「COLD WAR II」

 2021-10-23の書評「Chinese President Xi’s “Secret Philosopher” Analyzed America And His Findings Could Reverse Our Country’s Decline」。
   習近平のチャイナドリームだとか一帯一路だとか腐敗撲滅だとか、そのすべての政治キャンペーンの趣意書は、王滬寧が書いた。王滬寧は江沢民によって抜擢された、1955年生まれの、当代中国随一の理論派政治局員である。

 習は外国人と親しくしない。だから何を考えているのか分からない。しかし王滬寧は米国の大学で客員教授をしていたことがあり、著作があり、米国を滅ぼすのは米国だという考えを持っている。王滬寧の対米観を分析することが、中共が進みつつあるコースを正しく判定する鍵だ。

 直近の半年で、習近平は、チャラいキャラクターのテレビ俳優を禁止し、有名人の子どもをTVリアリティショーで取り上げることを禁止し、美容整形医療のTVCMを禁じた。すべてその背後には、王滬寧の理論がある。

 つまりこれらは熊プーの軽々しい思いつきなどではないのだ。もっと根深い、王滬寧の前々からの世界観がストレートに出てきているのである。

 中共は一人の独裁でなければダメなんだというのが王滬寧の信念だが、さらにその独裁者には、健全なシナ社会を構築する義務もあるんだと王滬寧が焚き付けてやまないのである。

 欧米の病的社会を、中共に移入させてはならないという王滬寧の思いが、熊プーを通じて、いよいよ実際の政策に反映されているのである。

 王滬寧が何を考えているかを知るには、滞米3年の末の1991に本人が書いた『アメリカ対アメリカ』を訳して読み込まなくてはいけない。いままでこの英訳が、なかった。

  ※理由はこの書評の後半であきらかになる。米国の黒人はどの町でもどうしようもなかった――とハッキリ書きすぎているのだ。これでは大手出版社が尻込みしてしまうわけだ。

 2000年前から存在するのにパッとしない「シナ文明現象」と、建国200年にして世界をリード中である「アメリカ文明現象」の違いはどこから来ているかを解明することこそ、在米のシナ人インテリの義務じゃないかと、王滬寧は吼える。
 そこを解明することで、中共は強くなれるはずだと。

 王滬寧は、「米国の都市部」と「米国の田舎」の違いに、最も興味を持っていたようである。

 米国は、その社会の中に危機を抱え込んでいる、と王滬寧は見る。

 アメリカ合衆国は、「価値のデス・スパイラル」の渦中に在る。

 王滬寧は、アレン・ブルームが『アメリカン・マインドの終焉』の中で嘆いていたテーマに注目する。今日の西洋の大学は、西洋文明を成立させた伝統の価値を学生に伝授することができなくなっているのだ、と。

 ブルームに言わせると、1950年代の文化相対主義が、特に、有害であった。
 その風潮が、西洋を鞏固にしてきた西洋哲学および文学の主流を学生に学習させなくなった。その結果、若い西洋人は、自然と科学と人間の位置関係を自己把握できなくなり、西洋文明を未来に推し進めるパワーを持てなくなってしまった。これは文明の自己破壊である。

 ブルームが、大学で学生たちに、これまで印象を最も受けた書籍は何かと尋ねたとき、誰も古典名著の名前を挙げなかったので、衝撃を受けたそうである。

 フェミニズムが、19世紀の名作小説を貶めている。しかし1990年代のフェミニズムは19世紀の西洋文化を経た上でしか成り立たないものなのだ。そこを捨象するニヒリズムが、米国のインテリの間に蔓延している。

 王滬寧は、米国の旅行会社のシステムと、農村に、最も感銘を受けた。シナでは農家といったらそれは核家族ではあり得ない。ところが米国の農家には夫婦が2人しか住んでいない。シナと米国では「農民」「農村」の意味が全く異なるのだと気づかされた。

 そして王滬寧は気づいた。1980年代の米国では誰も農業をやりたがっていない。臭くて汚いと思っている。じっさい、そうである。息子も農家を継ぎたくない。

 米国政治の安定は、米国社会が決して食料を筆頭とする必需物資に不足することはないという下部条件によって支えられている。今後、それは崩れるかもしれない。

 こんにち、アメリカの農民の平均年齢は57.5歳であり、一部の地域では60歳を超えている。

 いま習近平がテンセントやアリババなどのテック企業をいじめているが、これも王滬寧の危機感に基づいている。王滬寧は、《社会を骨なしにするもの》を憎んでいるのである。社会の「コア」を防衛しなければならないと信じているのだ。

 ゲーテいわく。外国語をひとつも知らん者は、じぶん自身についても知ることがないと。

 次。
 Frances Wilson 記者による2021-11-4記事「Yours disgusted, H.G. Wells: the young writer finds marriage insufferable」。
  新刊紹介である。 Claire Tomalin 著『The Young H.G. Wells: Changing the World』。

 H・G・ウェルズは1866生まれ。父はクロッケリーやクリケットのバットを売っていた。母親は44歳で、その末子であった。

 本人の記憶では母親はいきなり老婆の姿で思い出される。歯がもう何本も抜けていたという。
 HGは子どものとき、脛の骨を折った。
 その4年後、こんどは梯子から落ちて大腿骨を折り、ショップの仕事はできなくなった。

 母はこの息子とともに、ある金持ちの家に住み込みのメイドとなって引っ越した。

 HGは14歳で学校をおえたが、布地商店で働きながら独学し、18歳の時点では教員になろうとしていた。運良く、某教育機関にてトーマス・ハクスレイ教授の生物学を専修できることに。

 栄養不良の貧民として育ったHGの体重は、18歳で98ポンド=44kgしかなかったという。

 20歳になっても、HGの体重は115ポンド=52kgであった。その年、ラグビーの試合中に腎臓と腎盂に損傷を蒙った。

 23歳にして彼の身長は生涯最大点に達した。5フィート7インチ=170.1センチであった。

 翌年、彼は動物学でクラス筆頭の成績をおさめたにより、動物学会員に選ばれた。その時点での体重は117ポンド=53kg。
 同じ年にインフルエンザに罹り、右肺充血の重症。しかしすでに彼は貧困階級を脱していたので、手厚い治療を施されて、生き残った。

