軽量級の成人しか未だ乗れないレベルのホバーバイクでも、早く製品リリースしてしまった方がいい。

 ノウハウの蓄積で先行できるから。

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 Stavros Atlamazoglou 記者による2021-11-15記事「Why America never sold the F-22 Raptor to foreign countries」。
   F-22は186機製造されたが、そのうち130機ぐらいしか、かつて、作戦飛行したことはない。
 スペアパーツがないので、今後、実戦が起きたとしても、100機以上のF-22が飛ぶことはない。すなわちF-22は「絶滅危惧種」だといえる。

 2011年をもって製造を打ち切ったロックマート社のF-22製造ラインは、F-35用に転用されている。

 F-22を買いたいと求めた外国には、イスラエル、日本、豪州がある。すべて断られた。

 記者いわく。米国はステルス製造技術がロシアや中共へ漏洩するのを警戒して、F-22を門外不出にした。

 イスラエルには、米国から輸入したF-16をリバースエンジニアリングして「ラヴィ」を造り、その技術を中共へ売ったという前科がある。「J-10」はその産物なのだ。

 空軍内部には、F-22の輸出専用バージョンを作って輸出すればいいじゃないかと信ずる者もいた。
 しかし議会は、その予算を拒否した。F-35計画が進んでいたので。

 ※この記事に新味は無いが、「ウォー・ゾーン」スタッフが情報公開法を駆使して、なぜF-22の輸出が認められなかったかの理由を改めて探ったというところに意義がある。肝心なところは未だに公表されていないと疑える。

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 Shoshana Wodinsky 記者による記事「Hundreds Stung as Extreme Storms Unleash Scorpion Plague in Egypt」。
   エジプトのアスワン市に大雨洪水と降雪があり、この気象脅威から逃れようと、戸外の巣にいられなくなったサソリが人家の中へいっせいに逃げ込んだため、蠍に刺されてしまう人の被害が相次いだという。

 日曜日にエジプトのメディアが報じた。
 週末に、450人以上が刺されて、3人が死んだという。

 蠍の種類は特定されていないが、BBCによれば、たぶん「ファット・テイルド・スコーピオン」と呼ばれるやつではないかと。こいつは1時間未満で人を殺せる毒を持っている。ただしエジプトの病院ではその手当ては可能だ。

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 ストラテジーペイジの2021-11-16記事。
   中共海軍は最近、敵の港湾内の水中で核兵器を炸裂させると在港の軍艦や埠頭施設にいかなる破壊力を及ぼせるか、大量の通常炸薬の実爆によって試験した。
 海軍将校が語った話がオープンになっている。

 実験した港の名前は明かされていないが、一般船舶をぜんぶ立ち退かせてから爆発させた。
 水中を伝わるショックウェイヴで、岸壁等をどのくらい破壊できそうか、測定されたようだ。

 冷戦時代、ソ連が開戦直前にひそかに米本土の港湾に核爆弾を置き去りにしておき、開戦と同時にそれを炸裂させたらどうなる、というシナリオが検討されたことがあったが、非現実的だと結論された。

  ※全面核戦争を直前にとりやめに決めたとき、すでに仕掛けてしまった核爆弾をどうやって回収できるのかという話。政治的にデメリットしかない。開戦と同時に弾道核ミサイルで外国の港湾を攻撃する意味については、拙著『東京と神戸に核ミサイルが落ちたとき所沢と大阪はどうなる』を読み返してみてください。



東京と神戸に核ミサイルが落ちたとき所沢と大阪はどうなる (講談社+α新書)


支線式の細い垂直タワー軸と、その3本の斜めの支線、合わせて4軸に、それぞれ「蒲の穂綿」状の串形長筒ローターを取り付け、頂部には避雷針以外のいかなる重量物も載せない、そのような風力発電構造物が可能なはずだ。

 この形式にすれば、装置全体をすこぶる軽量に造り得、建設コストも、メンテナンス・コストも低廉化できる。元手が抑えられるから、発電効率が悪くてもあまり困らない。総発電量は、装置数によってイージーに増やせる。
 中央の垂直塔を低くすることにより、高層ビルの屋上にも気軽に設置ができるだろう。その場合、支線を二段にしてもいいだろう。つまり7軸発電だ。

 大都市での電力の「地産地消」が部分的に促進されるだろう。

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 Jon Hemmerdinger 記者による2021-11-16記事「Brazil’s Flapper to operate Caravans powered by Magnix electric motors」。

 ブラジルのチャター旅客機運用会社のフラッパー社は、電動推進機械メーカーのマグニクス社と協同して、電動に改造した「セスナ・キャラヴァン」を2024年にブラジル国内便に投入することに決めた。

 フラッパー社は、マグニクス社から、850馬力の「マグニ650」という電動推進システムを20セット購入する。
 そしてそれを「セスナ・キャラヴァン」に取り付ける。

 先行する試みとしては、2020年に、ワシントン州のエヴェレット社が、アエロテック社と組んで「eキャラヴァン」を試験飛行させている。こちらはマグニクスの「マグニ500」という電動モーターを「セスナ 208B グランド・キャラヴァン」に取り付けたもの。

 「208B グランドキャラヴァン」には通例、867馬力の、P&Wカナダ社製の「PT6A」ターボプロップエンジンが付く。
 これを、750馬力の「マグニ500」モーターに交換したのである。

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 Jeong Tae Joo 記者による2021-11-15記事「N. Korea replaces, punishes 14 cadres and technicians working on nuclear-powered submarine program」。
   北鮮の労働党中央委員会は近頃、14人の幹部と技師を左遷(一部は家族ごと僻地へ島流し)した。原潜用の小型原子炉の開発ペースが遅すぎるというので、怒られたようだ。

