いっそう鮮明な衛星写真がパブリックドメインになる流れは止まらない。

 Michael Havis 記者による2021-11-11記事「Starving North Korean prisoners are seen lined up for another day of gruelling work in rare photos of labour camp from space」。
   満州国境から数マイルに位置する「トソンニ」村にある北鮮の強制労働キャンプ。
 その鮮明な衛星写真が公表された。

 『デイリーミラー』紙は、実情に詳しい脱北者の金に話を聞いた。

 金いわく、ときおり囚人部隊は、収容所の近くの農場の手伝いに出される。
 「トソンニ」収容所には2500名ほど、入れられている。

 囚人服はグレーである。そして同じ色の帽子。

 家族から食料の差し入れがある囚人はよいのだが、それが無い者は、毎日が餓死と隣り合わせだ。
 もちろん差し入れられた食品の一部は看守たちがガメてしまう。

 「反奴隷労役」を掲げる国際活動団体によると、北鮮の強制労働キャンプでは、毎朝、4時から深夜まで、労働がある。1人が12時間シフトである。それが1週間7日続く。休日は無し。

 囚人の出張労働先としては、農場の他に、被服廠、防寒服工場、防寒帽工場、長靴工場、自転車工場があるという。すべて市販するものではなく、軍と公安で使うもの。

 再教育キャンプのことは、教化所〔?〕 という。

 政治犯の扱いは特に厳しい。政治犯の刑務所のことは、管理所〔?〕 という。北鮮政府は、その施設の存在を否定するが。

 金の父親も教化所入り8年の刑を宣告され、2年後に体重が66ポンド=30kg になって死んだ。死体はついに家族へは返されなかった。

 看守に賄賂を払うと、家族の住んでいる近くの強制収容所に移してもらうことが可能である。しかし、もうじき死にそうな囚人は、面倒なので、そうした措置の対象外とされてしまう。



もし致死毒を産生する真菌が紙を媒体にするようになったら、文明は滅びる。紙幣、新聞、図書館が使えなくなるので。

 —そう思って公表文献をネット上で探したら、なんと2006年を最後にこの分野の研究リポートはアップロードされてない。
 むかし枢軸国は、米英の学術誌から原爆関連技術の研究発表が一斉に消えたので、これはヤバイと察したという。今、何が進行中なのだろうか—?

 次。
 2021-11-11記事「Nuclear radiation used to transmit digital data wirelessly」。
   英国ランカスター大学の研究チームが、「高速中性子」にデジタル信号を載せて、通信する技法を開発しつつあり。
 これは「無線」の革命になるかもしれない。電磁波を一切使わないのだから。

 研究チームは、原発内で産生される「カリフォルニウム252」という放射性同位体が出す高速中性子を役立てることにした。

 高速中性子は金属の壁を透過することができる。従来ならば無線連絡が不可能だった2点間を、無線でつなげるようになるかもしれない。

 ※通信距離については一切情報がない。そんなに長くはできないだろう。しかし将来は、潜水艦の内部と外部で、話が通じるようになるかもしれない。

 次。
 Abe Musselman 記者による2021-11-7記事「Plastic Is the New Coal, Says New Report」。
    プラスチックのボトルを製造するためには、まず天然ガスを頁岩帯から吸い上げる。
 それを精製してエタンにする。
 このエタンを工場で、850度の蒸気によって加熱、分留すると、エチレンが得られる。

 それを「ナードルズ」と称されるペレット状にして、世界のプラスチック製品工場に貨物船で送る。

 プラスチック工業の全工程で、年に2億3200万トンの二酸化炭素を出している。

 天然ガスの95%はメタンである。そのメタンには、二酸化炭素の80倍もの蓄熱力がある。

 エタンの分留には多大なエネルギーが必要で、それもまた天然ガスの燃焼で得られていることが多い。
 米国はその分留工場を2013年からおよそ2倍に増やしてきた。中共は現在、その分留工場を大増設中である。
 2020年に世界のエタン分留工場から排出された温暖化ガスは、二酸化炭素に換算すると7000万トン。これは石炭火発35基分に匹敵する。



考えることは同じだね。

 Rachel Crowell 記者による2021-11-10記事「Researchers have unlocked the secret to pearls’ incredible symmetry」。
    阿古屋貝などの軟体動物は真珠を造るが、核になっているのは不規則な形状の砂なのに、成長したときは真球に近い。その機序は謎であったが、ようやく解明に近づいた。

 ムール貝、貽貝、牡蠣などの軟体動物の体内に刺激物が入ると、自己防護のため、ミネラルや蛋白質の層でその異物の周囲を包み込もうとする。これを真珠層という。

 さいしょの異物は球形にはほど遠い。しかし真珠層が重なるにつれて全体は真球に近くなる。

 真珠層は数千の層である。ひとつの層が厚くなってしまった場合、その上の層は薄くされる。
 真珠は、堆積岩のようなものなのである。

 豪州の東海岸に真珠の養殖場がある。
 研究者たちは、そのアコヤガイから「けし真珠」を集め、ダイヤモンドワイヤーで真っ二つに切り、磨いた後、ラマン分光を用いる非破壊検査により、層の構成を調べた。

 あるひとつの真珠を調べたら、2615重の層があることが分かった。そこまで成長するのに548日以上の沈殿を経ている。

 まったくランダムに出現する事象をピンクノイズと言うが、同じ原理のようだった。

 真珠のひとつひとつの層の厚さは、1重ごとに、ランダムに違っている……ように見えたがさにあらず。ひとつの層は、そのひとつ下の層が厚ければ薄く、薄ければ厚くなるというパターンがあった。

 真珠は構造として非常に強靭である。カルシウム、炭素、蛋白質からできているのだが、それらの物質単体の場合より、3000倍も強い。
 真珠構造を応用することで、たとえばソーラーパネルの効率を改善できるかもしれない。

  ※真珠には、形の悪いものもあり、それはハネられているはず。そっちの理由を解明すべきでは?

