じた。
 週末に、450人以上が刺されて、3人が死んだという。

 蠍の種類は特定されていないが、BBCによれば、たぶん「ファット・テイルド・スコーピオン」と呼ばれるやつではないかと。こいつは1時間未満で人を殺せる毒を持っている。ただしエジプトの病院ではその手当ては可能だ。

 次。
 ストラテジーペイジの2021-11-16記事。
   中共海軍は最近、敵の港湾内の水中で核兵器を炸裂させると在港の軍艦や埠頭施設にいかなる破壊力を及ぼせるか、大量の通常炸薬の実爆によって試験した。
 海軍将校が語った話がオープンになっている。

 実験した港の名前は明かされていないが、一般船舶をぜんぶ立ち退かせてから爆発させた。
 水中を伝わるショックウェイヴで、岸壁等をどのくらい破壊できそうか、測定されたようだ。

 冷戦時代、ソ連が開戦直前にひそかに米本土の港湾に核爆弾を置き去りにしておき、開戦と同時にそれを炸裂させたらどうなる、というシナリオが検討されたことがあったが、非現実的だと結論された。

  ※全面核戦争を直前にとりやめに決めたとき、すでに仕掛けてしまった核爆弾をどうやって回収できるのかという話。政治的にデメリットしかない。開戦と同時に弾道核ミサイルで外国の港湾を攻撃する意味については、拙著『東京と神戸に核ミサイルが落ちたとき所沢と大阪はどうなる』を読み返してみてください。



東京と神戸に核ミサイルが落ちたとき所沢と大阪はどうなる (講談社+α新書)

支線式の細い垂直タワー軸と、その3本の斜めの支線、合わせて4軸に、それぞれ「蒲の穂綿」状の串形長筒ローターを取り付け、頂部には避雷針以外のいかなる重量物も載せない、そのような風力発電構造物が可能なはずだ。

 この形式にすれば、装置全体をすこぶる軽量に造り得、建設コストも、メンテナンス・コストも低廉化できる。元手が抑えられるから、発電効率が悪くてもあまり困らない。総発電量は、装置数によってイージーに増やせる。
 中央の垂直塔を低くすることにより、高層ビルの屋上にも気軽に設置ができるだろう。その場合、支線を二段にしてもいいだろう。つまり7軸発電だ。

 大都市での電力の「地産地消」が部分的に促進されるだろう。

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 Jon Hemmerdinger 記者による2021-11-16記事「Brazil’s Flapper to operate Caravans powered by Magnix electric motors」。

 ブラジルのチャター旅客機運用会社のフラッパー社は、電動推進機械メーカーのマグニクス社と協同して、電動に改造した「セスナ・キャラヴァン」を2024年にブラジル国内便に投入することに決めた。

 フラッパー社は、マグニクス社から、850馬力の「マグニ650」という電動推進システムを20セット購入する。
 そしてそれを「セスナ・キャラヴァン」に取り付ける。

 先行する試みとしては、2020年に、ワシントン州のエヴェレット社が、アエロテック社と組んで「eキャラヴァン」を試験飛行させている。こちらはマグニクスの「マグニ500」という電動モーターを「セスナ 208B グランド・キャラヴァン」に取り付けたもの。

 「208B グランドキャラヴァン」には通例、867馬力の、P&Wカナダ社製の「PT6A」ターボプロップエンジンが付く。
 これを、750馬力の「マグニ500」モーターに交換したのである。

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 Jeong Tae Joo 記者による2021-11-15記事「N. Korea replaces, punishes 14 cadres and technicians working on nuclear-powered submarine program」。
   北鮮の労働党中央委員会は近頃、14人の幹部と技師を左遷(一部は家族ごと僻地へ島流し)した。原潜用の小型原子炉の開発ペースが遅すぎるというので、怒られたようだ。

 この原子炉設計は2020-10から続いていたという。

 三代目は1月の第8回党会議で、SSBNがもうじき試製の段階に進むようなことを言っていた。

 しかし11月5日に計画案を審査したところ、動力用原子炉の試製までにもあと10年はかかり、とうていこの調子ではSSBNの全システムを2025までに仕上げるなんてできっこないことが、理解されてしまったらしい。

 ※また影武者のニューフェイスが一人、デビューを飾ったようだね。


ロシアがASAT実験をやらかし、デブリがISSを襲撃中。

 ISSのライブ実況は、Stephen Clark 記者による2021-11-15記事「Live coverage: Space station crew members take cover from space debris」でやっています。