 この原子炉設計は2020-10から続いていたという。

 三代目は1月の第8回党会議で、SSBNがもうじき試製の段階に進むようなことを言っていた。

 しかし11月5日に計画案を審査したところ、動力用原子炉の試製までにもあと10年はかかり、とうていこの調子ではSSBNの全システムを2025までに仕上げるなんてできっこないことが、理解されてしまったらしい。

 ※また影武者のニューフェイスが一人、デビューを飾ったようだね。



ロシアがASAT実験をやらかし、デブリがISSを襲撃中。

 ISSのライブ実況は、Stephen Clark 記者による2021-11-15記事「Live coverage: Space station crew members take cover from space debris」でやっています。

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 Valerie Insinna 記者による2021-11-14記事「EXCLUSIVE: General Atomics is secretly flying a new, heavily armed drone」。
   ジェネラルアトミクス社は自社内投資案件として「グレイイーグル」の拡大強化版をつくっていた。
 テストはモハヴィ砂漠で非公開でやっていたが、このたびドバイの航空ショーにて、客の前でデモ飛行させた。

 離陸に必要な滑走距離を800mまで縮めた。
 このため、正規空母ではないフラットデッキ艦船上からの運用も視野に入るようになった。潜在顧客として、イタリア海軍が念頭されているそうだ。

 これまでのグレイイーグルの2倍の、16発のヘルファイアミサイルを吊るせる。ちなみに「RQ-9 リーパー」は、ヘルファイアを4発しか吊るさない仕様だ。

 この新型機(オリジナルのグレイイーグルより主翼が長いのでもはや別機)の名前は未定らしい。
 同社はそのスペックを今年の年末に発表するそうだ。

 川原のような不整地から短距離離着陸ができるように特に考えているのは、SOCOMが有人プロペラ機を充てようと考えている「アームド・オヴァーウォッチ」機のコンペに後から乱入しようという魂胆があるのかもしれない。

 防衛すべき島嶼が多いのに飛行場は足りない、フィリピンやインドネシアも、顧客になるかもしれない。

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 「How Herman Melville’s ‘Moby-Dick’ anticipated modernist writing」。
    ハーマン・メルヴィルの『白鯨』は、ロンドンとNYCで相次いで公刊されたが、作者の生前には、わずか3000部しか売れなかった。

 メルヴィルは1819-8-1に、NYCで生まれた。
 『白鯨』は1920年代にやっと、欧米文学界で重視されるようになった。

 メルヴィルの親父はスコットランド移民。メルヴィルは8人きょうだいの3番目。
 13歳のとき、父が死んだので、メルヴィルは学校を止めて働く必要があった。

 20歳で彼は船員になった。2年後、捕鯨船に雇用された。
 しかし劣悪な労働環境だったので、彼は逃亡した。
 最終的に米軍艦に雇われたのだが、その前に南太平洋において捕鯨船から数度逃亡し、数度、収獄されている。

 1844年、メルヴィルは久しぶりに米国東海岸の土を踏んだ。
 3年後、結婚。子どもが4人できた。
 一家はマサチューセッツの小さい農場へ引っ越した。
 そこで、今の仏領ポリネシアを舞台にした小説を2篇書いた。どちらも売れた。

 しかしその次の『白鯨』は商業的にはダメだった。当時の「小説の格」を破りすぎていたのだ。
 そこでは、1920年代のモダニストの技法が先取りされていた。とても1850年代の大衆にはウケなかった。

 1853年には『公証人バートルビー』を書いている。ウォール街の法律事務所に勤務する男が、とつぜん仕事を拒否しはじめる話だ。これはほとんど、20世紀のカフカのセンスや実存主義を先取りしていた。

 『ピエール』も商業的に失敗作だった。メルヴィルは落ち込み、自殺を考えた。

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 indomilitary の2021-11-15記事「Dubai AirShow 2021: Calidus B-350 ? Turborop Fighter with 12 Hardpoints and Huge Power」。
   ドュバイエアショー2021に、「カリダス B-350」という新型のターボプロップ単発CAS機のモックアップが展示された。いっけんするとスーパーツカノのようなのだが、尾翼が大きく、主翼下面のハードポイントが12箇所もある。

 ※ただし搭載量は示されていない。

 メーカーはブラジルの「ノヴァエル」社である。同社は2017のドバイ航空ショーに「B-250」を出展している。
 ※こちらの搭載量は1.8トンだった。

 「カリダスB-350」のエンジンはプラット&ウィットニー・カナダ社製の「PW127」で、2600馬力。
 このエンジンのおかげで、「B-350」の最大離陸重量は9トンだという。

 ※往年のダグラスA-1スカイレイダーが、離昇出力2500馬力だった。同機は自重が5トン未満。最大搭載量が3トン強。あきらかに参考にしてるだろ。

 B-350の胴体下には、センサーポッドやターゲティング装置を取り付けることができる。たとえばFLIR。
 B-350は、基本型が、複座。
 ウイングスパンは16m。
 設計者は、ジョセフ・コヴァクス。

 スーパーツカノとB-250は、P&Wカナダ社製の「PT-6A-68」という1600馬力のターボプロップエンジンを搭載する。

 ※「アームド・オヴァーウォッチ」のCAS機としてSOCOMはスカイレイダー級を欲しているようだと、メーカー側では察したのかもしれない。



ドローン時代には、多種の弾薬を選択できる12番ゲージが、やはりあるとよい。

 Travis Pike 記者による記事「America’s Military Shotguns ? The 5 Shotguns in the Armory」。
    米軍で現用しているショットガン五種について。

 まず「レミントン870MCS」。
 「レミントン870」はベトナム戦争時代から使われ始めた。
 パトロール分隊の先頭を、これを持った兵隊が進んだものである。
 12番ゲージの散弾は、ダブルオーバックと通称される鹿玉。鳥射ち用より、大粒。他の軍用ショットガンも皆、そこは同じだ。