 次。
 Elizabeth Gooch 記者による2019-11-11記事「Famine Within Reach」。
    1958年から1961年にかけ、中共の田舎では1650万人から4500万人が餓死した。一部は洪水の被害だが、まとめて「グレート飢饉」と称されている。

 きっかけは毛沢東が呼びかけた「大躍進」政策だった。しかし今日の中共党は、「三年間の自然災害」だったと誤魔化している。

 当時の200の地域について仔細に調べたところ、パターンがわかった。
 まず、鉄道、水路、道路などで交通アクセスが容易な農村ほど、餓死者は多かった。
 これはその地方を担任した中共幹部が毛沢東から高く評価してもらおうと、農民の収穫物を徹底して搾取して上納したからである。

 また、谷地が皆無の完全な平野地方だと、一層、死者が多かった。ようするに、地形に起伏があって交通不便であることが、その地方の農民の物資隠匿を助け、住民の生存率を比較的に高くするのだ。

 毛沢東の思いつきが「人民公社」である。1958-8からこの構想に沿う住民の強制移住が実行され、10月までに、中共の農村人口の99%が、再配置によって旧来の地域のつながりを遮断された。

 農民を一箇所に集住させたことで、共産党の地方幹部による勤労奉仕動員は容易になった。道路建設や、土を固めた溶鉱炉などを、思うがままに企画実行することができた。しかしその結果、肝心の田畑の面倒を農民が見ることはできなくなった。当然、大不作となる。

 かたわら、中共は、都市住民の消費および対外輸出に必要な穀物を、どしどし農村から取り上げた。農村住民の需要は無視された。
 中共党の方針では、穀物の価値の半分のコストで集荷できるところから、穀物を集めることと決められた。だから、交通が便利な農村は狙い撃ちされ、収穫物が、根こそぎ持ち去られた。

 大躍進の期間中、党中央の97人の幹部のうち33人は毛沢東による個人的抜擢である。だから地方幹部も上納成績を競ったわけだ。

 農民たちは当然に、じぶんたちの食い扶持を隠匿して確保しようとした。末端の中共党幹部は、血眼になってその隠匿物資をあばいて上納した。成績が悪ければ、左遷や投獄が待っているからだ。

 地形が錯雑した地方では、道路すら未整備であり、地方の中共党幹部の威勢は決して隅々までは及ばない。だから住民は、サバイバルできた。

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 Benjamin Storrow 記者による2021-11-8記事「Why the U.S. Didn’t Join 40 Other Countries in Pledge to End Coal」。
    新規の石炭火発が建設されなかった場合、米国の火発で2030年に燃やされる石炭は、1億6000万トンであろう。ちなみに2020年に米国内の火発で燃やされた石炭は5億トンである。

 インドネシア、韓国、ベトナムは、2020において、世界で七番目、八番目、九番目にたくさんの石炭を燃やしている国であるが、石炭火発をゼロにするという公約に署名した。グラスゴーで。

 韓国は2050までに石炭火発をフェイズアウトさせると言っている。

 インドネシアとベトナムは、石炭に代わる持続可能発電プラントの建設に国際社会がカネを出してくれるなら、計画中の石炭火発計画を中止するし、2040年代に石炭火発をフェイズアウトさせますよ、という条件を付けて署名した。この両国はこれから大きく経済発展するので、これはとうてい無理な話である。両国が2050までに石炭火発を止めることには決してならないわけだ。

 次。
 Joseph Trevithick 記者による2021-11-10記事「Decommissioned Navy Cruisers Could Be The Answer To Guam’s Missile Defense Needs」。
   米国がグァムにアイアンドームを持ち込んだのは、巡航ミサイル対策である。

 ヘリテージ財団は8月に、退役が近くなったタイコンデロガ級のイージス巡洋艦を、複数隻、グァム島に繋留すればいいと提案している。

 米海軍は21席のタイコンデロガ級を運用中だが、FY2022の最新要求によると、海軍は、そのうち艦齢の古い7隻を引退させたがっている。

 さらにその7隻のうち、『シロー』『エリー』『ポートロイヤル』にはBMD能力がある。

 海軍がこの3隻を退役させたい理由は、船体の腐食が進み、燃料タンクから燃料が漏れるようになっていて、このメンテナンス・コストに耐えられないからである。だったら繋留すればいい。

 自航力をなくしても、曳航はできる。だからサイパン島やテニアン島、パラオ諸島に持っていくこともできる。



赤外線で浮かび上がる文字記号をフレームにプリントし、街の監視カメラでそれが読み取れるような環境が整備されれば、高級自転車盗難も減るであろう。

 Jakub Palowski 記者による2021-11-10記事「Laser-Guided Artillery Developments in Russia: Syria and ZAPAD-2021」。
   露軍は野砲にも迫撃砲にもレーザー誘導砲弾を普通に使うようになってきた。
 野砲弾は152ミリの「クラスノポリ」という。120ミリ重迫の砲弾は「KM-8 グラニ」という。

 2017年、シリアのフミエミム基地をゲリラが迫撃砲で攻撃してきた。この迫撃砲陣地を破壊するのに「クラスノポリ」が使われて有効であった。

 『イズヴェスティア』紙によると、レーザー誘導砲弾は初弾から命中してくれるので、いくつかの任務に関しては、もはや、昔のような砲兵大隊による斉射の必要はない。砲兵は、たったの1門でもよくなったのである。

 また、レーザー誘導砲弾は、地対地ロケット弾にくらべて、敵の迎撃手段によって阻止されてしまうおそれが少ないのだという。これは物理的なSAMのようなものだけでなく、電波妨害に対しても不感なのだという。

 ※地対地ロケット弾の終末誘導がGPS恃みであれば、スプーフィングに弱い。しかしINSと二重になっていれば、そうでもあるまい。

 米軍も、GPS/INS恃みの155ミリ砲弾「エクスカリバー」には満足していない。それらに加えてレーザー誘導もオプションで選択できる「エクスカリバーS」という新誘導砲弾を開発中である。

 欧州のNexter社は、「カタナ」というレーザー誘導砲弾を開発中である。
 ポーランドのテレシステム・メスコ社も、類似砲弾を開発中。

 誘導用のレーザーを誰が照射するかだが、露軍の最近の「ザーパド2021」大演習では、無人機の「オリオン」ならびに「アウトポスト」からの照射が、実験された。

 無人機からの誘導で「クラスノポリ」を発射した射程は10kmから16kmであった由。

 露軍の諸兵科混成旅団に付属する野戦砲兵は、砲熕のユニットが2個と、ロケット砲兵を1個 という構成なのが一般的である。

 120ミリ重迫は、大隊または連隊に付属している。

 師団になると付属の砲兵は旅団規模になり、そこには122ミリ加農から300mmロケットまである。

 次。
 Ben Luoma 記者による2021-11-4記事「Ambitious plan will make Paris a 100% cycling city by 2026」。

   パリ市は、「パリ・プラン・ヴェロ 2021-2026」という計画に2億5000万ユーロを注ぎ込む。
 市内に自転車道を四通八達させ、たいていの用事を自転車移動で済ませられるようにして行くのだ。

 このため、2車線の自転車専用道を総延長180kmも新設する。
 自転車交通へのシフトを促すためには、「専用」でなくてはならない。一般の自動車交通とは隔離されていないと、どうしても危ないので、潜在的な利用者たちが、ためらってしまう。