 この頃から小説を投稿するようになったが、なかなか採用されなかった。しかし、次第にコツを掴む。

 HGは20歳のときに従姉妹に結婚を申し込み、26歳で婚姻を許された。その時点でHGの体重は112ポンド=50kg に落ちていた(40代からは再び太ったという)。

 ウェルズはこの結婚に幻滅した。面白かったのは最初の半年だけであったという。

 翌年、ウェルズはまた喀血。ほとんど死にかけた。

 ところがまさにそんな年に彼は某新聞に小説を16回載せてもらい、作家としての収入が、教員としての収入を上回った。

 三十代を通じて彼は喀血することがあった。最初の妻とは離縁し、二人目と暮らした。
 この二人目の妻はウェルズの秘書のような仕事をさせられた。ウェルズは『タイムマシン』の大ヒットによって大人気作家になり、以後、複数の不倫を重ねるようになる。

 ※ナインギャグにこんな投稿があった。もし将来、「時間旅行」ができるようになったとして、最初に時間旅行を始めた者が誰なのか、誰にもわからないよね、と。



これから要注意なのは、まずバルーンとドローンの結合使用。そして将来は、マイナス揚力のドローンがバルーンを牽引するかも。

 市販されている趣味級のDJIドローンは、爆発物などの余分な重量を持ち上げられないように、新商品になるほど、搭載余力を削る努力を、メーカーが続けている。

 だが他方では、滞空時間は伸ばさねばならぬ。これは重い電池を積めることを意味するので、プロの改造技師が、小容量の電池と取り替えてしまえば、いつでも、搭載力の余裕が復活するだろう。

 また、手持ち資金に余裕のあるテロリストは、最初から、馬力十分な、業務用のドローンを入手するだろう。

 さらに、「水素バルーン」や「ヘリウム風船」の揚力を利用することもできる。

 固定翼機の無人機の尾部から、軽量のナイロン紐を曳航させる。そのナイロン紐の末端に、数mの長さの金属ケーブルを結びつけ、さらにその金属ケーブルの終末端に、金属ケーブルの重量よりもわずかに揚力が勝るバルーンを結びつける。

 こうすれば、固定翼機の無人機が、自力だけでは持ち上げられない重さの金属ワイヤーを曳航して、短距離を水平に飛行し、そのまま変電所へ上空から「特攻」することが可能になるかもしれない。

 クォッドコプターとバルーンを組み合わせる場合には、話がむずかしくなる。
 たとえば、投下したい金属ワイヤーよりもわずかだけ揚力が小さいバルーンを使い、そのバルーンごと、ナイロン紐によってドローンが垂直に持ち上げ、短距離を水平運搬するという技法が、まずは思いつかれるだろう。
 ドローンの下にバルーン、その下にワイヤーという、三段重ねの、串団子飛行態である。
 しかしこれはとても厄介だ。
 揚力がちょっと変動すると、小さなドローンではコントロールできなくなってしまうだろう。
 ローターとバルーンの接触による不意のバルーン破裂も、生じやすいだろう。

 そこで、特攻兵器スペシャルとして、「マイナス揚力」のクォッドコプターが開発されるだろうと思う。
 すなわち、いちばん上にバルーン、その下に高導電性のタフな金属ワイヤーが数m。そしてその下に、負の揚力を発揮するクオッドコプターを吊るす。

 このクォッドコプターは、プラスの揚力は発生せず、マイナスの揚力によって、バルーンとケーブルを「牽引」する。
 つまり、バルーンの揚力は、「ケーブル+クォッドコプター」よりも大なのだが、クォッドコプターの「牽引力」=「下向きの最大推力」は、バルーンの揚力よりわずかに大きい。それによって、水平飛行を可能にするのだ。

 攻撃標的である変電所の上空に来たら、バルーンとケーブルの接合部を切断すれば、特攻は成功するだろう。

 次。
 Matt Korda and Hans Kristensen 記者による2021-11-2記事「A Closer Look at China’s Missile Silo Construction」。
    この夏、世界の一般人が知ることになった、中共のICBM新基地。玉門、ハミ、オルドスには「東風41」の多大サイロ基地が。そして、吉蘭泰鎮には小規模な、サイロ式「東風41」の訓練基地が。

 すべてにおいて大拡張工事は今も進展中である。

 これまでに解析できた特徴。
 まず、サイロ工事全体を、敵の偵察衛星から仔細に観察されないように、工事する場所に大きな天蓋シェルター構造をつくって覆い隠し、しかるのちにその下でサイロを構築するパターン

 最初に吉蘭泰鎮でこれをやり、ついで、3箇所の巨大基地工事に応用している。

 中共は、このシェルター養生工法を1970年代から軍事工事で採用している。衛星写真では、それは底面が長方形のドーム式テントのように写る。最近は、円形のものも。

 まずサイロの場所が選定される。
 その周囲の邪魔な物が廓清される。
 そこに巨大ドームテントが架設される。
 その下で、穴掘り作業が始まる。

 このシェルターの目的は、サイロの基礎部分の構造を敵に教えないことにあるようで、サイロが半成すると、ドームテントは除去され、露天で残りの工事が仕上げられる。
 ドームテントは、展張も撤去も、2日あればできてしまうようである。

 吉蘭泰鎮のある内モンゴルでは冬はマイナス25度になる。この気温でコンクリートを打設するとクラックが入ってしまうので、ドームで覆うことには保温の意義もある。

 コンクリート養生中に砂塵が吹き込むのも防止できる。

 春の洪水にも気をつけねばならぬ。サイロは土地よりも高く土盛りしてあり、防水柵も巡らしてある。

 ドームテントはあきらかに、内部を与圧してある。西側諸国で、臨時スポーツ興行設備に使われるものの応用だ。外形には数種類がある。

 どれも、作業員用の出入り口と、工事車両用の出入り口があり、出入り口はエア・ロック構造である。
 外部には空調設備がある。これによって内部の気温も調節ができ、通年、最速で工事を進めることができるのだろう。

 謎のトンネル構造物はハミとオルドスで見られるが、玉門には見られない。



こんかいはトレヴィシック記者まつり かい。

 Joseph Trevithick 記者による2021-11-4記事「Likely Drone Attack On U.S. Power Grid Revealed In New Intelligence Report (Updated)」。
    ペンシルベニア州で昨年、DJIの市販ドローンである「Mavic 2」を使った、変電所を狙ったテロ攻撃があったようだ。さいわい、不成功だったようだ。

 1機の「Mavic 2」から細いナイロン紐を垂らし、その下端に、短いが太い銅線を吊るして飛ばす。それによって施設に短絡を起こさせようとした。

 この部内リポートは、先月、提出された。

 ウェブサイト『ウォーゾーン』でも、このタイプのインフラ・テロが起きる恐れを、過去に繰り返し、警告してきたところだ。
 たとえば2019にアリゾナ州のパロヴェルデ原発(米国最大の原発)に対して、幾度もドローンが接近した事案。いまだに詳細は解明されておらぬ。