 陸軍だけでなく、海兵隊・海軍・空軍でも採用。
 のちに、改良型がリリースされた。それがMCS(モデュラー・コンバット・ショットガン)。

 どこがモジュラーかというと、バレルを、10インチ、14インチ、18インチ長から選択できる。
 ピストルグリップは、なくせない。

 「モスバーグ590A1」。
 ポンプアクションの12番ゲージで、バレル長は14インチから18.5インチの間でいろいろ選べる。また、バヨネットラグがついたものは、銃剣の取り付けが可能。
 バットストックは、折畳式にもできるし、まったく外してしまうことも可。

 「ベネッリ M1014」。
 1999年に海兵隊に採用され、その後、陸軍でも使う。
 ガス利用式のセミオートマチックである。12番ゲージ。

 イラクのファルージャ市の攻略戦で使われたさい、砂による悪影響が無いことも立証された。
 英軍のSASもこれを使う。

 「M26 MASS」。
 これはM4自動小銃の銃身下に追加装着できる散弾発射装置である。箱形弾倉から給弾される。
別あつらえのストックを取り付ければ、単体の火器にもできる。
 ただ、ストレートプル式の装填なので、あまり実戦的じゃない。

 中東の市街戦で、ドアの錠前を壊したいとき、このショットガンから金属塊(スラグ弾)を発射すると、便利だった。

 「サイガ 12」。
 ロシア製で、AK小銃に結合する。
 こんな兵器を、米国沿岸警備隊のエリート部隊「派遣作戦群」が、なぜか、持っているのである。
 12ゲージで、セミオート。



ゲイトンビーの制癌延命方策である「適応療法」は、対ゲリラ戦術にそのまま応用ができるのではないか。

 John Holland 記者による2021-11-13記事「She was homeless in Modesto at 16; now she’s an aircraft carrier officer and nurse」。
    空母『ジェラルド・R・フォード』配乗の某中佐(♀)。
 17歳で海軍に入って、かれこれ18年近くなる。

 この中佐は16歳までホームレスだった。父親と兄弟は精神病であったという。
 母親の再婚相手から暴力を振るわれるため、家出した。そして2001-2に海軍に入隊した。

 ワシントン州のブレマートンにある海軍病院が勤務地となった。
 集中治療室の看護師をみて自分もああなりたいと思い、同時にまた、部内昇進で将校になるコースを選んだ。
 『フォード』には3700人の将兵が乗組んでいる。この中佐は看護長である。

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 ストラテジーペイジの2021-11-14記事。
    10月に韓国はEUに手紙を送り、EUから禁輸を喰らっているトルコに向けて、戦車用のエンジンとトランスミッションを売りたいんじゃ~、と求めた。

 トルコは、シリアやリビアで独自の軍事干与を続けていて、これが制裁理由になっている。

 トルコが国内で組み立てたい「アルタイ」戦車には、ドイツ製のエンジンとトランスミッション、および、フランス製の複合装甲が予定されていた。

 エンジンの輸入先は韓国に変更するとしても、複合装甲の代替輸入先は、いまだに見つかっていないようである。もちろん韓国にはそんなものは造れない。

 「アルタイ」にはウクライナ製のAPSも付く予定。しかしウクライナは、エンジン等の供給者としては選ばれなかったようである。
 ウクライナ製のERAを、トルコは古いM-60戦車用の増加装甲として買っている。しかしウクライナには複合装甲の製造技術は無い。

 トルコは「レオ2」の運用者でもあり、シリアでロシア製のATMによってその「レオ2」をやられている。だから、最新の複合装甲でなくてはダメだということを理解している。

 完全国産には程遠い輸入パーツのよせあつめとなる「アルタイ」はいまや1両が1300万ドルでは調達できないくらいにコストが膨張している。しかしトルコは、計画を諦めるつもりはない。

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 2021-11-11記事「Diesel Fuel Shortage Hurting Truck Stops」。
    米国でトラック用の軽油が足りなくなってきた。アリゾナ州のガソリンスタンドでは、1回の給油量を60ガロン=227リッター に制限している。

 ※日本の場合、300km以上走る大型トラックの燃料タンクには400リッター入る。これを2個、付けている場合もあるそうだ。燃費がリッターで3~4kmなので、そこから逆算する。

 カリフォルニア州では軽油は1ガロン4.65ドルである。アリゾナ州では3.65ドルである。200ガロンだと200ドルの差が出る。だからドライバーはみんな、アリゾナ州で給油している。

 ※1ガロンを3.785リッターとし、1円を0.0088ドルとすると、加州では軽油はリッター139.9円の計算。日本に比べればぜんぜん安いわけ。

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 2021-11-12記事「Why the world needs a better LED light bulb」。
   南アフリカでは貧乏黒人の家がよく火事になる。これは、暖房と照明にいまだに「生火」を使っているせいなのである。

 そこで照明を電気に変えていくことが推奨されるのだが、白熱灯では火事の危険がけっこうある。電気代も高くつくからエコではない。

 発熱と電気代に関しては、蛍光灯は比較的に好ましい。しかし蛍光灯は割れてしまいやすく、そのさいに水銀が飛び散る。かつまた寿命が近づくとチラつきが目障りだ。

 ようやく近年、南アの中流の家庭は、LED照明を採用できるようになった。はるかに省電力であり、はるかに長寿命だ。

 LEDと電池の組み合わせは、アフリカ全土で、子どもの勉強環境を改善する。もちろん火災の発生も減るので、この分野には、さらなる技術進展が期待されている。

 ヨハネスブルグ大学の研究陣はこのたび、レアアースであるセリウムを浸潤させた酸化亜鉛に、硫黄を加えることで、LEDの明るさ(ただし、レーザーを照射したときの発光である)を2倍にできることを発見した。ついでに寿命も延びるという。