 すでに地元の政治家たちも選挙のさなかに「地下鉄に投資するのと同じくらいの投資が自転車道にも必要」と訴えるようになっている。

 従来、自転車専用レーンといっても、交差点では自動車と必然的に混走することになり、また橋梁などでは専用レーンが消えてしまったりした。これではダメなのだ。

 自転車専用道の設計では、すべての年齢の利用者が安全になるように配慮しなければいけない。幼児や老人の自転車が防護され必要がある。

 駐輪場の計画では「自転車泥棒」をいかに防遏するかが、成否の鍵となる。高額な自転車を盗まれるリスクがなくならなければ、人々は自転車利用に前向きにはならない。

 地下鉄とのシームレスな連携も課題である。
 また駐輪場は、「カーゴバイク」(荷物運搬用の特型自転車)の普及を促進する設計でなくてはならない。

 小学生には早期に自転車教育を施し、「自転車免状」を与える。じぶんで簡単な整備もできるように。

 ※もし東京都知事に脱炭素の課題意識があったなら、東京五輪の自転車ロードレースコースを、五輪終了後も使える自転車専用道路として新設したはずである。まったくそんな課題意識は無かったのに、COP26に合わせて急に脱炭素を言い出しているのだ。何ひとつ具体策無く。

 次。
 David P. Devereux 記者による2020-12-17記事「Plane Facts: Bush Planes」。
    ブッシュプレーンの歴史的事実。
 最初のブッシュ飛行は、1919年のカナダ・ケベック州。機体は「カーティス HS-2L」飛行艇だった。

 初期のブッシュプレーンの定番となったのは、「カーティス JN-4 ジェニー」であった。頑丈で、しかも安価だったので。

 初期のブッシュプレーンの仕事は、アラスカなどの僻地における郵便物の空中投下、火事の見張り、狩猟補助、遭難者救助などであった。

 必須の重要部品は、テイルドラッガー(尾橇もしくは尾輪)である。

 戦後の人気機種は「パイパー PA-18 スーパーカブ」で、初飛行が1949年、のべ生産数は約1万5000機である。

 最初からブッシュプレーン専用に設計された飛行機は、「デハヴィランド・ビーヴァー」で、1947から1967まで、1657機が製造された。うち半数は米陸軍が買っている。エンジンは450馬力の星型。

 大径で低圧の「ツンドラタイヤ」を発明したのは、グッドイヤー社のアルヴィン・J・ミュッセルマンで、1929年のことであった。同社の最大径のツンドラタイヤは、46インチだった。

 この荒地用巨大タイヤに関する安全基準は、FAAにより、1994年に導入されている。



呼吸法の開発は、最後のフロンティアか?

 Jonathan Snyder 記者による2021-11-10記事「Air Force special operations general visits Japan to gain insight on seaplanes」。
   MC-130J「コマンドー2」という水上機型輸送機を開発させようとしている空軍特殊部隊コマンドの副司令官が火曜日、岩国基地でUS-2の機内を視察した。案内人は わしざわ・こいち海軍大佐。

 開発はデジタル設計ソフトが進化しているので早い。2022中にはデモンストレーション機体ができあがる見込み。

 米空軍特殊作戦群としては、その機体が完成したあと、訓練ノウハウを海自航空隊と共有したい。

 次。
 Tanner Garrity 記者による2021-11-10記事「Could Using a “Breathing Trainer” Each Day Be a Shortcut to Stronger Lungs?」。
   筋トレしているキミ! 時代はもう、「横隔膜負荷トレーニング」なんだよ。
 肺が空気を吸い込む力を倍増することによって、身体パフォーミングが強化されるのだ。

 素潜りを教えているプロたちは、水中で5分くらい息を止めていられる。
 そうなるためには、横隔膜を拡張して深呼吸する方法を会得しなくてはならない。

 ただし錯覚をしないように。「肺を強化する」ことは、誰にもできない。強化できるのは、あくまで、横隔膜および肋間筋(intercostal muscles)だけなのである。

 この二つの筋肉を正しく強化することによって、酸素を体内に取り込む機能がめざましく向上する。

 2012年に五輪級の選手たちについて調べたところ、シンクロスイミングの選手たち(水中で1分間息を止めていられる)は、陸上の長距離選手の次くらいに、全身の「空気利用力」が高いと分かった。

 ※スポーツ選手の中ではマラソン選手の平均余命がいちばん長いということが分かっている。これと関係があるのか? あと、日本の海女の平均寿命のデータが知りたい。

 陸上の長距離選手は、一流になるためには、意識的に「最良の呼吸法」を会得しなければならない。それが肺活量を増大させる。

 ふつうの人は、1日に2万2000回以上、呼吸する。しかしプロ選手になると、決して、無意識的な呼吸をすることは許されない。正しく息を吸う方法、吐く方法を、いつも意識して実践している。

 もう何年も前になるが、バス・ラッテンが「O2 トレーナー」なる器具を発明した。大人用のおしゃぶりみたいなゴム製のマウスピースで、空気流入量が絞られるため、横隔膜を強く使って呼吸しなければならない。それで厭でも横隔膜が鍛えられる――という仕組みであった。

 生まれつき喘息もちであったラッテンは、子どもの頃に気が付いた。喘息の発作で苦しんだ直後だと、走り込みは苦しくないのだ。それは横隔膜が直前に鍛えられてウォームアップしているからだ。
 だったら、空気流量を意図的に制限してやれば、それは横隔膜にとってのダンベル・トレーニングになるだろう。

 手軽な練習法としては、単に息を止めるのでもよい。

 次。
 VANESSA GERA, MONIKA SCISLOWSKA and GEIR MOULSON 記者による2021-11-10記事「Germany accuses Belarus of ‘trafficking’ migrants toward EU」。
   ドイツ政府は非難した。ベラルーシはEU域外から難民を集めて、ポーランド国境からEU内に難民を送り込もうとしている、と。

 ポーランド政府によると、国境の柵外に3000人から4000人が蝟集して野営しており、ポーランドは国家非常事態を宣言して警備中。

 難民どもはシャベルやワイヤーカッターを手にしており、越境を試みつつあり。

 EUによるとこれはルカシェンコの報復なのだという。2020大統領選挙で反対派を弾圧したのを咎めてEUは対ベラルーシの経済制裁を発動中である。それがくやしいのでルカシェンコは中東から難民をかきあつめて自国に招き、国境を接するポーランド、リトアニア、ラトビアからEU内に送り込んでやれ、という作戦に出て来た。

 ベラルーシ政府は、難民のEU乱入を止める気は無い、と表明している。
 メルケルのスポークスマンいわく、これはEUに対する「ハイブリッド攻撃」だ、と。

 ロシアのラヴロフ外相はうそぶいた。EUがベラルーシに大金を提供して難民の流れを止めてもらえばいいんじゃないの、と。
 米国務省は、ルカシェンコが、難民という弱者を政治的兵器として搾取利用していると批難。

 EUは対ポーランドの資金支援を検討中だが、EUとしては、「壁」構築は政治文化宣伝上「正しくない」という不自由な縛りがあるため、監視カメラなどの増強に使ってもらうことになる。

 しかしポーランドやリトアニアとしたらそんな非現実的な方法で難民兵器を防げるわけがないから、独力で鉄条網の高いフェンスを国境線に張り巡らす計画だ。

 次。
 Thomas Newdick and Tyler Rogoway 記者による2021-11-10記事「Space Launch Start-Up Just Used A Giant Centrifuge To Fling A Projectile Into The Upper Atmosphere」。
    真空にして空気抵抗をなくした密閉空間内で、遠心加速器を使って物体をぶんぶん振り回し、真空隔壁をぶち破ってその物体を空高く飛ばし、そのまま衛星軌道に乗せてしまうというベンチャーが、基礎実験を成功させた。