 特だねはABCニュースが報じた。2021-10-28に、本土防衛省DHS、FBI、国家対テロセンターNCTCの三者が合同でまとめた『統合情報速報(JIB)』の内容だ。
 ABCが入手したそのコピーによると、ペンシルベニア事件は2020-7-16に発生したらしい。

 ペンシルベニア事件の現場は、リメリック原発である。
 使われたDJIのクォッドコプターからは、カメラと内部メモリーカードが除去されていた。本体を軽量化し、そのぶん、銅線を吊るして飛べるようにし、発進点やユーザーに関するヒントを警察に教えないようにする改造である。

 このドローンから、2本のナイロン線を垂らし、そのナイロン線の両端を、銅線でつないであった。

 犯人は、1991年の湾岸戦争で、米軍が発射したトマホーク巡航ミサイルの中に、高導電性のカーボンファイバーがぎっしり詰めてあって、それをイラクの変電所の上を航過しながらばら撒いたことにより、イラク全土に停電を起こした作戦から、ヒントを得ているに違いない。

 また1999年には米軍のF-117ステルス攻撃機がセルビア上空で、グラファイト・フィラメントをぎっしり詰めた「BLU-114/B」クラスター爆弾を投下し、やはり全土を停電させた事例も、公知である。

 「マヴィック2」の価格だが、今だと、2000ドルから4000ドルで、誰でも通販で買える。

 ※2018年にPHP新書で出した『日本転覆テロの怖すぎる手口』の中で書いたかと思うが、テロリストが原発を停止させようと思ったら、その出力の高架送電線路の真下で、2個の水素風船を金属ワイヤーで結んだものを、何個も昇騰させれば、高圧線は短絡し、安全装置によってシャットダウンが起きる。わが国の山間僻地の高圧線路を46時中巡回警備することは至難なので、すべての鉄塔上に監視カメラを備えるべきであるというのが、小生の主張である。この投資は、電力会社にとってはささやかな金額にすぎないが、誘拐犯罪者等の林道利用を不自由化し、またたとえば航空機が奥山に墜落したときに、視覚的にその位置をただちに把握するのにも役立つので、社会を安心化する意義は著大なのだ。

 次。
 Joseph Trevithick 記者による2021-11-4記事「Marine Corps Rejects Reports That It ‘Surrendered’ To British Forces During Exercise」。
    米本土でさいきん実施された米英軍の部隊対抗演習において、英ロイヤルマリンズが、米海兵隊を大敗させたという噂がかけめぐっており、米海兵隊はそれを打ち消そうとしている。

 この噂の元は英本国の複数の新聞。

 この合同訓練は「グリーン・ダガー」と称されるもので、加州のモハヴェ砂漠の演習場を使う。すぐ近くに海兵隊の「トゥエンティナイン・パームズ」基地がある。

 「グリーン・ダガー」には、カナダ、オランダ、UAEからも部隊が参加する。このたびは9月下旬~10上旬末に実施された。

 「グリーン・ダガー」は、それ自体が、予行演習のようなものなのだ。この予行演習を済ませたあとで、同じ面子で、10月に、本格的な大演習「マリン・エア・グラウンド・タスクフォース実戦演習」に臨むわけ。

 演習の目的は、多国間でのインターオペラビリティの確立と、高度な実戦準備態勢の維持である。

 UAEから派遣されてくるのは「大統領護衛隊」で、これは米海兵隊をモデルにした部隊だという。

 海兵隊の広報いわく。一連の招待訓練は練度を高めるメニューになっており、勝者も敗者もないのである。まして「降伏」など発生しない。

 SNSに英人が投稿している内容を見るに、米側は海兵隊の「レイダー」連隊だったらしい。英側は歩兵が40名で、それに若干のCASと砲兵支援が付けられていた。
 CAS機も、英国からはるばる持ち込まれていた。

 次。
 Alex Wilson 記者による2021-11-5記事「Navy base in Japan adds a third floating barracks to ease living-space shortage」。
     米海軍は、軍港の埠頭に横付けして、「水上の兵舎」として使用ができる「補助宿泊艀(Auxiliary Personnel Lighter)」を複数、保有している。このたび、最新の「APL 67」号が、横須賀にやってきた。

 ドライドックで船体整備中である軍艦の乗員の水兵が、ここでしばらく寝泊りするのだ。

 艀は全長269フィート。537人の水兵・兵曹と、44人の准尉、28人の将校を泊める。
 繋留される場所は、整備中の軍艦の船渠に近いため、緊急時にも便利である。

 このバージ、単なるタコ部屋とは違う。家族の子ども用の学校、大食堂、コンビニショップ、床屋、病院、小規模なトレーニングジムも、艀内には併設されているのだ。

 これ1隻を建造するのに、4000万ドルかかっている。自力航行はできないので、航洋タグボートで曳航してもらい、7月にサンディエゴを出港。36日かけて太平洋を横断して、10月19日に横須賀へ入港した。

 居住区はさすがに狭い。水兵は、15人から24人が、一部屋に押し込められる。各コンパートメントに、トイレは1~2箇所、ついている。

 本艦の入渠の期間によって変わるが、最短で4ヶ月、最長だと9ヶ月、水兵たちは、ここで暮らさねばならない。

 横須賀には、この他にも『YRB30』と『APL40』という、浮かぶ宿舎がある。どちらも1945年に建造された老朽艀だ。ただし自航する必要のない強みから、どちらもあと10年は使えるという。

 この、もとからある2杯のバージが、このたび、満杯になってしまった。4隻の軍艦の入渠メンテが重なったため、この2杯のバージに、それらの乗員がすし詰め。

 そこで、あらたに『APL67』が到来したことで、さらに3隻の軍艦を入渠整備させてもよくなった。それらの3隻分の兵員を、『APL67』で収容できるのだ。

 また、これは3年先の話だが、佐世保にも、新しく1杯の「バーシング・バージ」が配備される予定。

 次。
 Marine Matra News の2021-11-4記事「United States Navy exercises torpedo loading to submarines in Saipan waters」。
    サイパン沖の米領海にて、サブマリンテンダーの『USS フランク・ケイブル』が、ロサンゼルス級SSNの『ハムプトン』に対して、M-48魚雷を補給している訓練映像が公開された。
 この積み込みは10-22に完了したという。

 『フランク・ケイブル』が2012年いらいの常駐基地たるグァム島を離れて洋上補給をしてやるのはとても珍しいという。同艦は1978年に就役した。

 次。
 Joseph Trevithick 記者による2021-11-3記事「China’s New Ballistic Missile Subs Could Strike The U.S. Without Sailing Into The Pacific」。
   SLBMの「巨浪2」のレンジは正確には不明だが、8000kmと9000kmの間(=5000マイル前後)だろうと見積もられている。
 この「巨浪2」を発射する『094』型SSBNは、海南島の基地に多数所在するのだが、そこからアラスカまででも5000マイルあるし、ハワイまでは6000マイルある。さらに米本土西海岸からは7000マイル離れている。つまり、海南島近海から発射しても、ハワイや西海岸名には届かない。