 またこの物質の可能性としては、赤・緑・青の「光の三原色」別に素子を製造する必要をなくせるかもしれない。1種類の素子から、すべての光を調合発光させられる。したがって白色のLED照明のコストを下げられる可能性がある。

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 Chulanee Attanayake 記者による2021-11-11記事「India’s Answer to Chinese Ports in Sri Lanka」。
    インドの最大の港湾運営企業、アダニ・グループは9-30に、スリランカに7億ドルでコンテナヤードを造る協同開発契約を結んだ。アダニの出資比率が51%なので、この港はインドがコントロールできる。

 コロムボ西国際コンテナ・ターミナル(CWICT)と称する。運営契約期間は35年間。

 長さ1400mの埠頭で、水深が20mもあるゆえ、巨大コンテナ船の接岸に不自由がない。年に3500万個のコンテナを捌けるだろう。

 これは、2011に中共の「CM Ports」社が同じく35年の開発協同契約をスリランカのコングロマリットと結んだのに、十年遅れで対抗するもの。
 こちらの港は「コロムボ国際コンテナ・ターミナル」(CICT)と称している。

 コロムボ側の協同企業であった「Aitken Spence」が持ち株を売り渡したため、CICTに関しては「CM Ports」社が85%の支配権を握っている。

 2017年に「CM Port」社は、スリランカ南部のハムバントタ港を99年間リース借り上げする契約も結んでいる。

 コロムボ港は、インド市場にとってのハブ港になっている。同港が扱う貨物の7割以上が、インド市場へ行くのだ。

 なんでそんなことになっているかというと、インドは法律で「カボタージュ」――すなわち内航船の運航には外国籍の商船を認めないという参入資格制限――をしているからなのである。それで、スリランカの港の方が巨大化してしまったのだ。

 インド政府はこのカボタージュの法規制を撤廃した方がいいのではないかとも考え始めているが、まだ決断はできずにいる。

 CICTを中共が仕切っていることにより、インドの輸出入物資の流れはぜんぶ中共が仔細にモニターできるようになっている。2014年には中共の潜水艦がCICTに寄港した。コンテナ埠頭に潜水艦――である。

 インドは、イランのチャバハール港や、オマーンのソハール港にも、戦略的に投資している。



『兵頭二十八の地政学入門カフェ(地政学講話)』は終了してしまったそうな。(管理人U)

兵頭二十八の地政学入門カフェ(地政学講話)』は終了し、再開の予定は無し。録画・録音も無いそうな。

 私にとってはまさしく幻のイベントだった。受講してみたかった。皆さんもそうでしょう? 少し寂しい気持ちになった秋の夜でした。

 全然話が変わりますが、当サイトに投稿があると、連動してタイトルとリンクがTwitterアカウント(@28funsite)に投稿されます。その他のツイート・リツイートは私が行っています。よろしくお願いします。

(管理人U)



イラクは歴史的な旱魃で小麦がアカンらしい。

 David L. Chandler 記者による2021-11-11記事「Options for the Diablo Canyon nuclear plant」。
    カリフォルニア州で唯一稼動運転中の「ディアブロ谷」原発。2025までに廃炉にされる計画なのだが、このたびMITの教授らが、この原発の運転を2030年以降までも続けて、海水を真水化したり、水素を生産すればいいじゃないかと提案している。

 加州は万年水不足だし、電力供給も不安定である。そんなときに原発をなくすことはないだろうというわけだ。

 具体的には、既存のディアブロ原発のすぐ隣に、海水蒸留工場を新設する。

 この方式のメリットは、取水施設が既存のものを利用できるので設備工事が安上がり。また長距離送電の必要がないのでその点でもランニングコストが抑制される。

 サクラメント川から新たな取水をしようという「デルタ・コンヴェイヤンス土木プロジェクト」よりも多量の真水を供給できる。環境へのインパクトもはるかに小さくて済む。

 塩水の真水化は、逆浸透膜を用いる。この設備は世界中で使われていて、いわばオフザシェルフ。

 次。
 Kayla Kibbe 記者による2021-11-12記事「You Can Ride a Sex Plane to Nowhere for $1,000」。
    誰かが言った。「もしそれを夢みることができるならば、あなたはそこでセックスができる」と。

 「ラヴ・クラウド」社は、ラスベガス上空でひたすらロイタリングを続けるプライベートジェットの機内を、カップルに提供する。

 この「空飛ぶラブホ」の利用料金は、995ドルだ。滞空時間は45分。
 1時間半のコースだと、1495ドルとなる。

 客室には、ツインサイズのベッド。
 いちどに、6人まで利用できる。

 操縦室にはパイロットが1名しかいない。彼はそこから離れることはできず、客室を覗くこともない。

 次。
 indomilitary の2021-11-14記事「Chinese Air Force Reconnaissance Division Operates the HALE WZ-7 Soar Dragon Drone」。
    CCTVは11-10に新型無人高々度無人偵察機「WZ-7」の全姿を放映した。
 ジェットエンジン単発で、前進翼の高翼を組み合わせた複葉機レイアウトにすることで、難度の高い高々度滞空を実現したようだ。

 10時間連続飛行し、その航続距離は7000kmという。
 全長14.33m×ウイングスパン27.86m×高さ5.41m。

 エンジンは Guizhou社製の「WP-13」ターボジェット。
 巡航速力750km/時。
 高度は1万8000mまで上昇できるという。

 目標にしているグロホは、滞空32時間可能で、航続距離は2万2729kmになる。



高速道路の高架下を、トラックのシャシ交換基地化したならば、ドライバー不足は解消する。全員が、その日のうちに帰宅ができるので。

 NYTの2021-11-9記事「The Biggest Kink in America’s Supply Chain: Not Enough Truckers」。
   ワシントン州ヴァンクーヴァーに住所があるM氏は、学生ローン5万ドル以上の債務を抱えて、大学を中退。2012年にトラック運転手になった。