 ロケットを使わずに、衛星ビジネスに参入しようというのである。
 会社は、加州のロングビーチにあり。

 打ち出した瞬間から、その物体は、ハイパーソニック飛翔体となるわけである。地球を周回させずにどこかに落とすようにすれば、そのまま、ハイパーソニック兵器だ。

 この「スピンラーンチ」社は2014年に設立された。

 次。
 ストラテジーペイジの2021-11-10記事。
    げんざい、中共の新築建物の20%以上に、テナントが入っておらず、無人である。
 6500万室に、まったく入居者がいない。

 ゴースト・シティー(鬼城)は、大規模なものだけでも50箇所以上、ある。

 新手の開発業者は、香港にすこしでも近い海岸都市部での不動産開発を選好する。皆、そこへ集まって来ている。つまり、買った以上の価額で将来また売れると見込めるのは、そこだけなのだ。

 中共のGDPのうち3割近くは、不動産関連である。

 イタリアが、戦闘機パイロットの高等訓練をホスト国として施してやるビジネス。
 すでに、日本、カタール、ドイツがこのオファーに乗った。

 機材は、「M-346」高等練習機と、「M-345」初等練習機である。

 「M-346」を輸入している国としては、イスラエル、シンガポール、アゼルバイジャン、エジプト、ギリシャ、ポーランドなどがある。

 高等練習教程飛行学校が移転開設される場所は、サルディニアの伊空軍基地。ここでは初等訓練の面倒も見る。
 キャパシティとしては、年に40人から80人を育成できる。

 飛行高等課程(フェイズ4)は、だいたい1年がかりである。
 フェイズ4を終えたら、次は、F-35のソロ飛行だ。F-35には複座の練習機型がないから、NATOも日本もこのやり方で行くしかない。

 イスラエル空軍のパイロットは、ギリシャ空軍が開設している飛行学校を間借りしている。
 サルディニアと同じく、海上にすぐ出られるところが、立地として適している。



医療系のひさびさの好著に遭遇。キャット・アーニー氏著『ヒトはなぜ「がん」になるのか』(河出書房新社、8月の新刊)。

 多くの人は自分が癌になってからこうした本を漁り出すと思うが、この本は、癌になる前に読む価値があるだろう。その種の書籍には飽き飽きだという貴方に、特にお薦めする。
 物事をまじめに考える人に、ある種の「さとり」を与えてしまうぐらいのインパクトがある。
 内容は、俗流オカルト本の対極にあるので、時間の損にはならない。

 次。
 「<Inside N. Korea> Infant deaths rampant due to medical collapse. Colds and diarrhea make them die quickly.」
    10月に入り気温が下がったせいで、北鮮では幼児死亡率が上昇。
 中共からの薬品輸入は昨年から停滞。病院のクスリは払底している。

 1歳から3歳がやられる。百日咳、インフルエンザ、肺結核。
 老人も、風邪や下痢症状から速やかに死んでしまう。

 いまや病院には生理食塩水すらも無い。

 三代目がビビリ屋で、対支交易を続ければ新コロも入ってくると叫び、それで2020-2からほとんど物資輸入が絶えた。その結果である。

 2020-夏には、道都の病院から薬品類がなくなった。それでまず老人の病死率が増えた。

 平壌のロシア大使館は、2021に入ってから、相当の人数を帰国させた。フェイスブックにその理由が投稿されている。北鮮内にいては必要な医薬品すら入手できぬからだと。

 病院にやってきた病人に、医者たちはこう告げるようになった。闇で薬を買って服用しなさい。鍼治療や、民間療法を試しなさい。

 しかし闇市場には中国製の効き目のない偽薬も出回っているのだ。

 北鮮は、中共とロシアがタダでめぐんでくれる薬は受け入れていたが、他の国や機関からの薬のおめぐみは拒んできた。新コロがいっしょについてくる、と三代目が叫んでいたためだ。

 しかし2021-10、ついに、WHOやその他の国連機関が、新コロ対策の医薬品をめぐんでくれるのを受け入れる方針に転じた。

 中共側の税関局の統計は毎月発表されている。それによれば、北鮮は2021-9月に、タバコを210万5253ドルも輸入している。薬にカネを使わず、煙草なんぞを買っていやがるのだ。

 ちなみに「薬品」の名目では48万5128ドルを輸入代に支払っている。

 ※もし平壌市内の特権階層が三代目に不満を抱けば、王朝は打倒されてしまうので、特権階級の嗜好品の輸入だけはぜったいに止められないのである。高級車や高級衣料品の輸入も同様。



ヒトはなぜ「がん」になるのか; 進化が生んだ怪物


イトーヨーカドーの跡地に東急ハンズが来てくれると、嬉しいな。

 Sean Spoonts 記者による2020-12記事「Jumping on a Grenade? Make Sure It’s a German One」。
   第二次大戦中の太平洋戦線で、27人以上の海兵隊員が、日本軍が投げた手榴弾の上に身を伏せて、仲間を守っている。
 とうぜん、その英雄は死んだ……と思うだろう。
 ところがどっこい、そのうち4人は、本人が生き残った。

 いったいどうしてそのようなことがあり得るのか?

 それは、日本製の手榴弾が、他国製の手榴弾とはちがって、欠陥品が多く、且つ、威力も弱かったおかげなのである。

 破片手榴弾にも、攻撃用と防御用の二種類がある。
 攻撃用手榴弾は、破片が飛び散る範囲を抑制してある。投げた本人が死なない用心として。

 かたや防御用手榴弾は、破片が20ヤード以上も殺傷力を保つように設計されている。破片の飛翔速度は毎秒700フィートである。したがって、投げた本人も危ない。これら防御用の手榴弾は、塹壕の中や、胸壁の背後から投擲することが前提とされているわけだ。

 日本軍の91式手榴弾と97式手榴弾は、延時フューズに点火するために、安全栓を抜いたあとで、何か固いモノに上端部を叩き付けなくてはならない。しばしばそれはテッパチである。
 だから海兵隊員は、コツンという音が聞こえたら、次に日本兵が手榴弾を投げてくると予期することができた。

 91式も97式も、炸薬充填量は2オンス。生成される破片は非常に細かなもので、遠くまで達せず、投げた本人を傷つけにくいようにしていた。典型的な攻撃用手榴弾であった。

 日本軍の攻撃用手榴弾は、それを一斉に投擲・炸裂させることにより、敵兵の頭を塹壕内に一瞬だけ引っ込めさせ、その隙に、こちらが一斉に着剣突撃を発起する、「きっかけの作為」のためにあった。
 手榴弾の爆発威力で敵兵を殺してやろうという発想では、設計されていなかったのである。