 より射程の長い、すなわち7500マイル届く「巨浪3」が完成してくれれば、事態は変わる。
 次世代SSBNの『096』型が、渤海湾の奥に隠れながら、米西海岸を打撃できるようになる。

 じっさい中共海軍は2018に、「巨浪3」の試射を渤海からやっている。

 海南島は外洋に暴露しすぎていて、SSBN基地としてはまったく具合が悪い。だから将来はSSBNの主たる基地は渤海に移されるはずである。ここなら米海軍のSSNも手を出しにくいので。

 渤海なら、潜水艦長に対して、北京の党中央から、間違いなく指令を伝えたり、連絡を確保することができる。

 あとは、「巨浪3」と『096』型のコンビがいつ、登場してくるか。それだけ。
 既報では、その組み合わせは、2025年までは、実現すまいという。
 そうなると、シナ海軍は、なんとか古い『094』型にあたらしい「巨浪3」を運用させられないか、考えるはずである。

 ペンタゴンの中共リポートは、中共軍は「空中発射式ICBM=ALBM」を整備することで「三本柱」の完整を急ぐだろうと指摘している。



日本転覆テロの怖すぎる手口 スリーパー・セルからローンウルフまで (PHP新書)


地球が温暖化すると、栗と甘蔗の「北限」が北上するから、北朝鮮にとっては、グッドニュースだろう。

 2021-11-3記事「North Korean soldier injured picking chestnuts in leader Kim Jong Un’s name」。
    平壌南郊に駐屯する北鮮軍部隊が、今年もまた「栗の収穫」に動員されている。兵士たちは栄養状態が悪い。1兵士は登らされた木から転落して腕の骨を折った。

 ノルマは1人毎日30kgで、これは2500個から3000個を意味する。その1個たりとも、じぶんで食べることはゆるされていないという。
 これは、負傷した兵士の父親による告発である。

 この栗は皮付きでローストされ、平壌市民に対して、200グラム2000北鮮ウォン(米ドルにして0.39ドル)の特価で販売される。他の地域では、倍の値段で売られているのだが。

 つまり三代目が首都住民に特に恩恵を施しているのだから住民は叛乱するなよ、と宣伝しているわけである。

 平壌では、焼き芋も売られている。

 2016年まで北鮮兵で、今は韓国に暮らしている男の証言。毎秋、全部隊が栗摘みに動員されていた。栗の木は、他の樹種よりも、枝が折れやすいため、常に転落事故とは隣り合わせの作業であった。

 この栗林は天然林ではない。栗だけを残して意図的に増やした広い山地が、栗を収穫するための専用の果樹園のようになっているのである。そこから平壌の中央青果市場へ実が運ばれる。だが収穫の人手は足りないので、近郊軍隊が総動員されるのだ。

 時に軍隊は、近郊の村の子どもたちが、この栗山に入って栗を拾わないように、結界線をつくって警備をさせられる。子どもを追い返す役目をやらされている兵隊たちは、たいへん気の毒に思うのである。

 北鮮陸軍はげんざい、80万人以上。徴兵の年限は、なんと10年である。

 次。
 Alex Hollings 記者による2021-11-3記事「America really launched an ICBM from the back of a C-5 cargo plane」。
  1974年のこと。
 キッシンジャー国務長官は、ブレジネフ書記長とウラジオストックで会談して米ソ戦略兵器制限条約(SALT)をまとめるためには、米国の核軍備ポテンシャルの大きさを前もってソ連に見せ付けておかないとダメだと感じていた。

 そこでC-5輸送機が注目された。C-5は、当時の主力戦車、重さ50トンの「M60」を空輸できる輸送機として開発されていた。
 パレットの「橇」を含めて8万7000ポンドの「ミニットマン1」ICBMは、楽々と収容できる。

 SALTのためのサミット開催まで90日しかなかったが、空軍はその開催の前に、C-5からミニットマンを空中投下し、空中でブースターに点火する実験をデモンストレーションすることになった。

 難しいと考えられたのは、投下の瞬間だった。C-5は最大で16万4000ポンドの荷物を積み込めるのだが、それを空中投下するときは、一度に最大4万1000ポンドずつ以下に、制限をしていた。つまり16万ポンドの積荷ならば、4回に分けて投下する。そうしないと機体の重心が飛行中に激変して、操縦不能に陥るおそれがあるのだ。「ミニットマン1」はこの4万1000ポンドを超過していた。

 投下手順は、まず後部ドアを開け、ドラッグパラシュートを放出。それが「橇」を引っぱるので、「橇」のロックを外してやれば、パラシュートによってまっすぐ後ろへ荷物が引きずり出される次第。

 そこでは、長さも問題になる。C-5はふつう、長さ28フィートの荷姿の物料を投下する。
 3段式ロケットである「ミニットマン1」は、長さ57フィートもある。
 これが、綺麗に引きずりだされずに、中途半端にひっかかってしまったりすると、C-5はバランスを崩して墜落するかもしれない。

 これだけの危険が予想されるので、ふつうならば、じっくりと段階的に、時間をかけて実験するものだ。
 だがこのときは、時間の制限が先にあったから、諸段階が巻き上げられて、たてつづけに実行された。

 テスト飛行は10回することになった。最初の7回では、徐々にダミーの積荷の重さと長さを増やしながら、パラシュートで落としてみる。
 そして最後の3回は、ホンモノの「ミニットマン」ミサイルを搭載する。
 ロケットモーターの点火までやるのは、最終の、10回目だ。

 実験には2機のC-5が指名された。

 投下高度は2万フィート。これなら機体のバランスが大きく崩れてもパイロットには回復操縦の余地がある。リリースは、機首上げの姿勢でなされることになった。

 投下の瞬間、タイム・フューズが始動する。それにより、8000フィート落下した時点で、第一段ブースターが点火される。

 ただしこの実験では、二段目と三段目は点火しないことになっていた。

 1974-9-6、初の、4万5000ポンドのドロップは、成功した。

 もっと重くした、続くテストで、引き出し用のパラシュートは32フィートのサイズがひとつだけでは力不足だと判明した。
 パレットが速やかに引き出されず、もたついてしまったのだ。
 そこで、32フィートサイズの引き出し用パラシュートは、2個、とりつけられることになった。