 しかしこの稼業は過酷であった。とにかく、自宅に帰れないのだ。連続して数週間も。
 それゆえ、じぶんのための数日先のプライベートな予定が組めない。眼鏡を新調するための検眼を眼科医に予約することもできない。その予約日の前に仕事が入ってしまい、その日にはヴァンクーヴァー市内には居ないからだ。予約をいつもキャンセルするしかない。

 というわけでM氏は今年10月にトラックの仕事を辞めた。58歳で、限界だった。ローンは返し終えている。

 米本土では、もう何年も前から、トラックドライバーが慢性不足である。高齢退職に加えて、この仕事のストレスに耐えられずに転職してしまう若年~中年の運転者が多い。その結果、サプライチェーンが回らない。

 週末だけ買い物する消費者は、そこに商品が無いためパニックになる。港町では、大渋滞混雑。
 全米の物流倉庫が、滞貨であふれかえっている。

 先月、全米トラック輸送協会が、報告書を公表した。現況、不足しているドライバーの数は、8万人だという。そしてこの不足人数は、2030年には2倍になるという。

 このネックが解消されない限りは、バイデン政権が約束したような経済は実現しない。物価は上がる一方となり、経済成長は鈍ってしまう。
 にもかかわらず、バイデン政権には、トラック運転者不足の解決策は、何も無いようだ。

 先月バイデンは、主要港と主要運送業者に対して、24時間休まずに操業するように要請した。だがトラックの運転者不足がネックなのだから、現れているその効果も限定的である。

 ロサンゼルス港とロングビーチ港の港湾運営者いわく。時間を延長しても、やってくるドライバーがいない。だから、無駄であると。

 ロサンゼルス港の場合、7月において、人手さえ足りていれば捌ける荷物の3割が、捌けない状態であると。これはトラック運転者だけでなく、荷物届け先の倉庫においてトラックから荷物を下ろしてくれる作業員も足りてないせいである。さらに、トレーラーを牽引するトラクタートラック(「シャシ」と称される)も、不足なのであるという。

 連邦政府は、3年間の試験措置として、18歳のドライバーにも商用の巨大トラックを運転させてもよいとする規制緩和を試そうとしている。それによって運転者不足が解消されるかどうか、様子を見るのだ。

 現状、ほとんどの州では、21歳未満の者も、商用巨大トラックを運転できる。ところが、連邦法があって、州をまたぐ長距離輸送に関しては、21歳未満のドライバーには、それを認めていなかったのだ。
  ※軍隊の場合はこの制限はない。18歳でも大型軍用トラックを州間で転がせる。

 専門家は指摘する。労働者たちは、たんじゅんに、トラック運転の仕事を避けているのだ。だから規制緩和をしても、当面のネック解決にならぬ。

 バイデンは先月、州兵を、不足する民間長距離トラック運転者として動員しよう、という思いつきを口走った。だがホワイトハウス内で、拒否されているようである。

 連邦自動車運用業安全委員会の人いわく。パンデミックが落ち着いたら、運転免許証の発給プロセスを緩和しないと、トラックドライバーの供給逼迫状態をなくせないと。また、特定の職種に関しては、ドライバーが働ける時間の延長も認める必要があると。

 なぜ若い人はトラック運転者になりたがらないか。
 まず、その業態が「孤独」である。
 次に、多くの若い人が、4年制大学に通学しながらトラックのバイトをしたいと思っている。だが、トラック運送業はしばしば、何日も遠隔地に出っ放しとならねばならないので、大学通学と到底両立しない。

 ※ここに於いて、AM中波ラジオ放送/短波ラジオ放送と、インターネットダウンロード番組だけで完結する「新放送大学」の意義が浮上する。詳しくは次著で。

 トラック運送業会社は、とにかくドライバーがすぐ辞めてしまうので困っている。会社によっては、9割のドライバーが、常に「新人」というありさま。

 2020年の米国のトラック運転者の年収は、中間値が、4万7130ドルであった。これは2019年よりも21%高い。会社が、人を集めようと、給与を上げているのである。

 船も、トラックも、鉄道も、輸送コストが上がり続けている。これは必ず、物価に反映する。

 オマハ市で9500人のドライバーを働かせている大手運送会社の社長氏いわく。パンデミック前よりも、輸送コストは15%上がっている、と。賃金も、装備品コストも、上がっているので。

 この会社では、パンデミック後の需要に応えるために700人のドライバーを追加で雇いたいが、集まらなさ加減が、過去30年で最もタイトであるという。この会社は、大型免許をとらせてやるための教習コースまで持っているのだが。

 オクラホマのある運送会社では、ドライバーに平均して7万ドルの年俸を支払っている。しかし人が集まらない。誰も、自宅からきょくたんに離れた場所まで走りたくはないのだ。

 多くのドライバーは、走行距離に応じて報酬を受ける。ところが、「搭載」と「卸下」の作業時間が、このパンデミック中に、やたらに間延びするようになった。その待ち時間は、給料にならないわけである。これも、ドライバーという職種が嫌われている理由だ。

 ※察するに米国では、ドライバーが荷物の積み下ろし作業をタダ働きで手伝わされるという日本式の悪慣行だけは無いようだ。もしあれば、この記事に書かれているはずだから。ユニオンの手柄?