 日本軍の手榴弾は工業製品として出来が悪く、よく不発になった。発火用のプライマーキャップが輸送中に脱落しやすいという、設計上の欠点も放置されていた。

 ロシア軍の「F1」手榴弾は、攻撃型手榴弾で、これはフランス製のコピーであった。※違う。フランス製をコピーしたのは米軍手榴弾で、ロシア製のは独自である。独自であるがゆえに、フライオフレバーがすっぽぬけ易いという欠点が生じた。仏軍タイプ=米軍タイプには、その欠点がないのだ。

 その破片はしかし、200ヤード先の人馬を傷つけることもあった。
 炸薬は2オンスである。

 イギリス軍のミルズ手榴弾「ナンバー36M マークI」は、WWI中からあるもの。

 ミルズ手榴弾は全体にシェラックワニスが塗布してあって、特にフューズの防湿が期されていた。
 英国では1980年代まで、この系統の手榴弾が製造され続けた。

 米軍がWWII中に製造した「M2A1」破片手榴弾は、破片威力を最大化してあった。

 初期型は「四分の三」オンスの黒色火薬が炸薬であった。これは爆速が遅いので、大きな破片を生成することができた。大きな破片は遠くまで飛ぶ。拇指頭大の鉄片が200ヤード飛び、30ヤードまでは致死的な威力を保ったという。

 太平洋戦線で、洞窟陣地に投げ込むためには、もっと威力の強大な手榴弾が需要された。それは「マーク3A2」である。

 ドイツ軍のポテトマッシャー型の柄付手榴弾「モデル24」は、爆発景況が別格であった。
 充填炸薬は6~7オンスもあった。
 しかしこれは防御用ではない。

 缶体は薄鈑なので、破片がやたらに遠くまで飛ぶことがない。だから投げた当人は傷つかない。
 爆発の衝撃波で敵兵を一瞬麻痺させ、その隙に、味方の歩兵が敵塹壕に肉薄することを可能にする目的の手榴弾であった。

 距離50m前後で手榴弾の投擲合戦となったとき、柄付手榴弾の方が楽々と、正確に投げつけることが可能であったという。これは米兵の証言だ。

 次。
 Tania Snuggs 記者による2019-10-3記事「Putin: I’m not excited by ‘poorly informed’ Greta Thunberg」。
 ※これは古い記事なのだが、当時から構図に大変更は無いとわかる。変わったのは、日本の左翼がプーチン発言を日本国内で紹介しなくなったことか。

 グレタ・ソンバーグ(この時点で16歳。国連演説は8月だった)は少量の偏頗な情報を与えられて、背後で操る利害関係者のためのオウムになっている。
 ご本人は、全世界的な複雑な問題を呑みこめていない。

 同年代の高校生たちに、1週間学校を休んで抗議活動に加われと扇動したことは、まったく感心しない。

 子どもを駆使して、おのれらの利益を代弁させようとする、そのような成人たちがいることは、嘆かわしい――とプーチン。

 後進地域の国々へ行き、なぜそこの人々がこれからもずっと貧困の中で暮らし続けるべきであり、スウェーデン人のような生活水準を手に入れてはいけないかを、彼女はそこで説明するとよいだろう。



TSMCがシナ大陸の顧客データをぜんぶ米政府に開陳するというので中共の大学がパニックに。それは将来の制裁に直結するので。

 Patrick Sauer 記者による2017-11-6記事「How Winnie-the-Pooh Became a Household Name」。
   『ウィニー・ザ・プー』の作者として知られるアラン・アレグザンダー・ミルンは、WWIに英陸軍将校として出征し、1916年の第一回ソンム会戦で負傷。その後も砲撃ショック症(今で言うPTSD)から抜け出せなくなった。

 復員後、ミルンは一家ぜんぶをひきつれ、ロンドンから静かな田舎へ転居した。クロッチフォード農場という所。

 ミルンにはひとりだけ子どもがいて、それがクリストファー・ロビンである。ビリー・ムーンという仇名で呼ばれていた。
 ミルンはその息子と、アッシュダウンの森に、幾度も遊びに出かけた。しばしば息子はぬいぐるみを伴った。息子には、動物のぬいぐるみのコレクションがあった。

 WWI出征前にミルンはすでに有名なエッセイスト兼雑誌編集者であった。戦間期には劇作でも名を成す。

 児童向けの詩を書くようになったのも、戦間期にじぶんが父親となってからである。その詩の中に「クリストファー・ロビン」を登場させるようになった。

 ロンドン動物園には、カナダのウィニペグ州から救出されたので「ウィニー」と名づけられた黒熊がいた。ミルンは息子と共にそれを見たのである。

 「プー」というのは、息子が発する、かけ声のひとつであった。

 それをひとつにして、クリストファー・ロビンが階段を引き摺り落として来るぬいぐるみに「ウィニー・ザ・プー」という名を与えたのは1925年の作中である。

 息子から、プーの話を作ってくれとせがまれて、親父はさまざまな話を作ってやった。それがシリーズ化した。

 プーは腹が減ったので、樹上の蜂の巣からはちみつをとってやろうと考える。まず泥の中でころげまわって姿を偽装し、青い風船につかまって上昇する。プーはハチミツ取りには成功しない。しかしそのキャラクターは、大成功した。

 エレガントな挿絵をつけたのはアーネスト・H・シェパードである。すべて黒一色のエンピツ画であった。

 この二人組が、『ウィニー・ザ・プー』シリーズの世界を創った。100エーカーの森と、動物〔のぬいぐるみ〕たちと、一人の少年。
 話の基底に、わずかばかりの物憂さと哀しみがある。それは、回復不能だったミルンの精神受傷と関係がある。

 シェパードの息子が持っていた「グラウラー(吠え屋)」という名のくまの縫いぐるみを、シェパードは造形の参考にしたという。

 雑誌上に発表されたプーの短編童話をまとめた最初の単行本は、1926-10に刊行された。
  ※クリスマス商戦用のタイミングだ。

 これは英国だけでなく、全世界でヒットした。
 英国内だけで初版3万2000部。米国では年末までに15万部が売れた。戦前の『ハリーポッター』だったと言ってよい。

 この大成功の陰で、クリストファー・ロビンのモデルとして知れ渡ってしまったビリー・ムーンは、世間から追っかけられ、ラジオの声優をさせられ、普通の少年時代を送ることが不可能になり、人生を掻き乱されることになった。これについては伝記作家の Ann Thwaite が詳しく調べている。

 『プー』の単行本シリーズは、第四巻で終わっている。
 有名人ビリー・ムーンは寄宿学校ではいじめられた。WWIIが始まると彼は熱烈に出征を望んだが、健康に問題があって志願が通らなかった。そこで親父の影響力を使って1942に陸軍工兵隊に入れてもらい、イラク、チュニジア、イタリア戦線を転戦する。ビリーはマラリアに罹患した上、砲弾の破片を頭部に受けた。反戦主義者になっていた親父はショックを受けた。