 1974年10月24日、最後のテスト。
 「荷車を傾けて満載の水を一挙に捨てたような感じだった」と、テストパイロットは回顧する。

 大成功だった。
 この最終テストでは、実戦ならば二段ロケットが点火するタイミングで、ミニットマンの上昇を中断させ、パラシュートで太平洋に着水させた。

 この実験の1年後の1975-11に、アカデミックな公式ペーパーが公表され、その中で2人の空軍将校が、C-5Aは複数のミニットマンを積載して空中から発射することができるだろうと主張した。

 今日、C-5Mは最大で28万5000ポンドを積載できる。「ミニットマン3」なら、3発を搭載できる計算だ。

 空中発射式のICBMは、結局、実用化されなかった。理由は、もともとこれは米国の側に「第二撃」の温存を確実にする手段として実験されたのであったが、そのテストがこのように成功してみると、こんどはこの技術を、米国による「奇襲的第一撃」のために使えるという、新たなポテンシャルが生じてしまったためだった。それは米ソの核軍備の均衡安定を攪乱してしまうので、政治的に、まずいのである。

 つまりソ連側が、それならますますソ連の方から先に、手持ちのすべての核ミサイルを発射してしまわねばならぬ、という気になるのではないかと懸念された。

 ※中共体制とSLBM(SSBN)とは相性が悪い上、国産の新鋭ステルス戦略爆撃機が2030までに仕上がるわけがないから、米国流の「三本柱」は米支決戦の日には間に合わない。そこで中共は、大型輸送機から「東風41」を空中発射させることで、鉄道機動式、トラック機動式、サイロ式とあわせて、「ナンチャッテ4本柱」を構成するつもりではないかと、私は予想する。



高級車の盗難防止は、メカニカルな「アクセル・ペダル・ブロッカー」の併用が善い筈。

 正規オーナーが右足首もしくは右靴の中に仕込んだ「ICタグ」がないと、アクセルペダルは1mmも沈み込まない仕組み。物理的に。

 それではうまく行かぬという場合は、メカニカルにアクセルペダルをブロックする、別な方法もあるだろう。

 昔のドアの窓ガラスを上下させるのに、手動の巻き上げハンドルが用いられた。それに類似した、物理的なスクリューハンドルをフロントパネルに設ける。それを一方向に回転させる操作によって、メカニカルリレーだけでつながっているアクチュエーターが、ペンチで切断することのできない太さの金属棒を、アクセルペダルのロッドの裏に押し当てる。それで、物理的に踏み込めなくする。

 ソレノイドでサッと突き出す電磁アクチュエーターだと、誤作動がおそろしい。しかし、ラック&ピニオンのような緩慢なメカニカルリレーならば、不意の誤動作はありえない。そのハンドル部分のロック解除を、物理的なキーによってしかできぬようにしておくのが、もう一段の「冗長性」の付与になる。

 次。
 ストラテジーペイジの2021-11-4記事。
   フィリピン軍に、70両の、中共製の軍用トラックが納品された。
 この調達は公開競争入札で、入札に応じたのが、中共メーカー、韓国メーカー、ロシアメーカー。そのうち中共のメーカーが、選ばれた。

 中共の、HMMWV級の軍用タクティカルトラックとしては「BJ2022」がある。これは中共のメーカーとクライスラー社のジョイントベンチャーが設計した。ジープのチェロキーをベースに、やや大型にしたものだ。

 タイプがふたつあり、長い方は、往年の米軍の「3/4トン・トラック」のように使われている。
  ※これはウェポンキャリアのことではないだろうな。パワステの無い時代の。

 中共には「CSK-181」という、米軍のJLTVを真似た軍用トラックもある。

 HMMWVもどきの中共製トラックで、中共軍に正式採用されているものは「EQ2050」という。数はそんなに多くない。その装甲タイプは「EQ2058」という。それを6×6にしたものもあるという。

 ※1987年のチャド対リビアの戦いは「グレート・トヨタ戦争」と呼ばれているそうである。チャド軍が400台のトヨタ製ピックアップにソ連製重機関銃をピントル架装した部隊で勝利を収めたので。

 次。
 Patrick Tucker 記者による2021-11-2記事「Quantum Sensor Breakthrough Paves Way For GPS-Free Navigation」。
    量子を使ったナビゲーションシステムとはどんなものか。
 原子を絶対零度近くまで冷やすと、その原子の挙動観察が、INSの代わりに、使えるようになるのである。GPSのような外部の電波には依存しないから、敵は妨害は不可能。旧来のINSより精密。だから米軍は期待を寄せている。

 課題は、外来の余計な分子が、その量子ナビ装置の内部に侵入して来ないようにすること。基本的には、高度な真空をつくってやらねばならない。そして、磁力や光を使って、外来の余計な分子を阻絶または吸収してやる。
 このたび米国の一研究チームは、アルミナや、アルミと珪素の合金などにより、余計な分子を吸収してしまう、効率的な方法を見つけた。、
 その阻絶効果を、これまで1年半も維持できているというところがすごいのである。

 次。
 Paul Richard Huard 3 記者による2014-8-9記事「Nobody Wanted to Give Up the M-1 Carbine」。
    1964年のベトナムでは、グリーンベレー達は「M-1カービン」を絶大に信用していた。M-16も送られて来てはいたのだが、見向きもしなかった。

 1944年に米陸軍は、セミオートのみだったM-1カービンにフルオート射撃機能も付与した「M-2」を完成させた。これが米軍初の「アサルト・ライフル」だったと言うこともできる。

 そして1945年の沖縄戦で、海兵隊には、暗視装置付きのM-1カービンも支給された。

 WWII中に、M-1ガランドライフルは200万梃生産された。それに比して、M-1カービン/M-2カービンは、600万梃以上も生産されたのである。
 それでたとえば1943年時点で、米陸軍のいくつかの歩兵師団では、隊員の4割が、M-1ライフルではなくて、M-1カービンを持っている、ということにもなった。

 1944年にドイツ軍が「MP44 突撃銃」を採用したことが、M-2カービンを生んだ。M-1ライフルは8連発で、それもセミオートのみ。対する独軍の突撃銃は、30連発のフルオートである。これにタジタジとなったので、こっちも弾数で対抗せねばならぬと考えられた。M-2カービンの15連マガジンをテープで2個、上下反対向きに貼り合わせれば、とりあえず、30連マガジンになったようなものであった。

 大至急に57万梃のM-2カービンが製造されている。工場としては、ジェネラルモーターズや、タイプライターのメーカーまでが動員された。精密事務機の製造ラインは、小火器部品の製造にも転用できたのである。

 夜間照準装置は、エレクトロニック・ラボラトリーズ社が開発した。赤外線を投光し、その反射を、ふつうのスコープ照準器で覗き見るのだ。重さ20ポンドのパッケージだった。これが、M-1カービンとM-2カービンに、取り付け可能になった。視程は70ヤードだった。

 なぜカービンかというと、軽かったからである。もしこれがライフルやBARだったなら、システム全重が重くなりすぎ、とても野戦に持ち出せなかった。また、70mの近接距離では、弾丸が比較的に低威力であることは、まったく問題とならない。カービン弾は、拳銃弾よりは、貫通力があったので、それで十分だった。

 朝鮮戦争でもこの暗視器材が役立っている。夜間、敵が密集している場所に、この暗視銃を持った兵隊が、まず曳光弾を、射ち込む。それを目当てにして、味方の機関銃手が、射弾を集中したのである。



韓国のひとりあたり二酸化炭素排出量は甚だ多いのに、どうやってグラスゴーでそれを誤魔化した?