 慣行として、米国のトラックドライバーは、待たされる時間のうちの最初の2時間については、何の賃金補償も得られないものなのだという。

 長距離トラック運転者を長い間やっていると、60歳前後でさまざまな職業病を発症する。首や腰の神経。不規則な睡眠が原因の不具合。
 ある64歳のドライバーは、指先が痺れるようになり、医者から、もう50ポンド以上の物を持ち上げてはダメだと言われて、職を辞した。

 もし、年収8万5000ドルを得ているベテランドライバーが転職しようと思っても、そんなに稼げる業種などありはしない。だから高齢ドライバーは、比較的に、定着する。

 業界リーダーは言う。もっと女と黒人を雇えよ、と。
 2019統計によると、婦人トラックドライバーは7%である。また、黒人ドライバーは40%である。

 18歳で働きたいと思っている人材は、21歳まで待つわけがない。大型トラック運転者になる前に、レストランか建設業に就職してしまう。

 ※一足飛びのロボット化は無理である以上、半日で往復ができない長距離の輸送に関して「荷台のリレー」という考え方を普及させるしか、改善の見込みは立たないだろう。すなわち、トレーラートラックの披牽引トレーラー部分を、高速インター脇の「中間交換基地」で次々と、別なドライバーの牽引トラクタートラックに、引き継いで行く。これなら、コンテナに限らず、長大重量荷物でも、リレーして行ける。最終届け先の「半日内往復圏内」まで到達したところで、必要に応じて、さらに小口に分ける。そのハブ基地は、物流会社で整備するしかない。高速高架道の下のスペースを、もっと活用できるはずである。

 次。
 Kristin Huang 記者による2021-11-13記事「US nuclear sub ‘may have hit an oil rig’ in South China Sea」。
    かつて中共の潜水艦学校で教官をしていた人物いわく。南シナ海には、残骸となって放置されている「石油掘削リグ」の構造物が、水深100mくらいのところまで、いたるところに点在する。
 『コネチカット』はそのリグ鉄骨の突端にぶつかったのではないか、と。

 ただし、他の可能性ももちろんある。たとえば、捨てられている巨大な魚網も、潜水艦のソナーにとっての損傷原因たり得る。

 ※SSNの鼻先に、光ファイバーで有線連絡したUUVを数十m先行させて、磁探によって斜め下を常に探らせるぐらいしか、方法は無いのかも……?

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 WP紙の2021-11-13記事「3G shutdowns could leave most vulnerable without a connection」。
   米国では多くのデジタル無線は4G化している。さらに5G化しつつあるのだが、その周波数を確保するために3Gをシャットダウンさせると、まずい。
 というのも、いまだに3Gが命綱になっている人々が、たくさんいるのである。特に低所得の弱者層。

 いま、3Gがサクッと切り捨てられると、これら老人と貧民の生命の安全は、脅かされるであろう。

 たとえば、その人たちは、「911」コール(警察と消防・救急要請)が、できなくなるかもしれない。

 古いデータしか得られないのだが、2018年において全米で20%の人が、3Gが頼みであった。
 そして今、「5Gのための周波数帯が足りない」という理由で、どんどん3Gは停波させられている。

 さらにここへ来て、チップ(集積回路)不足も、3Gのスムースな機種更新を難しくしつつある。

 AT&T社は、もうじゅうぶんに3年も前から周知勧告したとして、金曜日に、3Gネットワークを終わらせる。すべてを5Gにして行くのだ。

 また、Tモバイル社は2022-3-31に、ヴェリゾン社は2022-12-31に、それぞれ3Gネットワークを終わらせるとしている。

 ネックレス型のメディカルアラート装置というのがある。高齢病人と、病院を、3Gで常時つないでいるものだ。このシステムを3Gから5Gに切り換えるためには、病院や業者の誰かに自宅に来てもらわなくてはならない。あらためてのインストール作業が必要なのだ。しかし老人はそういう面倒を嫌うものである。新コロをうつされる危険がある今は、特に、他人に自宅に来てもらいたくない理由がある。

 また、プロバイダーの末端業者たちだって、病人のいる自宅になど、敢えて入りたがらない。そのため、5Gのインストールが、高齢病人の自宅に関しては、いつまでもできない。

 かつて4Gを普及させるときにも、2Gのシャットダウンという過渡期問題があった。
 しかし3G→5Gの切り替えは、当時のように簡単には済まされない。旧型の普及の次元が違っているのだ。
 ※わたしは予言する。日本の古いFaxは、必ず将来の非常事態時に、わたしたちの役に立つ。通信の冗長性を捨ててはならない。震災のとき、有線公衆電話がどれほど役に立ったか、もう忘れたのか? 旧来通信手段の早期廃棄を勧める者は、イコール、反日転覆工作者であろう。

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 Scotty Hendricks 記者による2021-11-11記事「What were the most important inventions in American history?」。
    後から得られている特許が、先行して得られている特許に言及している頻度から、米国の過去200年において最も影響力が大きかった発明が何かが、判明した。それは、ニコラ・テスラの、電磁コイル・モーター(交流モーター)であった。

 次が、イライアス・ハウが考えた、ソーイングマシン(ミシン)。
 この特許にもとづいて、その後の10年間に、16の新考案が生まれている。

 フィルムを使う映画(動画)撮影カメラも、重要発明だった。
 ライト兄弟の飛行機械、エンリコ・フェルミの「原子炉」、ロベリー・ノイスのマイクロチップ、それから、ナイロンなどが、それに続いている。



大山林とミニロボット・スウォームの組み合わせにも、着目すべし。

 indomilitary の2021-11-12記事「Washington Considers Selling MQ-1C Gray Eagle Combat Drone to Indonesia」。
   米政府は、インドネシアに対して、武装攻撃型無人機「グレイイーグル」(MQ-1C)を売却することを検討中だと。インドネシアの方から、リクエストがあったので。