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 Valerie Insinna 記者による2021-11-14記事「EXCLUSIVE: General Atomics is secretly flying a new, heavily armed drone」。
   ジェネラルアトミクス社は自社内投資案件として「グレイイーグル」の拡大強化版をつくっていた。
 テストはモハヴィ砂漠で非公開でやっていたが、このたびドバイの航空ショーにて、客の前でデモ飛行させた。

 離陸に必要な滑走距離を800mまで縮めた。
 このため、正規空母ではないフラットデッキ艦船上からの運用も視野に入るようになった。潜在顧客として、イタリア海軍が念頭されているそうだ。

 これまでのグレイイーグルの2倍の、16発のヘルファイアミサイルを吊るせる。ちなみに「RQ-9 リーパー」は、ヘルファイアを4発しか吊るさない仕様だ。

 この新型機(オリジナルのグレイイーグルより主翼が長いのでもはや別機)の名前は未定らしい。
 同社はそのスペックを今年の年末に発表するそうだ。

 川原のような不整地から短距離離着陸ができるように特に考えているのは、SOCOMが有人プロペラ機を充てようと考えている「アームド・オヴァーウォッチ」機のコンペに後から乱入しようという魂胆があるのかもしれない。

 防衛すべき島嶼が多いのに飛行場は足りない、フィリピンやインドネシアも、顧客になるかもしれない。

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 「How Herman Melville’s ‘Moby-Dick’ anticipated modernist writing」。
    ハーマン・メルヴィルの『白鯨』は、ロンドンとNYCで相次いで公刊されたが、作者の生前には、わずか3000部しか売れなかった。

 メルヴィルは1819-8-1に、NYCで生まれた。
 『白鯨』は1920年代にやっと、欧米文学界で重視されるようになった。

 メルヴィルの親父はスコットランド移民。メルヴィルは8人きょうだいの3番目。
 13歳のとき、父が死んだので、メルヴィルは学校を止めて働く必要があった。

 20歳で彼は船員になった。2年後、捕鯨船に雇用された。
 しかし劣悪な労働環境だったので、彼は逃亡した。
 最終的に米軍艦に雇われたのだが、その前に南太平洋において捕鯨船から数度逃亡し、数度、収獄されている。

 1844年、メルヴィルは久しぶりに米国東海岸の土を踏んだ。
 3年後、結婚。子どもが4人できた。
 一家はマサチューセッツの小さい農場へ引っ越した。
 そこで、今の仏領ポリネシアを舞台にした小説を2篇書いた。どちらも売れた。

 しかしその次の『白鯨』は商業的にはダメだった。当時の「小説の格」を破りすぎていたのだ。
 そこでは、1920年代のモダニストの技法が先取りされていた。とても1850年代の大衆にはウケなかった。

 1853年には『公証人バートルビー』を書いている。ウォール街の法律事務所に勤務する男が、とつぜん仕事を拒否しはじめる話だ。これはほとんど、20世紀のカフカのセンスや実存主義を先取りしていた。

 『ピエール』も商業的に失敗作だった。メルヴィルは落ち込み、自殺を考えた。

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 indomilitary の2021-11-15記事「Dubai AirShow 2021: Calidus B-350 ? Turborop Fighter with 12 Hardpoints and Huge Power」。
   ドュバイエアショー2021に、「カリダス B-350」という新型のターボプロップ単発CAS機のモックアップが展示された。いっけんするとスーパーツカノのようなのだが、尾翼が大きく、主翼下面のハードポイントが12箇所もある。

 ※ただし搭載量は示されていない。

 メーカーはブラジルの「ノヴァエル」社である。同社は2017のドバイ航空ショーに「B-250」を出展している。
 ※こちらの搭載量は1.8トンだった。

 「カリダスB-350」のエンジンはプラット&ウィットニー・カナダ社製の「PW127」で、2600馬力。
 このエンジンのおかげで、「B-350」の最大離陸重量は9トンだという。

 ※往年のダグラスA-1スカイレイダーが、離昇出力2500馬力だった。同機は自重が5トン未満。最大搭載量が3トン強。あきらかに参考にしてるだろ。

 B-350の胴体下には、センサーポッドやターゲティング装置を取り付けることができる。たとえばFLIR。
 B-350は、基本型が、複座。
 ウイングスパンは16m。
 設計者は、ジョセフ・コヴァクス。

 スーパーツカノとB-250は、P&Wカナダ社製の「PT-6A-68」という1600馬力のターボプロップエンジンを搭載する。

 ※「アームド・オヴァーウォッチ」のCAS機としてSOCOMはスカイレイダー級を欲しているようだと、メーカー側では察したのかもしれない。