 2021-11-2記事「<Interview with a single mother> Young women who avoid marriage is on the rise.」。 
   北鮮で、離婚して、高校生の娘をひとりで育てているシンママにインタビュー。
 北鮮では、若い男の方は結婚したがるが、若い女の方は、もう結婚を望まない。

 カネが生存にとっていちばん大事である。いまや、カネは結婚よりも大事。
 いちど結婚すると、離婚は容易ではない。

 だいたい、ひとたび結婚すると、女の方にだけ、重荷がかかってくる仕組みがある。
 男は勤労奉仕に出かけなくてはならない。政府命令によって狩り出されて、無給でこき使われるのである。完全なタダ働きである。
 そこではカネも食料も受け取れない。そこで、妻が外でカネを稼ぎ、夫と子どもとじぶんを養わねばならない。これが北鮮の若夫婦の現実だ。女の側に、すべての負担がのしかかる。

 びた一文稼いでくれない夫とは何なのか。家に番犬を飼っているよりもなお悪い。稼ぎゼロのくせに、夜になるとセックスを強いる存在。だから「もう男は要らない」というのは、北鮮の女たちの間では、すでにスローガンと化しているのである。

 しかし、男が、政府が命ずる勤労奉仕をバックレて、私的なビジネスに精を出したりしていると、罰せられてしまうのである。
 だから女が市場で商売してカネを稼ぐしかないのだ。

 だがそうなったら、養い口は少ない方が、つまり寡婦の方が、暮らしが楽だ。

 この必然の結果として、北鮮では出生率も激下がりである。
 北鮮は統計数値を出していない。
 しかし米CIAは、2021-7時点で、出生率は「1.91」だろうと見積もっている。

 北鮮では、女子は「朝鮮社会主義愛国女子会」に所属せねばならず、30歳を超えると、こんどは「朝鮮社会主義愛国婦人会」に所属しなければならない。強制である。

 婦人会の集まりでは会長が、《女が独身のままカネをかせいでも国家は救われない。結婚してたくさんの子どもをつくらねばならぬ》と説教するのが常。

 北鮮では離婚が非常に面倒なので、若い男女は、様子見のため、まず同棲する。かなりの期間、そうするようになっている。これは政府としては面白くない。それは蓄妾であって、「非社会主義的」だと非難している。

 隣組のような地域組織が、同棲カップルを呼び出して査問し、正式に婚姻登記させようと迫る。そうなるとカップルは、表向き、別れたふりを装い、世間に隠れて密会を続けようとするが、組織は、それも邪魔しようとする。

 このインタビューは中国国境から持ち込んだスマホにより、リモートでなされた。

 次。
 2021-11-2記事「<Inside N. Korea> Sex Trafficking of Underage Girls Spreads, Including ‘Aid Relationships.’ Authorities issued strict orders to eradicate it.」。
   北鮮の都市部では、女子高生の売春が増えている。

 当局は、こうした女子高生を逮捕し、少年強制施設へ送って、根絶を図っている。

 新コロで中朝国境が閉鎖されて以来、北鮮人の現金所得は激減。反比例して売春が著増している。もちろん当局は摘発に努めている。

 北鮮版の「援助交際」がいたるところに見られる。

 ある17歳の女子高生にインタビューしたところ、彼女と彼女の周囲のセベラル人が日常的に売春しているという。相手は、金持ち特権階級の男のこともあれば、そうでない場合もある。

 相場だが、1回50元(すべて中共の人民元である。もはや北鮮通貨に価値はないので)から150元。稀に、200元というときもある。女が若いほど、金持ち男は、代価を高く支払う。

 ちなみに「10元」は、米ドルにして1.56ドルの価値だ。

 北鮮には「ラブホ」がないので、場所は、男の自宅ですることが多い。
 女子高生の素人売春だと、ボディーガード無しなので、もし警察の手入れを受けてしまった場合、強制収容所送りの大ピンチに陥るが、これが、プロ商売の女だと、護衛役がついていて、警察からは守られる。

 しかし女子高生売春でも、友達1人を、家の外に見張りとして立たせておく。

 ときには両親が、娘の女子高生に、外へ行ってじぶんでカネを稼いで来い、と命ずる。そこまで、北鮮経済は、悪くなっている。



今、狙い目の「ニッチ」ロボットは、木登りスナイパーだ!

 狙撃犬ロボットが開発されたのなら、狙撃猿ロボットもあっていい筈……と思ってユーチューブで探してみたところ、「木登りロボット(tree-climbing robot)」の分野は、数年前からぜんぜん進化していないらしいことを確認して、あらためて驚いた。

 とっくに、洗練された製品が市販されているかと思ったのだが、老舗のボストンダイナミクス社も、あちこちの大学研究室も、見放してしまったのか、改良・改善のヤル気を見せていない。

 とくに、一抱え以上ある大樹の根元からよじのぼり、複雑に枝分かれした梢近くまで自力で這い進める、汎用のマシンは皆無と見えた。

 だとすれば、まさに防衛省はこの分野に注力すべきであろう。

 「狙撃犬ロボット」は、攻撃軍側が使用するのに適している。

 それに対して「狙撃猿ロボット」は、防御軍側で使用するのに適しているからだ。

 「狙撃猿ロボット」には、木の皮を使って厳重なカモフラ擬装を纏わせねばならない。
 その狙撃ロボットを、敵が浸透して来そうな樹林内に点在させておく。樹上の無人監視者・兼・狙撃兵として。

 敵はある段階でこの樹上の狙撃者に気づく。その段階で、ゲリコマによる浸透作戦は、諦められる。

 なぜなら、全部で何体が配置されているか不明の「狙撃猿」をすっかり駆除するためには、その樹林帯ぜんたいに砲爆撃を加えて、裸地になるまで樹木を吹き飛ばしてしまう以外に、方法はないからである。