 また既報によれば、カタールに対する「MQ-9B プレデター」×4機の売却の話も先行して検討されているところ。

 インドネシアはすでに中共製の「CH-4」武装無人機を輸入しており、4月には、それ用の空対地ミサイルである「AR-2」も買った。

 MQ-1Cのエンジンは「Thielert Centurlon 1.7」で、165馬力である。

  ※英文ウィキによるとこのディーゼルエンジンは、メルセデスベンツの自動車用エンジンから発達させたもの。また、ティエラート社は、中共資本の傘下にあるという。販売はコンチネンタルモータースが担当している。このエンジンは液冷で電子制御。燃料は軽油でもジェット燃料でもOK。「セスナ172」のF型以降も、このエンジンを搭載すると。定速回転方式でとにかく燃費が良い。

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 Myung Chul Lee 記者による2021-11-11記事「North Korea tells military to prepare for winter as government lowers fuel allotments」。
    平壌政府は、北鮮軍に対し、この冬を乗り切るための準備状況(兵隊を森に入れて焚き木を集めさせること)の日報提出を求めた。
 どうやら、ますます石炭や石油の配分量を、減らすつもりでいるらしい。

 北鮮では、今年は例年より早く冬が到来している。モタモタしていると積雪で、山の柴刈りはできなくなってしまう。両江道ではもう既に積もり始めた。

 問題は、奥山で、薪とする木材を伐採しても、それを里の駐屯地まで持ち帰るのには、重機やトラックのエンジンを動かす必要があること。その燃料が、無いのだ。

 配給をまたずに、市場でトラック用の燃料を買うという手もあるが、今年は、高すぎて無理。

 なお北鮮兵舎の暖房システムは、古来そのままの「オンドル」である。

 さらに兵隊たちには「キムチ」作りの作業も待っている。キムチは駐屯地ごとの自給なのだ。

 平安北道の平野部と、慈柄道では、ハゲ山しかないため、薪は得られない。そのあたりでは、オンドル燃料にも石炭が必要である。例年は石炭配給があったが、今年は無い。大ピンチ。

 同地には炭鉱はないけれども「ピート」(泥炭)は存在するので、兵隊に、泥炭を掘らせている。これは乾燥させれば、燃やすことができる。

 武漢ウイルスのおかげで、薪の値段も、今年は高い。

 比較的に優遇されているはずの北鮮の特殊部隊にも、今年は、軍服が行き渡らないそうである。
 北鮮軍は、兵士の軍服を毎年、新調させる規則があるという。しかし、冬季用の軍服に関しては、4年前に支給されたきり、更新は途絶えているという。

 これは、被服廠の工場に原材料や電力が行かなくなり、シャットダウンしているせいである。

 ※もし中共のガラの余波で日本に大失業時代が到来したら、日本版ニューディールとして「薪伐採部隊」を編成し、全国の国有林の杉を根こそぎにし、冬の燃料にするとともに、栗などの果樹を植えて、とりあえず山に入れば誰も飢え死にはしないで済むというあんしん社会を実現するがよいだろう。

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 2021-11-8記事「North Korean hospital mum on cause of death for 10 ‘suspected’ COVID-19 patients」。
    清津の病院では、新コロ患者が出ると、それを暖房の無い、結核患者用の隔離病棟に送って、凍死させてしまう。そして遺族に引き渡さず、裏山に埋めてしまう。三代目のタテマエとして、北鮮内には新コロは無いということにしなければならないのである。
 しかし平壌を含めた各地で感染は拡大している。

 平壌南郊の「ムンドク」など複数の首都近郊病院でも、新コロ死者は、表向き、結核かインフルエンザで死んだことにしている。

 結核と新コロでは肺のやられ方がぜんぜん違う。だから医者が死体を見れば、騙されない。しかし庶民にはそんな区別はつかぬ。

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 CNNの2021-11-12記事「A tiny robot to plant seeds in the desert and a simple way to keep plastic out of the ocean: Global Grad Show looks to a greener future」。
   「シードボット」は、砂地を這い回るミニロボットで、昼間に太陽電池パネルで充電し、夜間に自動でタネを植える。これを北アフリカや中東の砂漠に投入し、緑化を図る。

 デュバイの研究機関が発明した。

 全長はわずか20センチである。3Dプリンターでこしらえた。

 こんなものでも、半径5kmの砂漠にタネを植え付けられるという。前脚にセンサーがついており、適度に湿った砂でなければ、種を蒔かない。

 ※これができるのならば、ヨトウムシや青虫を探知してレーザーで殺害してしまうミニロボットもできるはずだ。農薬を使わない有機農業になるじゃないか。



HMMWVの装甲版ができたということは、その重量を電池に換えることもできるわけ。

 Jon Fingas 記者による2021-11-12記事「GM plans to build a military vehicle based on the Hummer EV」。
    「GM ディフェンス」社の社長がテレビで語った。民用車両である「ハマー H1」。このフレーム、モーター、そして「Ultium 電池」を流用して、「ハマー EV」という電動軽偵察車をつくる。

 2022年中に完成させる。ただし、米軍がこれを使うかどうかについては、何の保証もない。

 とはいえ2020年代の半ばに、米軍がとつぜん、軍用車も電動にする、と言い出すかもしれない。メーカーとしては、そのときに備えておく必要があるので。

 内燃機関エンジンで発電する「野戦給電システム」も開発しなくてはならないだろう。戦場に充電ステーションは無いからだ。

 また車両に搭載する電池は、野外で簡単に、充電済みの新品と交換できるようなシステム設計にもする必要がある。

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 Pavel Luzin 記者による2021-11-9記事「Russia’s Race for Hypersonic Weapons」。
    ロシアは、スクラムジェットエンジンで飛ぶハイパーソニック対艦巡航ミサイル(HCM)である「ツィルコン」の量産を2022年から始めさせるとフカしている。しかし結論から言うと、2030年までに、年産数が10を超えることはないだろう。