 『プー』シリーズはいちども絶版になることなく、90年間、売れ続けている。すでに50の言語で、累計2000万部が刊行されているのだ。

 ロシア人は、プーというキャラクターは、じぶんたちロシア人がモデルなのだと思っていたという。

 ステファン・スレジンジャーは、「キャラクター」をメガ商品にしたビジネスのパイオニアだ。
 彼はミルンから1000ドルで、北米におけるプーのキャラクター商売の権利を買った。ただしレコード印税や放映権料としてミルンには66%が行く仕組みだった。

 プーはもともと全裸なのだが、スレジンジャーが赤シャツを着せた。
 物語のサブキャラであるピグレット、カンガ、ティガーなどがビッグネームに昇格しているのも、スレジンジャーの商品化戦略のおかげなのだ。

 スレジンジャーは1953に死没。権利を継承した未亡人は、1961年にそれをウォルト・ディズニー・プロダクションに売った。

 ウォルトはこの権利取得を切望していた。というのは、彼の娘が、ミルンの諸作品のファンだったので。

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 Joseph Trevithick 記者による2021-11-9記事「Former Afghan Pilots That Fled To Tajikistan Are Finally About To Leave With U.S. Help」。
    アフガン崩壊の日にタジキスタンに脱出した、もと政府軍空軍パイロットや地上整備員など、約150人が、ようやく、第三国へ渡れることになった。
 機体については、どうなるか、まだ決まっていない。

 ウズベキスタンに逃亡したパイロットらはすでにUAEに移ることができている。

 最終的には、彼らは米国に来るだろう。

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 ストラテジーペイジの2021-11-9記事。
  イタリアは6900万ドルを払って、手持ちの6機のリーパーに、ようやく、対地攻撃能力を付加できることになった。
 いままでは偵察哨戒だけに使っていたが。

 このリクエストは2011に出されていたが米国務省が渋り、4年間も許可を与えなかったのである。
 しかし中共の2つのメーカーがプレデターもどきを中東に売りまくっているので、許可しないわけにいかなくなった。

 欧州では、スペイン、イギリス、フランス、イタリア、オランダがリーパーを取得しているが、米国は最近まで、英国にのみ、空対地攻撃能力の実装を許可していたのであった。



ノー・トレランス政策(初犯から容赦はしないぜ)に基づき、豪州の海上国境警備隊が、北岸沖の珊瑚礁で、インドネシアの密漁船多数を焼き討ち。

 Ben Turner 記者による2021-11-8記事「Giant, Invasive Spiders Have Taken Over Georgia」。

    ジョージア州北部に、商船がアジアから持ってきたと思われる女郎蜘蛛が大増殖。住民のあいだで騒ぎに。

 ただしアトランタ市の北東部では2014年にすでに見つかっていた。コンテナ船のコンテナ内にいたのが上陸したのだと考えられている。

 女郎蜘蛛はシナ大陸から日本にかけて分布する。
 女郎蜘蛛のもつ麻痺毒は、人畜には無害である。ただしアレルギーの人は別。

 女郎蜘蛛は越冬できない。ジョージア州では11月後半に自然死する。

 女郎蜘蛛のメスは400個の卵を絹糸状繊維で覆う。春に孵化した子蜘蛛は、風が吹くとその綿毛を凧にして空中旅行し、棲息地を拡げる。

 ある昆虫学者さんいわく。女郎蜘蛛は益虫である。別な外来の虫であるクサギカメムシ(花卉、穀物や果樹にとっての害虫で、しかも非常に臭い)は北米では天敵を持たぬが、女郎蜘蛛の巣にはかかる。虻や蚊も、減るのである、と。

 ※ナインギャグにこんな投稿があった。家の中でゲジゲジを見ても殺すな。ゲジゲジは害虫ハンターで、その家の中に害虫がいなくなれば、じぶんから出て行く。巣をつくることも、家を汚すこともないのであるから、と。

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 2021-11-6記事「How bad is plastic?」。
    世界初のプラスチックは、1907年に、化学者のレオ・ベークランドが発明した。

 プラスチックは、人造される以前には、この地球上には存在しなかった分子である。
 その名前は、「多」「重合」を意味する「Poly」から来ている。

 プラスチックの分子はどれも、鎖が長い。
 じつは、鎖が長いから、成形がしやすいのである。

 だから、望んだ形状の製品を、大量生産するのが楽である。今日、世界では、1秒ごとに2万本のプラスチック瓶が製造されている。1日だと、20億本になるだろう。

 分子の鎖が長いと、この地球上で天然進化してきたバクテリアの消化能力では、それを分解することができない。だから、プラスチックのゴミは、半永久に残ってしまう。

 「スタイロフォーム」のような発泡樹脂は、1年強で分解されることもあれば、1000年経っても分解されないこともある。これは1年前に、米国の学者がまじめに調査したリポートである。

 ナイロン類似の釣り糸。これを水中に投棄すると、なんと、600年も、腐らずに残るという。

 また最近の研究でつきとめられたこと。プラスチックは、直射日光にさらされる環境に捨てられると、早く分解する。
 従来、ポリスチレンは環境中で数千年も残り続けると思われていたのだが、もし太陽光線にされされる場所であれば、それは200年で分解するという。

 石炭紀に、植物はある発明をした。「リグニン」を合成するようになったのだ。当時の地球には、リグニンを消化分解できる虫もバクテリアも真菌もなかった。リグニンとは、すなわち木質である。

 それゆえ、樹木が死ぬと、幹と枝はひたすら森の地面に堆積した。数百万年、それが繰り返されて、石炭層ができあがったのである。

 ところが、石炭層の生成は、ある時期から、みられなくなる。それは、リグニンが出現して3億年が経過するうちに、真菌(キノコや黴)が、そのリグニンを生物分解して栄養に転化できるように進化を遂げたからだ。

 たぶん現代人類は、バクテリアの進化を加速させて、プラスチックを分解するバクテリアを増やすことができるだろう。

 日本の研究チームが2016年にPETを分解できるバクテリアについて『サイエンス』誌で報告している。プラごみ置き場の堆積物中から、それを発見したのだ。彼らは、そのバクテリアがプラスチックを分解するのに使っている酵素もつきとめた。

 その後、各国の研究チームが、PETの分解を加速させる酵素や工程につき、次々と新しい発見をし続けている。
 ただ、困ったことは、プラスチックは炭素の塊でもあるので、分解すると二酸化炭素が出てくること。

 また、プラスチックに分解酵素や触媒を早く作用させるためには、工程の前半で溶融させねばならない。これにはたいへんなエネルギーが必要で、その点、エコともいえなくなる。

 「バイオプラスチック」という名前には要注意だ。これは新しい発想ではない。
 たとえば昔のフイルムの材料であったセルロイドは、セルロースから作られていた。
 1941年には、フォード社が、大豆タンパク由来のプラスチックで、自動車ボディを作ってみせている。