 防御側では、真の「狙撃猿ロボット」の他に、狙撃猿ロボットのように見えないでもない「デコイ猿」を、あちこちの樹上にひっかけておくことができる。もちろん「デコイ猿」にも、樹皮等をかぶせて、適度に偽装してやるのである。

 敵側からでは、この「デコイ猿」と、ホンモノの「狙撃猿ロボット」の、区別などつかない。

 もし民間企業でこうした「狙撃猿ロボット」を開発しようとするなら、まずひとつ前の段階として、「烏の巣破壊ロボット」をこしらえるのが、合理的なアプローチになるだろう。
 一般市場の需要が大きいからだ。

 自律的に自然樹木によじのぼり、巣を「占拠」してしまい、玩具のエアソフトガンや、スプレー、非殺傷性のレーザー等によって営巣カラスにイヤガラセする。最後にオペレーターが下からロープを引っ張れば、しがみついている巣ごと、落下する。

 この商品をじゅうぶんに洗練させた上で、軍用の「狙撃猿ロボット」にスケールアップするのなら、きっとうまくいくだろう。



艪 =Japanese scull を Windmill に応用した、metronome往復運動型の power generator は、なぜ有望か。

 艪[ろ]の英訳が無いということは、欧米ではこの着想を抱いたメーカーもたぶん存在しないということだろう。

 3枚翅を回転させる、もっか一般的な風力タービンは、いわば、paddle =櫂 の変形である。

 このタイプの弱点は、回転面が広大であるために「発電タワー」を「密植」できぬこと。

 また、回転軸もギヤボックスもジェネレーターも地上数十mの高所にあることから、単にその重さを強風に抗せしめて下から支えてやるだけでも巨大な mass のマテリアルを必要とし、その製造だけでもエコでない上に、設置や、故障時の交換作業が甚だ厄介で、落下事故の危険が必然的に伴ってしまう。

 設置と交換作業が大手間だということは、山間僻地での設置工事費とメンテナンスコストが余計にかかるということだ。これはわが国の地勢においては非常に不利で、あまり普及しないのはとうぜんであった。たとえば、里山の稜線に、気軽に設置工事する—というわけにいかないのだ。

 艪のメカニズムは、こうだ。

 漕ぎ手がハンドル部を押し引きして作り出す小さな往復運動が、「艪臍」を支点にすることで、艪の尾端部において大きな往復運動として、逆転的に反映される。
 その尾端部で発生した「揚力」が、「艪臍」を前へ推す力に転換される。

 これを、風力発電装置に応用するには、舟における艪の尾端部を中空へ持ち上げる。「艪臍」は地表面に位置する。そしてハンドル部は地下に位置せしめる如くする。

 力点は、艪とはぎゃくに、ロッド/タワーの上端「翼面」だ。
 ロッドが左もしくは右に振り切ったところで、そのつど、「翼面」の舵角はメカニカルに反転せねばならない。

 作用点は地下部で、その部分のレシプロカル運動から電磁誘導発電させる。

 地上露出部分の動きの外観は、天地逆さの振り子(inverted pendulum rod)たる「メトロノーム」に似る。
 が、metronome のロッドが固定された1平面しかなぞらないのに対し、艪式発電タワーは、自然風の風向に応じてワイプ面が垂直に交差する如く、装置自身を調節する。

 さらに、尋常でない強風時には、タワーを自動的に風下へ斜めに傾けて、破壊的な応力を受け流すような安全(防護)機構を付加してもよい。

 この、直立艪式発電塔は、1基の起電力は大したことがないが、システム重量が旧来の風車塔にくらべて格段に軽く、設置工事は地表と地下だけの作業となるので場所選定の自由度が高く、レンタルが必要な重機類は普通のグレードで済み、メンテナンス工事にも危険要素が少ない。そうなると、オーナーとしては、1基の起電力の小ささを、多数基の設置によってカバーするのに、心理的抵抗が少なくなる。

 密植の弊害は、ほぼ無いと考えられる。



我々は 偽善につきあわなかったから 今日がある。

 Craig Rucker 記者による2021-11-2記事「COP26 Eco-Imperialism Threatens the World’s Poor」。
    気候終末論者たちは、世界の貧乏人民が窮乏のままに人生を終わることを望んでいる。

 COP-26に先立ってローマ法王とバイデンが会談した。そして、努力は世界人民の尊厳重視をベースとせねばならず、貧民のケアも進めなければならないと合意。

 しかるに現実には石炭敵視政策のおかげで世界中の燃料と食料品の需給が緊張し、貧乏人の生活を直撃しつつあるのだ。

 北半球が厳冬を迎えると予報されている。ますます燃料代は世界的に値上がりし、それに連れて食料品価格も暴騰するだろう。

 これまで化石燃料のおかげで先進諸国の経済は発展し、仕事が創出され、人々の健康状態が向上し、生活の水準が底上げされ、寿命が延びてきた。グラスゴーはこの進歩を、現在貧乏な集団に対して禁じようとする。

 国際エネルギー機関IEAが数字で警告している。化石燃料から、クリーンで持続可能なリニューアルなエネルギーへの転換を進めれば、これまでの数倍の、金属や鉱物の採掘・加工・流通が必要になる、と。

 すなわちEV車を1台作るには、ガソリン車の3倍の「銅」を消費せねばならない。地上設置式の風力発電塔は、天然ガス多段発電機(Coジェネ)にくらべて、同じメガワットあたり、9倍の原材料を投入しないとできあがらない。海上設置式の風力発電施設だと、その比率は14倍まで跳ね上がるのである。

 つまり化石燃料を掘らない代わりに、他の地下資源を今の十倍も掘り出すことになるのだ。その鉱山の近郷の自然はもちろん大破壊される。それにともない、おびただしい量の「不要物」が地上のどこかに堆積されねばならぬ。不要物は、採掘、加工、製品化後のすべての段階で爆増するから。
 人類がかつて体験したことのない規模の地表汚染が、これから進行するのである。気候終末論者が主導する偽善のおかげで。

 米国のアラスカ州やミネソタ州には、銅、コバルト、ニッケルといった、リニューアブルエネルギー産業が需要する地下資源が豊富である。グラスゴーまで押しかけてデモしている連中は、それらの採掘が環境汚染と撞着することにどう対応して行くつもりか、見ものだ。

 こうした連中の多くは、中共から北米に輸出されてくるナイキのスポーツシューズがウイグル人の強制労働の産物でないかどうかは気にしても、中共がアフリカで濫掘している地下鉱物には目をつぶる。それがクリーンエネルギー実現のためには不可欠だから。
 いやそもそもNBAは中共体制とビジネスすることに熱心なので、ウイグル人のことも本気で気にかけたりなどしてはいないのだ。