 ICBM用のHGV再突入体「アヴァンガルド」は2020から試作が始まっている。2021年には4基。まだ量産には移行できていない。これも結論から言うと、2030年まで、年産数が10を超えることはないだろう。

 どちらも、そのくらい未熟な段階なのに、宣伝のみ、先行しているわけ。

 ロシア海軍は、いまだに、米海軍のイージス艦に相当するミサイル駆逐艦を、1隻も保有することができていない。

 また巡航ミサイルを発射できる数種の潜水艦の量産も、造船所のキャパ不足から、ぜんぜん進んでいない。このため、米海軍の水上艦艇に対して飽和攻撃を仕掛けることができない。

 超音速対艦ミサイルの「オニクス」を、ロシアのメーカーは、2019年に55発、納品している。これはラムジェットで飛ぶ(ハイパーソニックではない)。

 「オニクス」の輸出バージョンである「ヤホント」は、インドへ納品されている。数量は秘密である。

 「オニクス」と並ぶもうひとつのブランドが「カリブル NK」である。
 こちらは亜音速で長射程を飛ぶ巡航ミサイル。製造技術上の困難は無いはずだが、年産は50基未満だと観測されている。ロシア海軍全体で、年に、1本しか、このミサイルを訓練発射していない。

 HGVを搭載するICBMは、ロシアの場合、すべて液燃である。そうしないと重量級のICBMはこしらえられないのだ。

 アヴァンガルドは米露の戦略核バランスをほとんど変えないと思われている。

 ※米側は露ICBMを迎撃する気がさいしょから無い。かたやHGVにすると総投射イールドはガックリと減ってしまう上、命中精度も対都市用でしかなくなるので、むしろ米側としては歓迎したいほど。

 ただ、台所の苦しいロシアとしては、米国から手の内をできるだけ見え難くしたい。そのためにバリエーションを増やし続ける必要があるのだ。

 ツィルコンも、アヴァンガルドと同様の「心理兵器」でしかない。今のところ。

 ロシアの技術陣が直面している技術の壁は、ハイパーソニック飛翔体と飛翔中に無線で信号をやりとりすることが、どうやらロシアにはできないらしいこと。したがって誘導方式はINS一本になる。

 ※ということは核弾頭でないかぎり、敵艦にとっては何の脅威でもない。

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 ストラテジーペイジの2021-11-12記事。
    フランス製のビジネスジェット「ファルコン2000LXS」は重量19トン。これを4機、韓国空軍が7億4700万ドルで購入し、韓国メーカー製のレーダーを搭載してISR機に仕立てる。

 韓国はすでに「ファルコン2000S」(18トン)をベースにしたISR機を、2018年から運用している。その2機が、これで更新される。

 その前には英国製の「ホーク800XP」双発ビジネスジェット(12トン)をベースにしたISR機を4機、運用していた。

 2006年に米国は、韓国軍の8機の「RC-800」電子偵察機を2億ドルでアップグレードしてやった。

 ちなみにグロホは13トンである。ところが米国と韓国はグロホの値段について折り合いがつかない。よって納品の見通しも立たない。この穴を韓国は仏製機体で埋めようとしているのだ。

 「ファルコン2000LXS」は2026年までに4機納品される。その時点で「RC-800」×4機はリタイアさせる。

 ※米製装備体系から仏製装備体系にきりかえようとしているのだ。これからフランスによる各種の最先端兵器の売り込みが活発化するだろう。

 イスラエル企業は「JSTARS」の機能を双発のビジネスジェット改造機で実現できることを市場にアピールしている。胴体下部にコンフォーマルに、フェイズドアレイレーダーとシギントアンテナを付加したものだ。


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 Thomas Newdick 記者による2021-11-11記事「Norwegian Undersea Surveillance Network Had Its Cables Mysteriously Cut」。
   ノルウェーが海底に仕掛けている対潜センサーと陸地を結ぶケーブルが切断された。こんなことをやるのは露助しかいない。

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 Thomas Newdick and Tyler Rogoway and Joseph Trevithick 記者による2021-11-10記事「Russia Deployed A Smokescreen Over Its Strategic Naval Base In Syria」。
    シリアのタルトゥス軍港(露軍専用)は、民間衛星に撮影されることを嫌って、煙幕を展張するようになった。
 防波堤など多数の箇所から噴出させる装置。

 常時、煙を出しているわけではなく、何か見られたくない艦船が出入りするときに、やるらしい。

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 Josh YeDanny Lee 記者による2021-11-12記事「 China’s crackdown on flight-tracking devices leaves companies and hobbyists frustrated」。
   トランスポンダー(ADS-B)を発信しながら飛んでいる飛行機(軍用機も含む)の現在位置がすべてわかる「フライトレーダー24」というアプリケーションを、中共国内で販売することが、禁止された。

 このソフトウェアの威力が示されたのが、カナダで3年間身柄拘束されていたHuawei社の財務部長がシンセンまでボーイング777型機で戻るときに、その刻々の位置がウェブサイトで実況中継された、9月24日の一件。

 「Flightradar24」は、飛行機がどこから離陸し、どこに向かう予定であるか、その現在位置、高度、スピード、そして機種について、リアルタイムで教えてくれる。

 昨年いらい、中共国内の航空マニアが、外国の某機関からリクルートされて、いろいろな情報を提供するようになった。これが、当局には気に食わないらしい。

 外国の某機関は、そのデータ提供の返礼として、受信機材を無料で提供し、且つ、毎年500ドル払わないと利用ができない航空機データサイトへの、最上級のアクセス権アカウントを、無代で与えていたという。

 しかも、マニアが集めたデータを某機関へ海外送信するときには、暗号がかかるようにしていたという。

 ADS-Bの受信機は、誰でも100ドル以下で買える。サイズは、ワイファイのルーターより小さい。