 近年、ジャガイモやトウモロコシからバッグを製造したとかいう話が報道されるが、今年4月にジョージア南部大学のチームが調べ上げたところでは、そうした新顔の「バイオプラスチック」の半数は、自然状態では生物学的に分解が進まない素材なのだという。のこりも、工場で専門の処理をしない限りは、堆肥化もできない。もし不燃ごみとして埋め立て地に積み上げられれば、従来のマイクロプラスチック同様に、やがて海洋生物の体内に蓄積してしまう。ちっともエコじゃないわけだ。

 豪州クインズランド大学は、PHAという有望なバイオプラスチックを開発した。従来のPETの4倍のコストがかかるが、このボトルを海に捨てた場合、最短1年半、最長3年半で、勝手に自然分解するという。ただし、分解するときに二酸化炭素が出るので「グリーン」だとは言えない。

 英国の研究チームは、製鋼工程に、コークスの代わりにプラゴミが使えるという提案をしている。超音波によってプラスチックを水素と炭素に分解。その水素で酸化鉄を還元。その鉄に炭素を結合させてスチールにする。
 もしこれが実現すれば、自然分解され得ない「バイオプラスチック」よりは、健全な話だろう。

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 indomilitary の2021-11-8記事「Motor Sich Ukraine supplies 30 engines for Bayraktar Akinci drones」。
   Rotaxエンジンの禁輸をくらってしまっているトルコのバイカル・マキナ社は、ウクライナの「Motor Sich」社から輸入した「AI-450T」ターボプロップエンジンを、自社の「アキンジ」無人攻撃機に搭載することにした。とりあえず来年、30基。1基は750馬力である。

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 ストラテジーペイジの2021-11-8記事。
    米陸軍がいま、悩んでいること。
 ドリルサージ(新兵教練係の軍曹)の成り手がない。

 教練中にたまに新兵が心臓発作で死に、それがマスメディアでデカデカと書き立てられるものだから、そのたびに将官連中が過保護な新規則を次々発令して、今では、鬼軍曹が新兵をまったく鍛えられなくしてしまった。

 だが、訓練に身が入らない理由はそれだけではない。白人教官が黒人新兵を指導できないのだ。人種差別だと言われるので。これのおかげで、軍隊内で、必要な規律が保てなくなっている。

 軍隊の金言は古今不易である。平時に訓練で汗を流しておけば、戦場では血を流さずに済む。平時に兵隊を甘やかしていたなら、イラクやアフガニスタンではもっと死傷していたはずである。

 第二次大戦中、米陸軍は、兵隊たちにアンケートをとっている。その結果わかった、驚くべき感想。みんな「訓練が甘っちょろすぎる」と感じていたのだ。
 戦中と戦後の訓練内容を知っている人に言わせると、戦中の新兵の基礎訓練は、戦後に比較して、すこぶるハードなものであったそうである。それでも、当人たちには、不足と実感されたのだ。いざ戦地に出たときに。

 90年代の最悪の強制は、男と女の新兵をいっしょにして同じメニューの基礎訓練をさせたことだった。これは議会からの圧力に起因する。おかげでコソヴォへは、使い物にならないレベルの部隊がたくさん出動することになった。

 鬼教官が怒鳴って新兵を鍛え上げる、このスタイルが議会によって否定された。なぜなら女の新兵は怒鳴られると辞めてしまうのである。結果、こんどは男の新兵に規律を叩き込むことができなくなった。

 2001-9-11事件が、流れを変えた。さらに2003イラク占領作戦でも、90年代のずんだれた訓練では誰の為にもなりはしないことが理解された。

 しかるにイラクとアフガンから米軍が足抜けしてしまったことにより、またしてもこの頃、90年代の悪い圧力の復古版が、議会方向からかかりはじめているわけだ。

 近年、輪をかけて酷いのが、黒人の新兵をドリルサージが怒鳴りつけると、それは人種差別だと言われてしまうこと。これでは軍曹は仕事ができない。「やってられぬ」と思う。
 真面目な軍曹は、燃え尽きて除隊してしまう。



DMZ近くにLILWを埋めるのがそろそろオプションになるな。

 Gao Feng 記者による2021-11-4記事「China slams US curbs on visiting scholars from military-linked institutions」。
    米政府は8月以降、30人弱の中共国籍の研究者について、米国への再入国を認めない決定を下している。この者らは表向きの肩書きは学生や研究者であっても、本国において中共軍と密接な関係がある研究機関から派遣されていると判定されたため、研究者ビザが無効化される。

 再入国が許可される場合でも、本人もしくは両親が中共党員であるかどうか、また出国前に中共政府から「これをやれ」と言い付かってきているかどうかを、尋問される。

 そのさいスマホの写真が調べられる。中共の大学生たちにはときおり「軍事教練」が施されることがあり、そのとき撮影した写真が混じっていたりした場合、当人は米国の空港でトラブルに直面する。

 トランプ政権は2020-5-29に、中共からやってくるポスドクが特にいかがわしいと名指しで指弾して、入国制限を予告した。

 中共軍と一体の関係にあると見られる大学は、北京、哈爾浜、南京などに7つある。

 げんざい米国には、37万人もの支那人留学生がいる。そのうち4割は、理工系だ。

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 Marine Matra News の2021-11-7記事「US Marine Corps (USMC) Plans to Sell AAV (LVTP-7), Indonesia Must Monitor」。
    米海兵隊は2027年までにAAV=LVTP-7をぜんぶ引退させ、ACVに切り替えてしまう計画。
 それで、不要になるAAVを、他国に売るという。
 相手は、すでにAAVユーザーであるインドネシアかもしれないという。

 転売の前には徹底的な検査と修理がなされなければならない。そのためのスペアパーツ調達の話も始まっている。

 インドネシアは韓国から中古のKAAV7A1を15両、貰っている。
 米海兵隊は、すくなくも1311両のAAVを保有中。

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 Nuclear Power in South Korea (Updated October 2021)。
     韓国には24基の原発が稼動中。2基が建設中。運転を終了させられたのは、2基。

 2019統計によると、韓国の電力は、石炭火力で42%、天然ガスで25%、原子力で25%、ソーラーで2%、石油で2%、バイオ燃料で2%、水力で1%、風力でごくわずか、発電されている。

 燃料用のウランは、カザフスタン、カナダ、豪州、ニジェール、その他から輸入している。

 韓国の高レベル放射性廃棄物の処理を担任させる「Korea Radioactive Waste Management Corporation」という法人が2009年に設立された。
 2013年にこの法人は「Korea Radioactive Waste Agency」と改名した。

 韓国には使用済み燃料を処理する中央施設がない。現状、各発電所において、使用済み燃料は保管されている。
 2万トンを処理できる中間処理施設が計画されている。しかしその施設が運開するのは2035年といわれている。