 次。
 2021-11-1記事「‘Saved by coal’: Far from COP26, another reality in India」。
    インドのある貧民夫婦。国営炭鉱の「こぼれ石炭」を拾い集めては駕籠に背負い、仲買業者に売る。1日、歩いて2往復。それで、3ドルになる。夫婦で1日3ドルの稼ぎだ。

 また、改造自転車を使って、いちどに200kgの「こぼれ石炭」を運搬している男。夜の涼しいときに、16kmを輸送して仲買業者に届けると、2ドルになる。

 このようにして、インドの炭鉱近くでは、数千人がたつきをたてているのだ。

 げんざい、典型的な米国人は、典型的なインド人の12倍もの電力を消費している。
 そしてインドには、2700万人の、電力をまったく供給されていない貧民すら存在する。この人たちは、煮炊きに安価な石炭を使えるおかげで、生存できているのである。

 これから20年、インドにおいて、最も急激なエネルギー需要の増大が起きるであろう。

 世界最大の採掘企業体である「インド炭鉱」は、2024年までに年産10億トン以上にもっていく計画だ。

 インド全体で、400万人近くが、その生計を、石炭産業に関係して成り立たせている。

 製鉄だけでなく、「煉瓦」を造るのにも、石炭が熱源として燃やされなければならない。
 インド国鉄の収入は、半分が旅客輸送だが、残りの半分は、石炭輸送で成り立っている。

 次。
 Dan Goure 記者による2021-11-3記事「The A-29 Super Tucano Is Transforming the Way Nations Fight Violent Extremists」。
    2018年時点で、アフガニスタン政府軍空軍による対地攻撃の三分の一が、「A-29 スーパーツカノ」によって実行されていた。

 次。
 ストラテジーペイジ の2021-11-3記事。
    北鮮で「くず鉄拾い」が推奨されており、6歳の子どもまでが、ガタロになっているという。

 じつは北鮮には「税金」がない。制度として定まっていないのだ。
 そのかわりに、現物上納や、労役奉仕をしなければならない。租庸調だ。

 財政難を埋めるため、2019からは、30~60歳の有職女性から新税を取り立てるようになった。これは田舎には適用されていなかったのだが、げんざい、地方の女性にも同様の課税をしているという。

 11月2日、中共と北鮮の間の鉄道が、ついに再開された。
 その前の週から中共国境の駅に貨物が堆積されていたので、再開の予兆であると見られていた。

 新コロ流行に応じた鉄道遮断は、22ヶ月にしておわったわけである。
 北鮮内でも新コロ流行は止まっていないけれども、背に腹はかえられなくなった。

 ※なぜ北鮮政府はいっそ紙幣を廃止して「デジタル通貨」に切り替えてしまわないのだろうかと、堤未果氏著の『デジタル・ファシズム』(NHK出版新書)を読みつつ、いぶかしんでいるところだ。やはり国境の密貿易商売は、紙幣(通用するのは人民元)が媒介になるからこそ、可能なのであろう。

 2003年のイラク占領作戦のとき、米陸軍は、その車両や重装備の67%を鉄道によって輸送した。※米本土の各駐屯地から港/空港までの輸送だろう。

 しかしその後、米陸軍は鉄道貨車に投資をしてこなかったため、老朽化がいちじるしい。2015年時点で米陸軍は1300両の、自前の鉄道貨車を保有していたのである。
 今日、そうした鉄道貨車を新調しようとすれば、1両につき15万ドル以上かかる。

 米国防総省は、米本土の民間鉄道会社にカネを払い、自前の分とは別に、4500両の重量物積載可能貨車をいつでも借りることができる。それは戦車の輸送ができる無蓋車である。

 2003年にわかったこと。1個機甲旅団の動員には、600両の重量物対応貨車が必要である、と。
 また2020には陸軍は図上演習して、米本土内での鉄道動員の問題点を洗い出した。

 陸軍は、特別な貨車ではなく、ふつうにありふれて存在している、民間用のレギュラーな無蓋貨車で、M1戦車を輸送できぬかどうかを、ずっと研究し続けているところ。



デジタル・ファシズム 日本の資産と主権が消える (NHK出版新書)


二つの窪地が並ぶ高地を探し、その片方の窪地に巨大溜池を掘り、もう片方にベルトコンベヤーで排土を捨てる。その溜池から低地の谷までダクトを通して、中間点で水力発電する。

 この流儀なら、工費は最小で、わが国の水力発電量は無限に拡大して行くことができる。
 いままで活用されていなかった山岳資源や豪雪を、国民の生存と地球温暖化阻止のためにフルに活かすことができる。

 この工事のためのコンクリート製造の過程でも、二酸化炭素を「マイナス」にすることができる(既報)。

 全国の衰退地方の失業者は完全に吸収され、この工事と発電所に必然付随せねばならないサービス産業が新しい経済活動も生む。

 山岳歩きしかすることがない全国のヒマ老人どもは、ただちにこれに適した豪雪高山や多雨山系をSNS上で報告して欲しい。

 また、捨て土に「一手間」を加えることで、僻地山間にエディブルな植物の自生帯を創出する方法についても、諸賢の知見を募りたい。

 次。
 Paul Barrett 記者による2021-11-2記事「 Trump’s Truth Social platform could make millions ? or go bust」。
   トランプが立ち上げた新SNS「トゥルース・ソーシャル」のテスト版。

 TSのバックに存在するのは、「トランプ・メディア&テクノロジー・グループ」社だ。同社のHPでトランプが挨拶している。

 面白いことには、トランプじしんは大文字でツイートするのが好きだったのに、このTSでは、大文字の過剰使用は禁じられるそうだ。

 大統領選挙で負けたあと、トランプは自分のブログを立ち上げたが、閲覧者数が伸びず、1ヶ月でそれを閉鎖している。

 トランプはこのTSで大いに稼ぐつもりでいる。しかし諸企業からの広告出稿を得るには、その前に、大量の閲覧と投稿がなければならない。

 2020選挙でトランプに投票した人のうち63%は、TSを閲覧するだろうとアンケートに回答している。バイデンに投票した人でTSを閲覧したいと考えているのは15%だ。

 右派系のSNSとしては、Gab、Parler、GETTRが既に存在する。トランプはそれらをTSに吸収して支配したいと思っているだろうが、うまくいかないだろう。

 次。
 Lawrence Chung 記者による2021-11-2記事「Taiwan hints US military is training 40 of its marines in Guam」。
  あらたに判明した事実。

 グァム島に、米海兵隊用の新しい訓練基地がある。台湾軍の海兵隊は、1個小隊(40人)をそこに1ヶ月派遣して、訓練させてもらっている。

 これは台湾国内における米軍との合同訓練とは、別の話。