 2015年末までに1万4000トンの使用済み燃料が貯蔵されている。
 その半分は蔚山にあるCANDU炉のオンサイト・プールにある。

 プールで6年間冷やしたあとに、乾燥貯蔵できる。
 また、各原発のプールが満杯になったら、最初から乾燥貯蔵するようにする。

 高レベル廃棄物の最終処分場の話は難航している。なんと2050年代のなかばまでは、それはできあがらない見通しだ。

 韓国の「商工エネルギー省」(MOTIE)は、増え続ける高レベル廃棄物を、海外で貯蔵することができないか、検討している。

 韓国は「再処理」ができない。これは米国がさせないのである。2015-6に米韓両政府は、これからさらに20年、韓国内では再処理をしないことで合意している。

 再処理を外国企業に頼むと、べらぼうに高額な費用がかかる。これは日本がフランスのArevaに再処理を頼んでいる費用から知れる。とにかく輸送コストが高くなりすぎ。

 LILW(低~中レベルの放射性廃棄物)は、200リッター容量のドラム缶に詰めて、各原発の敷地内に貯蔵している。すでに6万個のドラム缶が堆積している。

 2014-6には、ガラス固化したILWを詰めたドラム缶を浅く地中に埋めてしまう処分場ができあがった。
 深さ80m、直径24mの「サイロ」に投入するのである。このサイロが6つで、10万個のドラム缶を埋めてしまえる。

 さらに12万5000個のドラム缶を埋められる施設が2019には竣工するであろう。

 ※この記事は2021-10にアップデートされたと書いてありながら、古い話に終始している。最近事情が隠されているということは、韓国内で高レベルから低レベルまでの放射性廃棄物を持って行く場がもう無いということではないのか。2019に運転終了した蔚山1号炉の跡地などが、大規模貯蔵/処分地なのか?

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 Battle of Torgau。
   トルガウ会戦は、リグニッツ会戦に続いて起こった。
 トルガウ会戦の次の会戦は、ブルケルスドルフ会戦である。
 トルガウの戦い以後、七年戦争は収束に向かっている。

 1760年11月3日、エルベ河西岸のザクセン邦内トルガウ町で、フリードリヒ2世(フリードリヒ大王)率いるプロイセン軍と、オーストリー&ザクセン連合軍との間で、会戦が生起する。

 オーストリー軍には、ハンガリー人、ボヘミア人、シレジア人、クロアチア人、イタリア人、モラヴィア人が混ざっていた。指揮官のダウン元帥は、ザクセン軍もまとめて指揮した。

 プロイセン歩兵3万5000人。騎兵1万3500騎、野砲309門。
 墺軍側は、歩兵4万2000人、騎兵1万騎、野砲275門。

 プロイセンの擲弾兵の軍帽は前額部が真鍮板であった。
 歩兵銃隊と砲兵隊の軍帽は、擲弾兵用のサイズを小さくしたものであった。

 フリードリッヒは、マスケット銃の銃口から弾薬を装填するのに必要な槊杖を、従来の折れやすい木製から、折れにくい軟鉄製に変更させていた。しかもそれは天地の区別が無いデザインであった。

 プロイセンの連隊は、郷土編成連隊であって、入営者はすべて同郷者である。
 入営後も、種まきや刈り取りの農繁期には、一時帰郷がゆるされる制度となっていた。

 毎年秋に、連隊の訓練検閲がある。大王が要求した練度に達しているかどうか、評価される。

 特に、ポツダムで毎秋に開催される台覧訓練検閲には、かわるがわる数個の連隊が指名されて、集められた。国王が親臨する。
 もしこのとき、連隊の練成レベルが不合格だと思われたときは、その連隊の将校たちは講評のさいに満座の中で叱責され、場合によってはその場でクビにされた。

 この厳しい訓練のおかげで、プロイセン軍の部隊は、戦場を疾駆するスピード、機動の自在性において、他の欧州陸軍をつきはなせるようになっていた。

 重騎兵は、胸甲をよろっていた。

 軽騎兵連隊は、15世紀ハンガリー式の、フッサール騎兵である。
 墺軍の軽騎兵はとうぜんハンガリー人。だが、当時は他国の軍隊でも、皆、軽騎兵はハンガリー騎兵のような格好をしていたのだ。

 フリードリヒは、第一次シュレジェン戦役のあと、軽騎兵を改革していた。高度な斥候の機能を持たせるように。

 砲兵にも、第一次シュレジェン戦役の後、「騎砲」が加えられ、騎兵を野戦砲が随伴支援するようにした。

 オーストリー軍が布陣したのは、エルベ河畔の、トルガウ町の郊外。そこに、両翼を湖と湿地に依託できる、防御にとても適した高地があった。一帯は、深い森林地帯である。が、攻撃しようとするプロイセン兵たちには土地勘が十分にある。

 そこでフリードリッヒは、一部部隊をもって敵正面(片翼正面)を牽制させつつ、主力は敵の反対翼をひそかに大きく迂回し、正面と背後から同時に襲いかかろうと考えた。大森林中の長駆機動になるが、日ごろの訓練と、地元の案内人がいれば、成功する。

 フリードリヒはみずから3列縦隊の迂回隊を率いて森林内を通過し、墺軍陣地の片翼をまわりこみ、背後から攻撃開始。
 ダウンは砲声を聞くと、守備隊に方陣をつくらせて、全周からの攻撃に対処できるようにした。

 フリードリヒ自身が被弾して落馬・昏倒するほどの激戦だった(タマは貫通しなかったので助かった)。

 ダウンも足に被弾して、戦場から去るしかなくなった。それで陣頭指揮は不可能に。

 墺軍は、パニックに陥ることなく、整斉とエルベ河を渡河して、またドレスデンまで戻って行った。

 このトルガウ会戦にて、プロイセン将兵の死傷者は1万6670人。
 墺軍の死傷は8500。捕虜は7000人であった。

 つまりフリードリヒは、トルガウ陣地を攻略して勝利はしたが、惨憺たる損害を蒙った。お気に入りの擲弾兵の10個大隊もが、墺軍野砲のために吹き飛ばされていた。

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 Tyler Durden 記者による2021-11-6記事「NASA To Crash Spacecraft Into Asteroid, Testing Earth’s Planetary Defenses」。
    NASAは11-23に「スペースX ファルコン9」ロケットに載せて「DART」試験衛星を地球周回軌道に投入する。
 3年後に地球に近づく「NEO」(地球接近物体)—この場合は太陽周回彗星(岩石性)—に、このDARTをぶつけてコースを逸らせるかどうかを試す。

 DARTの重さは1200ポンドにすぎない。対象の彗星は「ディモルフォス」という名で、全長525フィート。2022年の9月26日から10月1日にかけて、地球をかすめる。

 うまく命中させれば、ディモルフォスはわずかばかりコースを変えるはずである。
 将来、地球を直撃しそうな彗星がやってきたとき、このデータが役立つ。

 地球にぶつかる十分な手前で、ちょっとだけコースを変動させてやればいい。それで、その隕石は、確実に地球からは大きく逸れることになる。SF映画のように、水爆で破壊する必要はないのである。

 中共の国家宇宙科学センターは、「長征5」を23基使えば、エンパイアステートビルと同じ大きさの隕石のコースを変えてやることができる、と試算している。彼らも、対彗星実験に、意欲的なのだ。